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コイツ! 最初の目的を忘れてないか?

作者: 七瀬
掲載日:2021/02/12







僕の親友は、大の女好き!

どんなけ女性ひとが好きなんだ?

僕らは高校からの親友で、初めて会ったその日から

あっという間に今に至る!

何でも、聞いてくれるし相談にも乗ってくれる。

ただし! 女性ひとの話になると、、、?

まったく、僕の話はコイツの耳に入っていない!

とんだ! “女好きだ!”

コイツは、好きになった女の子のモノを欲しがる“性癖”もあった。

以前も、コイツは飲み会で知り合った女の子と仲良くなり。

彼女が、トイレに行ってる間に彼女のカバンからいろんなモノを

物色しだした。

彼女が使ったであろうハンカチや財布、リップも自分の口につける

始末! コイツは、かなりヤバい奴だよ。

最後は、彼女が飲んでいたグラスを舐め回した。

そんな事も知らずに、彼女がトイレから戻って来ると、、、?

何事もなかったような顔で、彼女と楽しく会話を始める。

一部始終を、見ていた僕の方がドン引きだった。

コイツは、僕の親友ではあるが、、、。

相当、ヤバいと思ったやつだ!

犯罪者スレスレの男だと僕は確信する!






・・・そもそも。

最初の目的は? “僕に女の子を紹介してやるよ”とコイツが

言ったから、僕はその飲み会に参加しただけ。

気が付けば? 僕の事はほったらかしで。

自分のお気に入りの女の子とずっと二人きりで話している。

普段は、凄くいい奴だけど。

女の子が絡んでくると? まるで別人になる。

最初の目的を? コイツは、ちゃんと分かってるのか?

と聞きたくなるぐらい、僕をほったらかしにするんだ。

しかも? 僕を使ってお気に入りの女の子にそこまで気に入られ

たいのか?

演技指導までしてくるんだよ。



『おい! 光助!』

『なんだよ!』

『俺に協力してくれ!』

『・・・嫌だよ!』

『お前! 俺の親友だよな! 頼むよ!』

『・・・な、なんだよ!』

『俺の右に座ってる弘佳ちゃんにちょっかい出してほしんだ!』

『えぇ!?』

『俺が偶然を装って、弘佳ちゃんをお前から助けるからいいだろう!』

『・・・・・・』

『頼むよ! お前しか頼む奴いなんだよ! 俺たち親友だろう?』

『・・・うーん、分かったよ。』

『やっぱり、頼れるのは親友のお前だけだ!』

『・・・・・・』






・・・僕は結局、いつもコイツの言う事を聞いてしまう。

コイツに、“俺たち親友だろう”と言われたら? 

僕は、何も言い返せないんだ。

元々、僕は人見知りで友達も少なかった。

でも? 高校に入って! コイツと友達になってからは

一気に友達も増えたし。

僕の周りには、友達でいっぱいになったんだよ。

コイツのおかげで、僕は楽しい高校生活を送れたんだ。

だから、コイツの言う事には僕は逆らえない!

僕はコイツに、“恩”を感じている。

僕はしぶしぶ、コイツの言う通りに演技をするしかない。

彼女がトイレに立って、僕もその後を着いて行った。

彼女がトイレから出てくると、僕は彼女にちょっかいをかける。



『ねえねえ、弘佳ちゃん?』

『えぇ!?』

『僕と一緒に二人で店を出ない?』

『・・・えぇ!? な、なんで?』

『初めて会った時から、僕は君に一目惚れしたんだ!』

『・・・・・・』

『別にいいじゃん! 二人でお店を出ようよー!』

『・・・じゃあ、ちょっと待ってて! カバン取ってくるから。』

『えぇ!?』

『・・・お、おい! お前、何、やって、んだ、よ、』

『・・・・・・』


・・・数分後。


『じゃあー行こうか?』

『・・・ううん。』

『・・・えぇ!?』





まさか!? 演技のつもりが、彼女を店から連れ出してしまった!?

それ以上、何も考えてない!

どうしようかと僕が考えていたら、、、?

彼女が突然! 僕にこんな事を言ってきたんだ!



『彼、飯野君の友達なんでしょ?』

『えぇ!?』

『佐賀野くんよ! 彼、私にしつこくつきまとってくるから

飯野くんに、トイレの前であんな風に言われてホッとしたのよ。』

『・・・そ、そうなんだ。』

『それに私も飯野くんの事、気になってたしね!』

『・・・えぇ!?』




僕と弘佳ちゃんが、タクシーの中でいい雰囲気になっている頃。

アイツは、、、。



『俺さ~初めっから! 明日佳ちゃんの事が好きだったんだよねぇ~』

『もぉ~また! そんなこと言って!』

『本当! ほんと!』

『あれ? 飯野くんと弘佳は、、、?』

『さあね! そんなのどうでもいいじゃん! 明日佳ちゃん、俺と

二人きりでお店でない?』

『・・・えぇ!?』

『俺は、明日佳ちゃんと二人きりの時間を楽しみたいんだ。』

『ごめんなさい、私! そこまで佐賀野くんの事、好きじゃない!』

『・・・えぇ!?』





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