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宇宙へ進出した人類は1969年、ついにその活動域を月にまで広げた。
そこは新たな新天地、まだ見ぬ未知に包まれた岩石の世界。
地球に住む人々は、その歴史的な偉業の歓びに溢れていた。
連合王国の軍監部を除いて。
アポロ計画第11号を発動させた『連合王国』の真の成果は、その岩石のテクスチャに包まれた裏側…月の異文明とも言えるテクノロジーの回収にこそあった。
連合王国軍監部はこの異文明テクノロジーを『アンブロシウスの眼』と呼称、軍事的に平和利用することに決定、国王陛下の裁可を得た彼らはこのアンブロシウスの眼を使い新型兵器の開発に成功する。
名を『バーゲスト』
試作された1号機は全高14m、総重量29tの人型有人機動兵器として、世界に秘匿された形でその産声をあげた。
そして、バーゲストが開発され2年
連合王国に特秘部隊が設立される。
アンブロシウスの眼
月で発見された異文明テクノロジー。
現代技術では成せなかった核廃棄物の再利用法や、放射線の完全無害化などの技術的解決法、人体に対し、異能を植え付ける医術的なものも存在している。