アトモス
馬鹿でかい木々の葉が風に揺すられ擦れる音
小川が日光に当てられ薄れる青
落ちたファイルを拾ってやる優しさ
深夜外へ出た時の吸いづらい空気
見栄を張った人間のどうしようもない嘘
俺が逃した小さくて透明な蜘蛛
泣いた赤子の為に分泌する乳の味
可愛くない奴の履く黒いタイツ
どうしたって鳴る心臓の鼓動一つ一つ
朝鳴く鶏
何年やっても話せない英語
よくわからないジャズやロック
幽霊や妖怪
全ての雰囲気に情が動き、叫んでしまったあとの零
しょうがなく
在るアトモスを突き放す
自分と自然 自分と自然