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見て見ぬ振り
「すみません。すみません。ありがとうございます。」
病院で見た光景。今でも私は忘れない。とある女性が小銭を落としてしまった時に周りの人が、それはそれは親切に拾ってその女性に渡していた。もちろん、私も近くにいたので拾って渡した。私はその光景に感動した。まだ世の中は腐っちゃいないんだ。こんなにも親切な人が沢山いる。
しかし、その感動は「哀感」に変わった。電車の椅子にあるゴミ。障害者。そんな面倒なことはしないらしい。ゴミは持って帰ることが常識なはずなのに電車に放置。どうせ後で駅員が回収すると軽い考えなのだろう。次の客が来ることは考えずに。障害者が困っていても手を差し伸べる人間は少ないだろう。「気持ち悪い」「関わりたくない」と思う人もいるだろう。でも障害者の人だってなりたくてなっているのではない。その人はその人なりに精一杯生きているのだ。変な言い方になってしまうが、私は障害者が好きだ。障害を持ちながら社会で、世の中で、陽の光を浴びて生きていく姿はどんなに素敵か。尊敬してしまう程に。
人間は「見て見ぬ振り」が好きなようだ。例えば、「いじめ」「真実」…それらから目を背けて生きている。人間はここまで墜ちてしまったのか…深いため息をついてしまう。




