花嫁修行
「将来の皇后として、現在の皇后である私から直接指導します。私の言ったことには必ず従ってください。」
「分かりました、皇后陛下。」
「それでは早速。まず、そのドレスから。あなたは未来の皇后です。そんな質素なドレスを着ていたら、貴族の夫人や令嬢に舐められてしまいますよ?確かにあなたには華美なドレスを着こなすことなどできないかもしれませんが、できるようになさい。」
「、、、承知しました。」
いや、私の容姿を変えろと言っているの?
そんなことできるわけないじゃないか!
私のこと嫌ってるからって、無理難題を押し付けてこないでほしい、、
「皇后陛下。具体的にはどのようなことをすればよろしいのでしょうか。」
「そんなもの自分の頭で考えなさい。あなた、フェリエンテール学園の首席入学者なのでしょう?それくらいの頭脳、持っているのではなくて?」
イラッ
「そうですね。しかし私の頭脳はドレス方面には疎いようです。皇后陛下の直のアドバイスを聞きたいものです。」
「そう、、仕方ないわね、考えられないようじゃあなたには無理だわ。私が特別にお教えしましょう。」
「ありがとうございます。」
「まず、その髪。髪を切ってショートにしなさい。そして、アクセサリーは、、そうね、赤いものにしたら?ふふっ」
、、、はぁ?
いや、本当にあんた皇后かよ、いや、貴族かよ?!
ショートを貶すわけでは毛頭ないよ?!
前世はショートだってたくさんいたし、可愛い子だってたくさん!
でも、この世界は見たところ、ヘアアクセサリーや花を差し込むために、ほぼ全ての夫人、令嬢がロング。
そんなところでショートにしたら、、私、社交界で何を言われるのかしら。
しかも、さっき私には華美なものが合わないって言ったくせに、アクセサリーを赤いものにしろって?!
私の髪の毛は薄いブロンドだし、瞳の色は薄い水色。
赤色のアクセサリーをつけたら、皆、そこに目がいってしまうわ。
、、、私のことが気に入らないからって、こんなこと言う人の言うことなんて聞いてられないわ。
「申し訳ございませんが、、それはできかねます。」
「つい先ほど、私の言ったことは全て必ず従いなさいと言ったけれど、、もうお忘れ?」
「いいえ、勿論覚えております。しかし、私には似合わないでしょう。」
「似合わないものも上手に着こなすのが皇后、、いえ、貴族の女性ですわ。自分に合ったものばかりつけていても、社交界に影響を与えることなどできない、そう思いませんの?」
、、、まぁ、確かにそれは一理ないわけではないが。
はいはい、分かりましたよ。
今の私は前世と違って地味な顔じゃないから、もしかしたら似合わないと思ったものでも似合うかもしれない。
そんで、皇后陛下を驚かす!
華美なアクセサリーだって着こなしてみせるわ。
、、、でも流石にショートはきついかなぁ、、




