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聖女様は疫病神?  作者: 黒みゆき
62/187

62.

「姐さん、なんか下の方が騒がしくないですか?」

 なにやら下の方を伺いながらポーリンが声を掛けて来た。

「下?どうしたのかな?」

 城壁に登る石製の螺旋階段の最上部から下を見下ろすと、騒ぎの中心と思しい一団が目に留まった。

 その一団は横一列になって他の観客を押しのけながら、上って来て居る様だった。

 押しのけられた観客が発していたのが、先程から聞こえて居た叫び声の正体だった。

 なんなんだろう、ずんずん登って来る一団は、筋骨隆々な男達で、その手にはそれぞれ凶悪な武器を握りしめていた。だが、どう見ても真っ当な人間には見えず、当然兵士と言う感じなどでは無かった。

 十人は居るだろうか、その荒々しい一団は何か目的があって最上階に向かって押し寄せて来て居る感じだった。

 この場に居るのは、ほとんどがカップルばかりなので、目的と言っても思いつかなかった。何をしに来るのだろうと首を捻ってしまった。


「姐さん、あの中の一人見た事があるよぉ」

 ポーリンの部下が下を覗きながらそう言った。

「ほんと?」

「うん、確かあいつは人さらいを専門にしているチンピラよ。直ぐにこの場を離れた方がいいと思うわよぉ」

「って事は、可憐なあたしがターゲットって事?」

 そう言って、再度下を見下ろしたのだが、怪しい集団は、こちらを指差して何か叫んで居る。うん、間違いなくあたしのお客さんみたいね。ポーリンが変な顔して見て来るが気にしない。

 あたしは、周りの観光客に迷惑をかけるといけないので、なるべく人の居ない方に移動して行った。


 あたし達は東門要塞最上階の展望デッキの外れに移動して、厄介なお客さんを待ち受けた。他の観光客には、あたし達と反対側に避難してもらった。

 あ、そういえば木刀を盗まれたから、あたしは丸腰だったんだ。どうしようかと思いポーリンを見るとしっかりレイピアを持って居た。

 ふむ、どうせ相手はコロツキ風情だから、ポーリンで十分相手になるか。

 あたしの前に出て剣を構えあたしを守ろうとしているポーリンの肩にそっと手を置いた。

「ポーリン、どう?やれそう?」

 振り返ったポーリンには緊張感は見られなかった。

「大丈夫や、任しときぃ。可憐な姐さんは後ろで見ていてええで」

 ここは任せても大丈夫・・・かな?そして、言葉にトゲがある感じなのは気のせい?

「みんな、ポーリンを補佐してあげてね」

「「「「「はいっ!」」」」」


 やがて、、、来た来た来た、ごっついのがぞろぞろ来たよ。いくらあたしがいい女だからって、そんなに息をハアハアしながら迫って来たら引いちゃうわよw

 上って来た賊の一団は、あたしを見つけると、嫌らしそうに口角を上げニタリとしながらこちらに向かってゆっくりと歩いて来る、逃げ道を塞ぐつもりだろうか、一人が階段の上り口の所に残ったみたいだった。こいるら兵士崩れなのか手際は良い様だ。

 残りの九人があたし達を遠巻きに囲んだ。ま、無難な配置ね。さあ、どうするのかな?


「おいっ、こいつか?金持っていそうないいとこのご令嬢様ってのはよお」

 先頭の大男が後ろに控えている小ぶりの男に聞いて居る。

「へえ、兄貴いかがで?一見みすぼらしい服装で誤魔化していやすが、この気品は間違いなく大店おおだなの娘ですぜ。人質にとればたんまり金が取れそうでやんしょう」

 へえぇ、なかなか人を見る目が有るじゃないの。褒めてあげるわ。やっぱり、隠して居ても溢れ出る気品は隠しようがないのね。

 こんな危機なのに、あたしは気分が良かった。


「へっへっへっ、でかした!金持ちの娘だけでいい、他は構うな、さらったらさっさと撤退するぞ!」

 来るな。ポーリン、頼むわよ。あたしは心の中でポーリンに声援を送った。


 ポーリンは、部下二人を連れてあたしから連中の注意を逸らす為に左の方に移動を始めた。

 賊はまんまと釣られてポーリンの方に移動を、、、始めたんだけど・・・?

 えっ?なんで九人全員がポーリンの方へ移動して行くの?あたしの相手は?さらったらさっさと撤退するんじゃないの?何で、あたしの方に誰も居ないの?


