75.
突然のまばゆい光と大地を揺るがす激震にあたし達は、みんな腰を抜かして地面に転がったままだった。
呆然自失、まさにそんな状況だった。
そんなあたし達を見下ろす様に上空に浮かぶ二つの人影があった。
見上げるあたし達の頭には、なんで人間が空中に?と言う極普通の思考が働かず、まず最初に浮かんだのは 誰っ? だった。
堀の中でそそり立っていた、六体のやや大きめの巨人、それがまばゆい光の直後一瞬で消え去っていたのだから、普段のあたし達であったなら何が起こったのかは一目瞭然でああったであろうが、正気を失って居たあたし達にはそんな余裕すら無かった。
ただただ、茫然と上空の二人を、大きな口を開けて見つめるだけだった。
そして、お頭の発した一言で、みんなの頭に再び血液が循環を始めた感じだった。
「あ ありゃあ 聖女の嬢ちゃんじゃねえか?」
「ほんとーだー、あな様だぁ」
「ほんとだー、アナスタシア様よおぉ」
「アナスタシア様ぁ~」
みんな、口々に叫んでいる。
そうだ、あれは確かにアナスタシア様だ。間違いない、竜王様に攫われ行方不明になっていたあたし達の聖女様だ。
「シャルロッテ殿、人聞きの悪い事を言わないで頂きたいですな。あれは、竜王様が聖女殿を鍛える為にお山で修行を施していただけです」
また、例によってあたしの頭の中を覗いたわね。
あたしが、きっと睨むと。
「覗いてなどおりませんぞ。シャルロッテ殿の思考が駄々洩れだったにすぎません。思考を漏らさない訓練が必要ではないかと」
さらっと言って述べる竜氏であった。
だが、そんな事はどうでも良かった。アナ様が、アナ様が戻って来られたんだ。と言う事は、修行を終えられたのだろうか?だとしたら、こんな泥人形なんて簡単に壊滅させられる必殺技を身につけてきたのよね?崖っぷちだったあたし達も、やっと反撃に出られるの?いや、一気に逆転よねー。絶対そうよ。
そして、アナ様の横に浮かんでいる子供は、、、そうだ間違いない。あの偉そうな立ち姿は竜王様の分離体の子供竜王様だ。
間に合ったんだぁ、良かったぁ、待ち人来たるで知らず知らずのうちに目から涙が溢れ出していた。
アウラもポーリンも、みんな泣いて居た。変わらず平然としているのは、竜氏とジェイだけだった。
「ふむ、思ったより効果が無い様ぢゃのう。もう少し出力を上げてみるかの?いけるか?」
「はい、老師様。大丈夫ですわ」
遥か上空での二人の会話が何故かはっきりと聞こえてきている?どういう事?
ふと、竜氏と目が合った。ああ、そういう事なのね。
「はい、僭越ながらお二人の会話を皆様に中継させて頂いております」
「やっぱり ねぇ」
その時、上空から低く轟く様な声が降って来た。
「下界の者共よ。これから大きいのを投下する故、下がれるだけ後ろに下がって身を守る事をお勧めするぞ」
脱兎とはこの様な事なのだろうか、声が降って来たとたん、はじかれる様にみんなは崖に向かってダッシュをし始めた。
さすが聖騎士団は、どんな時でも頼もしい。日頃の訓練で鍛えられているのだろう、女子供や老人を中に入れて、自分達はぐるっと外周を固め、持っていた盾を前面に並べがっちりと防御陣を敷いている。
これなら、中の女子供達も安心だろう・・・・って、あたしも女の子だぞ!?あたしは、防御陣の中に入ってなくていいのか?
