金縛り
ワルツ様から聞かせてもらった体験談をもとに多少の脚色をつけました。
元ネタは本当にあったらしいので、全くのフィクションではありません。
僕なんかが実体験を小説にしてもあまりうまくいきませんが、どうぞお楽しみください。
ワルツ様に敬意を籠めて。
「……うっ……」
ある日の真夜中、悪夢にうなされていたようなそんな感覚からふいに目が覚めた。
体が動かない……
決して体調が悪いわけではない。
これはきっと俗に言う金縛りだろうか……
さらにそれだけで終わると思っていた不思議な出来事は続いた。
「光……?? これが……オーブってやつか……??」
七色の小さな光が自分の周りを漂っていた。
それはとても美しかった。
とてもこの世のものではないような、そんな気さえした。
「まさか…死んだとかはないよな……?? ははは……」
ぶつぶつと呟く自分の周りにはいくつもの光が舞い踊っている。
「臨界体験……?? それともあの世?? 天国ならいいのだが……」
そこまで言って気が付いた。
「いやいや、ちょっと待て!! なんでいきなり死んでんだ……!?」
引き寄せあい離しあい…永遠とも思えるほどの間、光の舞踏会は続いた。
ずっと眺めていた光の舞踏会。そこには実態があるのか、重みはあるのか……
さまざまな疑問が頭の中を飛び交う中、いまだ動けずにいた。
「でも……金縛りって大したことないんだな。隣にちっちゃいお婆ちゃんが寝てるけど……」
ん…!?
どこの誰かも知らないお婆ちゃんと添い寝!!?
驚くべき事実を目の当たりにし、意識を失った。
翌朝、いつも通りに目が覚めた。
そして、何事もなかったかのように日常を過ごした。
しかし、あの夜のことは今でも忘れない。
by.ワルツ




