朝×眠る猫
プルルルル……携帯の着信音。朝っぱらから何の用?こっちはまだ寝てるっていうのに。人の気持ち考えて電話してよ。まぁ、出るしかないか……そう思いながらディスプレイの名前を確認する。思った通り、柘榴の二文字が青色に点滅している。常識はずれな友達に携帯番号なんて教えちゃいけない。
「もしもし?」
「もしもし……じゃねーよ!今何時だと思ってんだ!」
「9時。常識的に考えて、冬休みなんて11時くらいまで寝てないと健康に悪いよ?朝っぱらから怒鳴るのもね」
「常識はずれはお前だよ!今日何日か分かってんのか!?」
「時間とかに左右される筋合いなんてな……」
「こら寝んな!時間に筋合いがあるってお前寝ぼけてるだろ」
「昨日クリスマスソングがずっと流れてて眠れなかったんだから勘弁して……」
「だから!!今日26日だろ!?合宿のこと、お前忘れてんだろ!!!!」
「……あ」やっと目が覚めた。
「何時から?」
「もう集合してんだ!!早く学校来やがれ」
「……休んじゃだめ?」電話越しであっても美声ってよく言われる。って言っても電話なんて全く出ないけど。でもこう言ったら流石の柘榴も駄目だと言いづらくならないかな。
「おい、宮城ー。もう遅刻なんだから早く来い。」顧問?いきなり話し手変えないでほしいんだけど。
「他の奴ら先行かせたから、ギリギリまで待つけど、俺も遅刻すんのは不味いから、あと二十分で来なかったら交通費お前が持てよー。じゃーな」は?二十分?交通費?っていうか一方的に電話切るなよ。
「ちょ……俺の家、結構遠いんだけど」休むとか休まないの問題じゃなくて、もとから行くのは強制? これ行かないと、絶対あと面倒だよね?でも行くのも面倒。どうやって二十分で行かせる気だよ。
こうして陸上部の慌ただしい合宿は幕を開けた。
ついに中間テストが終わりました!
お待たせしてスミマセン;;
これからの陸上部の合宿も頑張って書いていこうと思います(^O^)ゝ