そんな扱いなんか?ふと横を見ると、ニコニコと微笑むポーリンが居る。
をいをい、この子はまさに守ってやらないとならない子供じゃあないか。
そんなあたしの心を知らないのか、彼女はとても嬉しそうだった。
「姐さん、やっと奴に止めを刺せますやん、二人で熱い一発を喰らわせてやろうやないでっか?腕が鳴るわあぁ」
この子はいつも前向きで、羨ましいわ。
あたしも、負けてはいられないと気合を入れようとしたのだが、天からの一声で思いとどまる事になった。
「シャルロッテ様、今回は危険なのでお下がりくださいな」
アナ様からそう言われたら、逆らえる訳も無く・・・
「ポーリン下がるわよっ!」
そう言うと、防御陣の中に入った。
あたし達が防御陣の中に入ったのを確認したアナ様の声が響いた。
「いきますっ!」
みんな下を向いて、硬く目を閉じ、身体を固くして次に起こる事態に備えた。
「はああああっ!!!」
アナ様の掛け声と共に視界が明るくなった。
目をしっかりと閉じているにも関わらず、目の前がと言うか瞼の裏が真白になってしまった、想像を絶する凄まじい輝きと言う他無かった。
そして、一瞬遅れて下から吹き上げて来る様な激しい振動に見舞われた。目を閉じたまま体が宙に舞ってしまった為、上下左右がわからないまま投げ出され、あちこちで悲鳴が上がった。
宙に舞ったのはほんの一瞬だったのだろうか、誰かの上に着地したと思った瞬間ごろごろと転がって地面に投げ出された。
更に、そんなあたしの上に鎧を着た聖騎士だろうか、思いっ切り降って来てあたしは変な悲鳴を上げてしまった。
「ぶへえっっ!」
息が止まるかと思った。
あたしの上に落ちて来た兵士は、あたしをくっしょんにしてどこかに飛んで行ってしまったらしく軽くなったが、その衝撃で苦しく息はしばらく出来なかった。
周りのまばゆい光は既に無かったので、恐る恐る目を開けるとあたしは地面に四つん這いになっているみたいだった。
背中が痛く、息も苦しかったので、あたしはしばらくじっとしていたが、突然肩に手がかけられた。
「お嬢、大丈夫ですか?」
アウラだった。
「大丈夫・・・じゃないかも。あんたは大丈夫なの?」
「はい、幸いにも無事でした。それにしても、凄まじい威力でしたね。ちびりそうでしたよお」
少し落ち着いてきたので、アウラに肩を貸して貰いよろよろと立ち上がって、周りを見回してみたが、それは凄い有様だった。
堀のあった場所には、巨大な穴がぽっかりと開いていて、覗き込むと底の方には水が溜まっているみたいだった。地下水脈でも掘り当ててしまったのだろうか?
堀の中で成長を続けていた巨人は綺麗に消え去ってどこにも見当たらなかった。
終わったのか?あたし達は勝ったのか?しばし呆然としてしまった。
周りでは、あちこちで歓喜の声や雄叫びが上がっていた。みんなも、相当不安だったのだろう。
聖騎士団の面々も盾を投げ捨てたり兜を放り投げて喜んでいる。
ポーリン達は?ああ、居た居た、みんなで喜び合っている。
あたしも、すっかり疲れたのと緊張の糸が切れたせいでへなへなと尻餅をついてしまった。
「疲れましたねぇ、やっと一息つけますよ」
アウラも疲労困憊の様だ。無理も無い、しばらくはゆっくりとしたいなぁ。
上空を見ると、アナ様達がゆっくりと降りて来るのが見えた。
そうだ、こんな所で腰を抜かしている場合じゃなかった。アナ様をお出迎えに行かなければ。
ふんっと気合を入れて再び立ち上がりアウラに支えられながら、よろよろとアナ様の着地予想地点に向かった。
アナ様達が降りて来ると思われる場所を中心に、人の輪が出来上がっていて、その到着を待ちわびた兵士達が今や遅しと待ち受けて居た。
