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バレンタインは目前中

実際三話目です。

おかしくならないように気をつけますが変な方向になったらすみません。


バレンタインはもう明日に迫っていた。

俺は女子よろしく明日着ていく服を迷っていた。


「……女々しい」


自分でも自覚しているのだが、あの良の横に立つのだ。

おかしな格好はしていけない。


「もう~ママが選んであげた服を着ていけばいいのに~」


「母さんが選ぶのはいつも変な飾りがついてるからダメだ」


母さんは女の子が欲しかったらしい。

だから、ビラビラした飾りを好むし、ぬいぐるみなんかも買ってくる。


「良にやればいいだろ。あいつ、一応女なんだから」


「あら~ダメよ。良ちゃんはカッコいいもの」


母も認めるイケメンか……


「明日、楽しんできてね~ママ応援してるわ。だってあなたと良ちゃんが結婚すれば良ちゃんは私の娘だものね」


母はふんわりと笑って見せた。

夫と死別した母は女手一つで俺を育ててくれた。

だから、一刻も早く安心させてやりたい。


「ママ、あなたが幸せになってくれればそれでいいの。誰が相手とか関係ないのよ~。だから、ママのことは気にせずに好きな人と愛をはぐくんでね? ママとパパみたいに」


「……うん。分かってるよ」


父が死んだのはもう大分前だ。

俺が言うのもなんだが、母は美人だ。

綺麗だし、性格も申し分ない。


だからこそ、父が死んでしまった後、沢山の人が言い寄ってきた。

だが母はその誰にも心を赦さなかった。


「ごめんなさ~い。でも、私は今でもパパ一筋だから~」


と、やんわり断っていた。

そんな母は強いと思う。

誰の手も借りずに、ひとりで、この世界に立ち向かってきたのだから。


「頑張るよ」


良は諦めろと言ったけれど

この思いは決して揺るがないだろう。

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