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国王「腹ごしらえも済んだし国際行動の準備に移ろうか」


ツキナ「旅団長は作戦を吟味出来たっすか?」


旅団長「はい。今から王室へ作戦変更点の進言へ向かいます」


ツキナ「なら私も行くっす。国王様はどうするっすか?」


国王「私も行くよ。君も来るだろ?」


梵創者「ボクもリョダンチョウに付いていきます」


国王「じゃ、行きますか」


ツキナ「それにしても従悪の科学力が暴走っすか。救う意味ないっすよね?」


国王「外交条件だからしかたあるまい。この程度の些事で世界が一つ入手出来るなら安いだろ?」


ツキナ「小遣い稼ぎにはなるっすねー」


梵創者「ジュウアクってどういう意味ですか?ニンゲンの事?」


ツキナ「私達の国ではその地球人とやらは人間の定義に当てはまらないっす」


梵創者「ボクが観測した限り2足歩行もするしシンタイコウゾウも引力に当てはまる数値で・・・」


ツキナ「勿論見た目は人間そのものっす。でも性質が通常の人間とは大きくかけ離れているって事っす。まぁ直接観測してないので憶測の域は出ないっすけどね」


梵創者「観測してイナイのになぜ分かるの?」


ツキナ「気配で分かるっす」


梵創者「ケハイ?ソレってどういう・・・?」


国王「ツキナは気配でこの場所から惑星を察知できるのさ」


梵創者「ケハイで別世界を観測?イミがワカラナイ」


ツキナ「私の話は一旦置いといてっすね、人間と従悪の違いは性質の帰結にあるっす」


梵創者「キケツ?」


ツキナ「通常の人間は文化形成の目的が隣人や他人を助ける為に帰属するっす。その副産物として言語機能の発達や欲が生まれたりするっす。対して従悪の場合は欲を満たす事を文化形成の目的や言語の使用に帰属するっす」


梵創者「チキュウジンは後者だから従悪?」


ツキナ「そうっす。些細な違いに聞こえるっすけど全く別の生き物っす。他人の為に自分の何かを使うか。自分の為に他人の何かを利用するか。刻み込まれている本能の些細な違いが人間か従悪かを分けるっす」


梵創者「ジュウアクだと何か問題がある?」


ツキナ「大ありっす!というか、従悪は本来駆除対象っすよ。もし人間が科学力を手にしていたなら最高次元に到達する可能性はあろうと貴方に対して害を及ぼす未来は生まれないっす。従悪だから貴方の世界が危機に陥ったんすよ」


梵創者「クジョタイショウ!?」


ツキナ「従悪ってのは言語を使用するだけの獣っす。自らの欲を満たす為になんでもかんでも犠牲にして世界に浸食するんす。貴方の世界を危機に貶めた時と同じ様に結果として世界を消滅に導くっす。別名、世界悪なんて呼ばれ方もする危険因子なんすよ」


梵創者「ソウだったのか・・・ドウリで・・・」


ツキナ「もしかして美しい平和を期待してたっすか?」


梵創者「・・・!?ワカルの?」


ツキナ「分かるっす。貴方からは愛を感じるっす。でもハッキリ言って従悪に期待するのは無駄っすよ。無限に争いを続けて凡庸的な考え方に責任転嫁をし続けるのが目に見えてるっす」


梵創者「・・・」


国王「おいツキナ。梵創者が絶望してるぞ」


ツキナ「大丈夫っす!従悪でも美しい平和へ導く方法は幾つかあるっす」


梵創者「ソレってどんな!?」


ツキナ「一番簡単な方法は国王様が支配する事っす」


梵創者「・・・」


国王「そんな期待の眼で見られてもだな。ツキナも無駄な営業トークを発揮するなよ」


ツキナ「いやーつい口が動いたっす」


国王「まぁそれについては考えてあるから。取り敢えず王室に向かうぞ」


ツキナ「うっす」


梵創者「・・・ワカッタ」

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