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軍鶏鍋

鍋料理は手間暇かけて調理することでおいしさが増す。一度に鍋に具材を全部入れない。煮えにくいものを先に入れて、その後に煮えやすいものを入れる。鍋料理は複数人で食べることが多い。複数人で囲みながら、それぞれの器に盛り付けていく。そうなると鍋奉行のような仕切り役が出てくることになる。鍋料理は大人数で囲むことでコミュニケーションが生まれる。これはメリットと説明されてきた。

「鍋はみんなでつつき合うものですよね。一人で鍋を食べていても、鍋は楽しくないですよ。だから、鍋を囲むというのは、とても大切なことなんです」

しかし、新型コロナウイルス感染のパンデミックにより、デメリットになっている。コロナ前からも、お一人様需要は存在した。New Normalで個食需要は一層大きくなっている。


鍋料理が成立するために、まず鍋がなくてはならない。鍋がなければ鍋料理は成り立たない。鍋は形や大きさ、深さが様々である。鍋は四角いものもあれば、丸いものもある。丸ければ丸くても構わない。ただ、鍋が鍋として機能していることは必須である。


鍋の材質も鉄、銅、アルミ、ステンレスなど様々であるが、いずれも鍋は鍋としての機能を持つ。鍋は素材の違いを超えて鍋として機能する。素材の違いは鍋の機能性に必ずしも影響を及ぼさない。鍋は素材よりも、鍋の形をしているかが重要である。鍋の形さえ整えば、鍋は機能する。


軍鶏鍋

軍鶏鍋は軍鶏を使った鍋料理である。池波正太郎『鬼平犯科帳』では軍鶏鍋屋「五鉄」が登場する。原作は軍鶏のモツと牛蒡のササガキを出汁で煮立てたシンプルなものである。テレビではネギやセリなどの野菜が加わる。日本橋人形町の老舗鶏料理店「玉ひで」がモデルとされる。坂本龍馬も軍鶏鍋を好んだ。茨城県では「あんこう鍋」と並ぶ御当地鍋料理になっている。


軍鶏シャモは鶏の一品種である。首が長く、くちばしは鋭い。羽毛は短く、胸の中央が赤く裸出しているものが多い。シャモの発音は江戸時代初期にシャム(タイ)から渡来したことに由来する。1941年に「日本に特有な畜養動物」として国の天然記念物に指定された。


漢字は軍鶏という物騒な名前であるが、闘鶏に用いられた歴史がある。闘鶏で負けた軍鶏を食すようになったところ、美味であったために食用としても飼育されるようになった。気性が激しく、他の軍鶏がいると闘う。そのために飼育は1ケージ1羽になる。東京都畜産試験場(現東京都農林水産振興財団農林総合研究センター)で作出された「東京しゃも」は闘争性が少ない品種である。


『軍鶏』というタイトルの漫画がある。橋本以蔵原作、たなか亜希夫画のバイオレンス格闘漫画である。日本の格闘技界や、人間の心の闇を描いている。


ちゃんこ鍋

ちゃんこ鍋は、相撲部屋で日常的に食されている鍋料理。相撲部屋によって様々な味がある。鶏ちゃんこや味噌ちゃんこなど様々な種類がある。ちゃんこ鍋は出汁がきいて染みわたる美味しさである。うま味が濃厚で、がんがん食が進む。肉は熱せられて歯切れがよくて柔らかく、旨味豊かな味わいを楽しめる。特に冬は温まる。野菜たっぷりのヘルシーな鍋もある。


一人用ちゃんこ鍋に紙鍋がある。紙鍋は和紙の鍋である。鍋形に編んだ和紙に肉や野菜などの食材を入れて煮る。一回で使い切るため、衛生的である。紙がアクを吸収し、鍋が自動的にアク取りするという利点もある。紙鍋が燃えないことは不思議である。水の沸点は100度である。紙の沸点はそれよりも高く、湯が紙を冷やすために燃えない。紙鍋は江戸時代には発明されていた。紙を使った鍋は外国人が驚く日本文化である。日本では紙は襖や障子のように壁にもなる。日本文化は紙を使う文化である。


「へえー! 紙ってそんな使い方があったんですね!」

「そうだよ。和紙にはいろんな可能性があるんだよ」

「すごいです……」

「そうだよ。紙の可能性は無限大なんだから」

「はい!」


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