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第3回:お題「砂」「終末」「最高の目的」  作者: 読メ版創作深夜の文字書き60分一本勝負
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ランプの魔神ジェイク2

使用お題『最高の目的』

「・・・盗みって、何を盗んだわけ?」

 もはや諦めの境地に陥りながら問うと、老人はなぜか考え込む。

「うーむ」

「おーい、ジーサン?」

 大丈夫か、コイツ

 呆れて問うが、答えが返ってくることはない。

 ?

「実は、よく分からないんじゃ」

「は?」

 本格的にヤバいヤツなのかとジェイクは老人をまじまじと見るが、彼は至って真剣に考え込んでいる。

「よく分からんが、市場で骨董品を見ていたら知らんうちに鞄の中に宝飾品が入っていての。キャラバンの人間に盗みの嫌疑をかけられ、気がついたら身ぐるみ剥がされていたというわけじゃ」

 オイオイオイ

 何でもないように語られたその言葉に、ことのあらましが見えてくる。そして、同時にここにいる人間がキャラバンなどではないことを知った。

「・・・ジーサン。それキャラバンじゃねぇよ。窃盗団のよくある手口だ。つうか、身ぐるみ剥がされたってことは、他にも何か盗られたんじゃねぇの?」

「ああ。そう言えば、全財産と旅券を盗られたのぉ」

 のんびりとしたその口調に、頭が痛くなってきた。

「案の定じゃねぇか」

 溜め息を吐きながら、ジェイクは肩を落として指を鳴らす。次の瞬間、二人のいた荷台の揺れが止まった。

「お?」

「時間を止めた。さっさと盗られたモン取り返してこい」

「おお。悪いのぉ」

 ちっとも悪いなどと思っていなさそうな軽い足取りで、老人は荷台から出て行った。

――――――――――――――――――――――――

「いやぁ、助かった」

 油断できない目で老人は笑う。ジェイクとしてはちっとも楽しくないこと請け合いだ。

「『助かった』じゃねぇよ。つまんねぇことに俺を巻き込みやがって」

 肩を落とすジェイクを見て、老人はまたしても快活に笑う。

「これぞ『最高の目的』じゃろ?カタいことを言うでない」

 ・・・

 とんでもない老人との出会いに内心自棄になりながら、ジェイクは未だかつて見たことのない鉄の乗り物に乗り込んだ。






To be continude・・・


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