メイド探偵「ミツキの事件簿」

銀座の裏通りにひっそりと佇む紅茶専門のコンカフェ――Salon de Thé Mystère（サロン・ド・テ・ミステール）。

そこでは、メイド姿の探偵・ミツキが、香りと空気の揺らぎから“違和感”を見抜く。
彼女の瞳は硝子のように冷たく、そして鋭い。
クラシカルな内装と静かな空気に包まれたこの場所では、香りと記憶、そして沈黙が交差する。そして、訪れる依頼人の“違和感”を香りから読み解いていく。
物語は、香りと記憶、そして語られなかった感情をめぐる静かなミステリー。
ミツキの推理は、誰も気づかない“揺らぎ”を手がかりに、真実へとたどり着いていく。

このシリーズは、事件を暴くのではなく、心をほどく物語です。