やがて音も無くその人の輪の中心にアナ様と、おまけの子供竜王様が降り立つと一同はさっと膝まづいた。
その先頭に居た、聖騎士団副団長であるガーランド提督は一歩前に出るとうやうやしく騎士の礼をとると頭を下げたまま礼を言上し始めた。
「お初にお目にかかります。自分はマンフレット・フォン・ガーランドと申します。シュトラウス大公国の聖騎士団で副団長をさせて頂いております。此度は謎の泥人形に苦戦されているシャルロッテ殿を支援する為派遣されて参りましたが、全く手に負えず聖女様のお手を煩わしてしまう事になり誠にもって面目も御座いません。又皆を代表して心より感謝の意を表させて頂きます。本当に有難うございました」
あのいつでも自信に満ち溢れて居たガーランドおじ様とは思えない位消え入りそうな声だった。
配下の兵達も「申し訳ございません」「有難うございます」の大合唱だった。
「まあまあ、お顔をお上げくださいな」
そう言うと、アナ様はガーランドおじ様の前に歩み寄り片膝を付き、地面にひれ伏しているおじ様のごっつい手をそっと包む様に握ると上半身を上げさせた。
「な なんと恐れ多い事を・・・」
おじ様の顔はあまりの事に真っ青になって引きつっている。
そりゃあそうよねぇ、聖女様に手を取られたら心臓だって止まりかねないでしょうよね。なんたって、若くて美少女だもん、あたしだって顔が真っ赤になるわよ。
至近距離で手を握られて、あまつさえその相手が超絶美少女なのである。おじ様の顔は、青くなったり、赤くなったりと忙しい。
これが、いかつい山賊ですら名前を聞いただけで逃げ出すと言う聖騎士団副団長と同一人物なのだろうか?
背後では兵達の視線が熱かった。きっと手を握られて羨ましいのだろう。
そこで、嫉妬の籠った声が上がった。
「そこで、にやけて居るおっさんよ。まだ終わった訳じゃあねーんだぞ。このでっかい穴に囲まれて俺達はどこへも行けねーって知ってるか?どうやってここから脱出するんだ?え?有能な聖騎士団様よ、どうするんだ?」
お頭の声には、対抗心と言うか嫉妬というか、複雑な思いが籠っている感じだった。
「うむ、確かにその通りだ。浮かれている場合ではなかったな」
そっとアナ様の手を外すと、立ち上がったおじ様は穴の縁に向かって歩き出した。
当然、その際にアナ様に、「ちょっと失礼を致します」と一言挨拶を忘れない所は流石だった。
目の前の穴は、アナ様の攻撃の凄まじさを現わしていて、向こう岸まで三百メートトルはあるだろうか?穴の中の水面までは百メートトルは降りなくてはならず、向こう岸では再び百メートトル登らなくてはならない。そんな穴にぐるっと囲まれてしまっているので、穴を渡るのは現実的では無かった。よって脱出するには、背後の垂直の崖を登るしかなかった。
「しかし、この垂直の崖を百メートトル登るのは並大抵の事ではないぞ」
「ほう、聖騎士団様はこの位で音を上げるんかいww」
「そうは言ってはおらん。ただ、我々はフル装備だから困難だと言っておるだけだ」
「だったら、装備を捨てて行けばいいじゃあねーか。簡単だろうがよ」
「馬鹿を言うなっ!!陛下からお預かりした装備を捨てて行くなど有り得ん。言語道断だ!!我々は装備は全て持って帰る」
言い争いをしている中年は放っておいて、あたしはみんなに囲まれているアナ様の所に向かった。
「アナ様~♪」
駆け寄ったあたしを、アナ様は変わらない笑顔で迎えてくれた。
「シャルロッテ様、よくご無事で。私がとろいばかりに大変な思いをさせてしまいました。謝罪致します」
な なんと、アナ様に謝罪されてしまった。