「さあ、そんな物騒な物なんか置いて、大人しくこっちに来な!どうせ子供にゃあそんな物なんか扱えんだろうがよ。にひひひ」

 そんな事をポーリンに向かって言っている。どういうこと?あんたら、なんか間違ってるわよ?そっちはあたしの護衛よ?高貴なお姫様はこっちよ?


「小娘、あんまり手間取らせるんじゃねえぞ。おじさん達もいつまでも優しくはねえから・・・・な」

 言い終わるか終わらないかのタイミングでポーリンが兄貴と呼ばれた男に突っ込んでレイピアを下から上に振り上げた。

  

 みんながあっけに取られているその一瞬の後、 ぼとぼとと音を立てて、一組の手首が床の上に転がった。賊の頭目の両手首だった。

 兄貴と呼ばれた賊の頭目は、切り取られた両腕から大量の血を撒き散らしながら、絶叫を上げて床を転がり出した。

 転がり回る頭目の巨体の陰に隠れながらポーリン達の動きは素早かった。

 転がり回る頭目の巨体を避ける為に、一瞬ポーリン達から注意が逸れた瞬間に賊の間を駆け抜け斬りつけて行った。

 ポーリン達が賊の間を駆け抜けて行った後には、転がる賊が六人。無事だった者はわずか二人だけだった。階段の所に居た一人は賢かったのか、それとも憶病だったのかもう姿は見えない。

 生き残った二人を取り囲んでやると、何も指示は出していないのに剣を放り投げて土下座をしてきた。処世術には長けているのかもしれないが、あたしはすんなりと許す気は無かった。

「今回のあんたらの目的は?」

 あたしは腕を組んでこいつらの前で仁王立ちになって、そう問いただした。

「へ へい、仲間が金持ちの娘を見かけたって言うので、とっ捕まえて身代金をせしめようと・・・」

 あたしの、こめかみがぴくりと動いた。

「へ へぇー、それで?金持ちの娘はいたの?」

 あたしは、怒りを殺しながら極力冷静に問いただした。

「えっ?何を?居たんで取り押さえ様と・・・」

 そう言った賊の伸ばした指先は、、、、、ポーリンを指して居た。

 その瞬間、あたしの心の中の何かがぷつんと切れた。

 あたしのメガトンパンチが賊の顔面に炸裂し、賊は後方に吹き飛んでしまった。

 ふーふーふーふー。

 言うに事欠いて、なんでポーリン?なんでポーリンなの?ああ、この押さえきれない複雑な感情、どうしてくれよう。次から次へと湧き上がって来る負の感情、怒り、どうしてくれよう。

 あたしは、こんな小さな娘にも負けているって言うの?

 あーやだやだ、むしゃむしゃする~~!こんな時は食べるに限る!

「ポーリン!ご飯たべに行くわよ!!」

 立ち上がったあたしは、駆けつけて来た守備隊の兵士に賊を渡すと石段を駆け降りていった。食べ物屋を目指して。


「あーむしゃくしゃするーっ!!!」

 くる時に目を付けておいた甘味屋に突撃したあたしは、手当たり次第に甘味を注文し、片っ端から胃に収めていた。当然、ポーリン達も降って湧いたご馳走に目の色を変えて食べまくって居た。

 当然ながら、周りの観光客は、みな唖然として遠巻きにこの異様とも思える光景に見入っている。

 店員は厨房と客席の間を息を切らしながら、疲労困憊な顔色を隠す事も無く休みなく往復していた。


 次々に団子を口に放り込みながら、あたしは次第に冷静さを取り戻しつつあるのを自覚していた。

 こんな格好をしていたんだ、高貴な姫君には見えないのも仕方がないのだと理解しては居た。それなら、ポーリンだって同じじゃないか。何でだ?若さか?

