51
魔王「旅団長、士気を上げる役目は果たせたかな?」
旅団長「十分に。感謝致します!」
「こちら王室、出撃許可を下す。国際行動を開始せよ」
ツキナ「お、早速っすね」
魔王「気合入れとけよ?」
梵創者「ハイ!マオウさま!」
副旅団長「艦隊兵各自に告ぐ、潜行準備を掌握次第報告をして下さい」
副旅団長「旅団長、全艦潜行準備が整いました」
旅団長「これより国際行動を開始する。全艦、次元潜行を開始して下さい!」
「「イエッサー!」」
旅団長「皆様、地球への到達予定時間は約3日後となります。その後、地球の近くを駐屯地とし作戦開始となります。転移ポータルを繋いでおりますので王国へ帰還される際はご利用下さい」
ツキナ「わかったっす。滅ぼすだけなら私が矢弾を放てばすぐ終わるっすけどねー」
魔王「コスパいいもんな?」
ツキナ「やめてくださいっす!なんか響きが安っぽいっすよ!」
魔王「安いだろ実際」
ツキナ「あ、言ったっすね?」
梵創者「ツキナサマの矢弾が安い?ドウいうコト?」
ツキナ「私が生成する矢弾は魔力消費量が少ないって事っす」
魔王「ツキナの矢弾は一発でこの外宇宙ごと消し去る威力を秘めている。魔力消費量が少ないからそれを連射出来るんだ」
梵創者「ショウヒリョウが少ない?でも宇宙をケス威力ならソレなりの内包量になるのデハ?」
ツキナ「『魔量感越技法』って戦闘技術があるっす。体内に流れる魔力を狭める事で魔法発動に必要な魔力量を抑える技術っす。私はそれのエキスパートっすからね」
梵創者「どういうゲンリ?」
ツキナ「水と同じっすね。放出する際に出口を狭めると飛距離が伸びるっすよね?あれを魔力で応用するんす。そうすると一つの矢弾を赤子程度の微量な魔力まで抑える事が出来るっす」
梵創者「ナルほど。連射速度はどれくらいなの?」
ツキナ「毎秒・・・ちょっと数える事は難しいっすね。まあ数百兆発は余裕で撃てるっすよ」
梵創者「・・・ゴクリ」
ツキナ「そんなに怖がらなくていいっす」
魔王「その通りだ。所詮は射撃だからな。撃たせる前に対処すればそれで終わりだ」
ツキナ「それ出来るの魔王様だけっすよ?冗談はやめてっす。戦闘態勢に入ったら射撃手は結界で防備を重ねるのが定石っす。地力が強い私がその結界を突破されるのは私より魔力を内包してる魔王様くらいっす」
魔王「ま、そうだな」
旅団長「なんだか凄い会話ですね。私は足元を見るだけで精一杯です」
魔王「旅団長はまず地力を鍛えろ。全てが足りん」
旅団長「はい!」
梵創者「リョダンチョウでも足りないの?」
魔王「王室直下まで昇るならな。旅団長としては充分な実力を兼ね備えているが、上を見るなら全く足りん」
ツキナ「それには同意っすねー」
魔王「・・・時間はあるか。旅団長、副旅団長。直接稽古を付けてやる。模擬戦闘室まで付いてこい!」
「「・・・はい!」」
旅団長と副旅団は小さくガッツポーズを取った。
魔王「ツキナ、お前もだ!久しぶりに直接鍛えてやる」
ツキナ「・・・本気でいいっすね?」
魔王「当たり前だ!てか本気出さないと殺すぞ?」
ツキナ「うっす!」




