試験×不安
「今回の試験は急遽チーム内によるものに変更されました」そう報告が入った時、Bの誰もが安心した。察していたのだ、これではCグループにも抜かされかねないと。スポーツの中でも走るという行為は一番基本になるもの、だからこそ陸上にメンタルは重要である。それなのにも関わらず、Aグループと圧倒的な差を見せられた今、Bの精神は氷河期を迎えていた。
二回目の試験の結果、Bの大半がタイムでCに負けるという形になった。誰が決めたのか知らないが、チーム内入れ替えになったことで、柘榴を含むBグループは全てBでいられた。Cにとってはせっかくの下剋上の機会を失ってしまったことに変わりはないが、だからと言ってB全員喜んだわけでも無かった。最初安心していた者も、Cのタイムより遅かったと知ると、負けた以上、Bで練習するのはプライドが許せない、そう言う者も出たのだ。そのためBでは二、三人帰ったという噂もあった。もちろん柘榴は帰ることはなかったが、今年入って一番悪い結果を出したことを悔やんだ。
そして誰もが不安を感じた。
これからの合宿をどう過ごすべきかと……。
八月に入り、夏休み! と思った私。ついに合宿です!
柘榴たちのような合宿にならなければいいけれど(笑)
リアルを体験してもっと小説に活用していきたいです。それではっ☆