 あたしは手を止めて、アズキスープに入った餅と取っ組み合いしているポーリンを凝視した。まるで、餌を食べる小動物の様だった。


「んん?にゃに?」

 あたしの視線に気が付いたポーリンは、口の端にアズキを付けたままこちらに顔を向けた。

 確かに、可愛い事は可愛いのだが・・・。

「何でもないわ。一杯食べてちょうだい」

 あたしは手に持った団子をしげしげと見つめた。

 あたしは、しょせんこの団子と同じなのかも知れない。まあ、それでもいいっか。


「あのお・・・」

 あたしは、申し訳なさそうにおずおずと声を掛けて来る店員の声に現実に引き戻された。

 驚いて見上げると、本当に申し訳なさそうな表情で話し掛けて来た。

「あのお・・・、本当に申し訳ありませんが、もうストックしてある食材が切れてしまいまして・・・その・・・」

 あ、その時やっと店員の申し訳なさげな表情の意味に気が付いた。


「ああ、ごめんなさい。わかったわ、お勘定を居願いね」

 あたし達はお勘定を済ませ、その店を後にした。好奇な視線に見送られながら・・・。


 シュトラウス情報調査室の有る屋敷の二階にある自室に帰るとベッドに倒れ込んだ。

 ああ、なんか散々な一日だったなぁ。

 ごろんごろんと転がりながら、ため息を吐いた。

「なんか、疲れたなぁ。家に居た頃が懐かしいなぁ」

 家を出てからこっち、本気で逃げ帰りたいって、何度思っただろう。

 などと考えながら、意識が途切れ途切れになり、いつの間にかうたた寝をしていたらしかった。

 ドアを思いっ切り開ける音と叫び声で、あたしは叩き起こされた。


「姐さ~~ん!たいへんやああぁぁ~!」

 叫びながら駆け込んで来たのは、ポーリンだった。

 ん?なんだなんだ?一瞬現状が把握出来なかったが、目を擦りながら起き上がるとポーリンは激しく息をしながら立って居る。

「メイがっ!メイがっ!」

「メイ?ああ、ポーリンの配下のあの子ね」

「街を歩いていたら、メイがならず者に絡まれて捕まっちゃったんやー」

「えっ!?なんでっ?なんでよお!あんたが付いて居ながら何で?」

「わからへんよー、うちが目を離した時に、一人で居たメイが突然絡まれて連れて行かれたんやー!!」

 これは、一大事じゃない。一気に目が醒めたあたしは、ポーリンと一緒に表に駆け出して行った。

「それで?相手は何人?」

 先導して走って行くポーリンの後ろ姿を見ながら問いかける。

「二十人。いい歳の大人が二十人は居たわっ、こっちよ!」

 暫く大通りを走るとポーリンの配下の子が手招きをしている。走り寄ると更に前方を指射して居る。

 指差した先にある路地に入る角には、追いかけて行った仲間が残した目印が見えた。

 すぐさま走って行き、路地に入ると走る速度を少し落としながら歩き出した。

「相手は一体どんな奴なの?」

「かなり大きな組織や。姐さん、知ってるかどうか知らへんけど『うさぎの手』って言うんや。国内では最大規模の盗賊団なんよ」

「はぁぁぁぁぁっ!?」

 あたしは、思わず奇声を上げて足を止めてしまった。そりゃあそうだろう。なんでうさぎの手が?あたしは耳を疑った。

「相手は名乗ったの?」

 あたしは真顔で問いただした。

「うん、『うさぎの手』のムスケル言ってたわ」

「・・・・・・! むすけるううううう?」

 あまりにもあたしが驚愕していたので、訝しんだポーリンが足を止めて振り返って来た。

「なんや?」

「本当に、ムスケルって言ったの?」

「ああ、そうや」

「どんな顔していた?」

「うーん、頬かむりしたってたから良くわかれへんかったけど、かなりごっつい男だったわ」

 頬かむり?なんか胡散臭いなぁ・・・

「取り敢えず、メイを取り戻さないとね」

 ゆっくり歩きながら周りを見回すと、この通りは両側が塀で覆われていて、所々裏口の様なドアがあるだけだった。

 通りの先の角で見慣れた少女が曲がった先を窺っていた。

「お疲れ様、どんな感じ?」

 その少女、リンの後ろから近づいて状況を確認した。


 どうやら賊は角を曲がった二軒先の裏口に入って行ったらしい。

 さて、どうしよう。お頭はそんな人さらいみたいな真似はしないはずだ、恐らくかたりだろう。

 お頭程の手練れではないだろうから、いきなり突入してもなんとかなるだろうけど、内部の構造が分からないのに突入するのはリスクが高くて嫌だなぁ。

 やっぱり、偽物には本物かなぁ?