「そ そんな勿体ない。あたしには過ぎたお言葉に御座います。アナ様の為の苦労なんて、苦労なんて思いませぬ」
「やっぱり苦労だったのですね、大変申し訳ございません」
深々と頭を下げられてしまい、あたしはドギマキしてしまった。
「アナ様、そんな謝罪など辞めて下さいまし、アナ様の為に体を張るのはこの上ない喜びなのですから。又こうしてアナ様のご尊顔を拝する事が出来て、シャルロッテは幸せに御座います」
改めてあたしは片膝を付いて頭を垂れた。
ふいにアナ様が片膝を付いて来たのが視界に入り、あたしは驚いて勢いよく顔を上げてしまった。
当然と言えば当然なのだが、あたしの目の前、それも至近距離にアナ様の笑顔があり、あたしの顔は一瞬で火を噴き出したみたいに真っ赤になってしまった。
そして、事態が把握出来ないままアナ様の柔らかい腕に抱きしめられてしまった。
もう、頭の中は真っ白で何も考えられなかった。まさに、夢心地だった。
そんな中、アナ様は慈愛のこもった優しい声で語りかけて来た。
「シャルロッテ様、この様な他人行儀な事はもうお終いにしませんか?今後は、姉妹の様に遠慮のないお付き合いを致したいと思うのですが、無理なのでしょうか?」
「なっ・・・」
「私は、シャルロッテ様とは何でも遠慮なく話し合いたいのです。私のささやかな願い、叶えて頂けませんでしょうか?」
「あ・・・・」
「聖女のお勤めは、エレノアお姉様がパレス・ブラン(白の宮殿)で立派に執り行っております。わたくしは、ただの魔法剣士の卵に過ぎません。これから魔法剣士として世界を回って修行をしなければなりません。出来ましたらシャルロッテ様にはずっと付き添って頂きたいのですが」
「あ あたしが付き添っても宜しいのでございますか?」
「ええ、是非」
「それでしたら、あたしからひとつお願いが御座います」
「何でございましょう?」
アナ様が満面の笑みで聞いてくる。おんなのあたしでも、思わず襲いたくなる様な天使の笑顔だった。
「姉妹の様に付き合っていくのであるのなら・・・」
「あるのなら・・・?」
「その、他人行儀な敬語を止めて頂けませんでしょうか」
そこで、思いがけない事を聞いたといわんばかりの顔をされてしまった。
「敬語・・・ですか?わたくしは別段普通に話しているつもりなのですが、おかしいでしょうか?」
これが、育ちの良さ と言うのだろうか?どう説明すればいいのだろうかと悩んでいると、腕を組み穴を凝視している子供竜王様の姿が目に付いた。
難しい顔をして穴を覗き込んでいるその姿に、なにか違和感を覚えた。
「アナ様、ちょっと失礼します」
そう言うと、一旦アナ様から離れ子供竜王様の元に歩いて行った。
「どうなさいましたか?巨人は、もう滅んだのでは?」
「うむ、人間にはわからんのも無理はないかの。この水の底からほんの僅かぢゃが奴の気配がするんぢゃよ」
「あれだけ大量に奴の残骸が堆積しているんだ、多少は気配が残ってもしょうがねーんでねえか?」
穴を覗き込みながらも、お頭は「問題無し」を主張したい様だったが、子供竜王様と並んで、同じく腕組みをして渋い顔をして一言も発しない竜氏を見ると、不安が心をよぎった。
あたしは、恐る恐る子供竜王様に疑問をぶつけた。
「あのぉ、もし、もしもですよ。奴の気配が残っているって事は、奴が死んでいないって事なんですか?」
「その可能性は・・・否定出来んぢゃろう」
「では、生きているのなら、何故攻めて来ないのでしょうか?」
「あくまでも、想像ぢゃがな。儂らは今動けん、つまり奴は急いで行動に移す必要が無いと言う事ではないかなと儂は思う」
「それって、、、どう言う意味なのでしょうか?」
