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信長公姫  作者: yuzu
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いざ金ヶ崎 1

その日、尾張・美濃・近江・京都の織田領内に激震が走った。


曰く「姫様が怪しい連中につれさられ、その追尾のため明智家が出動した」


曰く「姫様が簀巻きにされ、騎馬の後ろに括り付けられたまま走り去ったと」



いえ、間違ってはいないですけどね。



そんな噂も母や明智さん、会議参加者から各地への早馬が届くようになるとだいぶ落ち着きを取り戻すようになりました。


ええ、一部ですがかえって大騒ぎになったところもあります。


まずは京都、京都を代官で治めている村井さんですが真っ先に飛び出そうとしました、村井さんは文官ですが熱血漢でもあります。(実際、本能寺の変で父を守るため駆けつけ息子ともども戦死)


村井さん「殿はどうでもいい、姫様、姫様だけは助け出せ!経済が・民生が・流通が!」


 ただ、常識人ですので武装・兵站を整えているうちに明智さんの部下の説得に応じ調停工作に専念しますが。



そして尾張・清州の学園都市


もー大騒ぎです。


拉致の情報の段階で大半がとびだしました、武器も装備もありません、足軽部隊の人は褌一丁の人もいたそうです。


騎馬隊はさすがに馬に乗って出撃ですが装備はありません、一刻もはやく姫様を見つけるために。


赤十字・白十字隊はさすがに馬車での移動です、多くの文官の人もいますね。


みんな元は孤児・浮浪児・未亡人、弱小の武家や商人の次男・三男です。


明日をも知れない命。


食べるものもない、頼れる者もいない。


犯罪に手を染めるか飢え死にするか。


奴隷や略奪され屈辱に耐える日々。


家を継ぐのは長男のため、家に留め置かれ結婚どころか外出も許されずごくつぶしの日々の者。




姫様が出陣したと知った今、ごく少数の兵しかいない姫様を守らなければ。


学園の生徒達の足はとまらない。


たとえ身一つでも。



「この体を盾としてでも姫様を守るんだ」









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