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託された思い
「じいさまーーーーーーー」
姫の悲鳴が淡海にひびく。
爺様だけではない、年寄り達玄武隊の皆が敵めがけて突入、ある者は胴を、ある者は胸を敵の長槍に貫かれながら・・・・
だがそれで終わりではない、長槍が体を貫通すれば敵の力は無きに等しい、脇差で倒せるのだ、そして、倒した敵の武器は後に残った者たちが使えるようになる。
「どうして・・・・みんなどうしてそこまで・・・・・」姫の嗚咽は止まらない
「儂のかわいい孫だからの」
「子供たちを頼みます」
「姫にお仕えできて光栄でした・・・」
みなそれぞれの思いをかかえ散っていく。
奪った武器を後続の若武者達に渡しながら
「青龍隊よ、わが子たちよ後は頼むぞ!」
「姫様!行ってくだされ!」
「ありがとーーー」
姫は泣きながら叫んだ。泣き言よりお礼の方がみんな喜ぶだろう・・・
敵は前方にもいるし敵の後続はまだまだいる一刻の猶予もないのだ