「どうせ、獲物はここから逃げ出せないんだから、わざわざ小さい人形になってまで、急いで合体をせずとも、、、ゆっくり水底で合体を続ければいいと判断したとしたらどうぢゃ?」
「あ・・・・!!もしかして、それも学習したって事?」
「恐らくは・・・。杞憂であればいいのぢゃがのう」
竜王様は、髭のないつるつるの顎を撫でている。恐らく、習慣なのだろう。
どうしよう、逃げるなら今なのに、まだあたし達は崖をよじ登って脱出出来ないでいる。
竜氏にお願いして、何人かづつでもここから逃がして貰おうか。
もう時間が無い、あたしは竜氏にみんなを空輸して貰おうと提案しようとしたその時だった。
「あかん、あかんよお~っ!姐さん、あかんよお」
穴を覗き込んでいたポーリンが叫んだ。
「なんか、急激に水位推移が上がって来たでえぇ~っ!」
なんだってぇ、と穴を覗き込もうとしたその瞬間、地面が大きくうねった感じがして、あたし達はみんな転がってしまった。
「なっ・・・」
続いて微細振動を感じたと思うと、その微細振動は徐々に大きくなって行き、激震へと変化していった。
あたしたちは立つことも出来ず、四つん這いのまま、振動に耐えていた。
やがてざざざざっと大きな水音に気が付いて、四つん這いのまま穴の方に視線を向けると、肩越しに見えたのはここ数日見慣れた奴が滝の様に大量の水を撒き散らしながら立ち上がって来る所だった。
ただ、そのフォルムは見慣れたものであったのだが、大きさが見慣れた物ではなかった。非常識、そうあまりにも非常識な大きさだった。
穴の底の水の中で、全てのパーツが合体を終えたのだろうか、その大きさは百、二百、いやいやそんなものではなかった。胸から上は上空の雲の中に入ってしまっていて全然見る事が出来ない。
アナ様が開けた巨大な穴一杯一杯に成長してしまっているみたいだった。
直ぐにでも逃げ出さなければいけない事態なのだが、不覚にも目が巨人に釘づけになってしまった。
しばらくは、上空から降って来る水の音以外の音は聞こえなかった。みんな腰を抜かしているのだろう。
おわった。。。。【聖女様は疫病神?】もついに最終回なのか。
ああ、あたしは悲劇のヒロインだったのね。しくしくしく
しばし悲しみに浸ろうかと思って居たのだったが、場違いな声に思考を中断された。
「悲劇のヒロインは、どう見てもアナスタスア殿でしょうな」
かわいくない竜氏だった。
「アナ嬢、どうぢゃいけそうか?」
「はい、老師様。まだいけます。いえ、いきます」
「そうか、宜しい。では狙うには奴の左足ぢゃ、思いっ切り撃ち抜いてみなさい」
「はい、いきます」
そう答えると、アナ様は愛剣である竜王の剣を抜き正眼に構えて気を練り始めた。
徐々に剣の刃が輝き始めてまばゆい光を放ち始めた。
だが、そこで子供竜王様は眉間に深い皺を寄せて唸った。
「んんっ?」
「アナ嬢、ちょっと待つのぢゃ!」
だが、静止は一瞬遅く、アナ様の必殺の一撃は発射されてしまった。
必殺の一撃は、寸分の狂いも無く、巨人の左足に吸い込まれて行った。みんなは巨人の足が消滅して倒れて行く様子を想像していたのだが、残念ながら巨大な穴が開き巨人が倒れる事は無かった。
間違いなく、その左足に吸い込まれた一撃は、、、そのまま吸い込まれてしまい霧散してしまっていた。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「そ そんな馬鹿な・・・」
今度こそ、最終回なのか?
【お詫び】暑さのせいか、はたまた歳のせいか、70話において聖騎士団長の名前を間違えてしまいました。今更ですが副団長の名前をベルガーからガーランドに修正させて頂きました。