 このベルクヴェルクの街にも『うさぎの手』の仲間は何人も居る。あたしはポーリン達に見張りを任せて、近くにある酒場に向かって行った。勿論勝手に突入しない様に厳命するのは忘れていなかった。


 酒場に入ると、そのホールの片隅には見知った顔が居た。彼は『うさぎの手』との繋ぎ役だった。

 彼に事情を話して協力を依頼したら、物凄い顔をして怒り出した。「俺達に喧嘩を売る奴がまだおるんか!許さんっ!喜んで協力させてもらうぜ、任しときなっ!」そう言うとさっと立ち上がると表に向けて駆け出して行った。


 あたしは再びポーリンの待つ路地に向かって走って戻った。

 駆け寄ると五人は振り返って出迎えてくれた。

「どう?動きはあった?」

 だが、みんな首を横に振った。

「メイが心配や、はよう助けてやらないと・・・」

「そうですっ!直ぐに突入しましょう!」

「そうです!」

「もう待てませんっ!」


「待った、待った、待った、屋内の配置が分からないで突入したら、下手したらメイが人質に取られる可能性があるわ。気持ちはわかるけど、まずは内部を調べないとだめよ」

 仲間を助けたい、それはじゅうぶん判る、でも無駄死にはダメ。

 駄目なんだけど、頭ではわかってはいるんだけど、、、、気持ちが抑えられないのも見ていて良くわかった。無理に押し留めても、勝手に突っ込んで行ってしまうだろう事は火を見るよりも明らかだった。

 あたしは、決断を迫られることになった。仕方がない、突入だ。でも被害は最小限にせねばならない。

「分かった!突入しよう。あたしとポーリンがメインで突入する。他のみんなはサポートと後方の守り、そして逃げ道の確保に専念して頂戴。状況次第では即撤退も有り得る。その際は速やかに指示に従う事。どう?守れる?」

「「「「「はいっ!!」」」」」

「じゃあ、突入に備えて、身支度を整えて頂戴。邪魔になりそうな物はここに置いて行くわよ」

 あたし達は、大急ぎで身支度を整え始める。

 その時だった。

「姐さんっ!荷馬車です」

 リンの声に緊張が走った。

 そっと塀の角から覗くと、大型の荷馬車がやって来て、問題の木戸の前で停止した。

 その馬車は、車輪の付いた巨大な木製の箱を引いて居た。その木製の箱の横には鉄格子の付いた高窓が有り、箱自体は、黒い装甲鉄板でいたるところが補強されて居た。

 これは、明らかに人買いが使う商品輸送用の荷馬車だった。屋根の上には護衛の弓兵が二人控えていて周囲を警戒していた。その後方には、通常の馬車が二輌続いて居て、そこからは十人以上の護衛が各々剣を持って降りて来て周りを警戒している。


 ポーリンが心配そうにあたしを見上げて居る。他のみんなの視線からも「だから、さっさと突入すれば良かったのに」と言うメッセージがひしひしと伝わって来た。

「突入しなくて正解だったのよ。もし突入後にあいつらが来ていたら退路を断たれて全滅だったわ」

「でも、メイが・・・」

「大丈夫、あの馬車が来たって事はこれからあの馬車に乗せるって事で、メイの居所がはっきりする訳だから、救出しやすくなるわ」

「無理や!あんな護衛が大勢おったらあかんわ。うちらの人数じゃ、手も足も出えへんわ」

 後半は涙声になっていた。だが、あたしには自信があった。

「大丈夫よ、ポーリンあんたあたしを誰だと思っているの?」

「天下無敵のじゃじゃ馬娘・・・」

「んが・・・」

 た 確かに否定はしないけど、、、しないけど、もっと言い方無かった?


「あ、姐さん後ろ・・・」

 普段、物静かなクレアがあたしの後ろを指差した。


「姐御、すまねぇ、遅くなっちまった」

 振り向くと、うさぎのみんなが駆けつけて来た。

「お頭の名前騙っている不届きな野郎ってえのはどこですかい?」

「お頭も舐められたもんだ、生きては帰さねえぜ」

 みんな、怒りで目が血走って居る。

「みんな、来てくれてありがとうね。賊はあそこの屋敷の中よ。人買いと合流しているから、みんなまとめて退治しちゃって。でも、任務の第一は人質全員の無傷での確保よ。いい?出来る?」

「姐御、俺達を誰だと思っているんです?」

「天下無敵のごろつき、喰いっぱぐれ、職なし、ならず者、愚連隊、厄介者、やぐされ者、半端者、乱暴者、それから、えーとえーと」

 すかさず言いたい放題のポーリンだった。

 をいをい、ポーリンさん、そんなにハッキリ言わなくても・・・。


「折角助けに来てやってるのに言ってくれるじゃあねえかよ、パーリンさんよ」

「だからああぁぁぁ、パーリン言うなって何度言ったらわかるんや!いくらどたまが悪うてもいい加減覚えや!」

「がははははははははははは」


 こんな非常時にじゃれている二人、なんなんだろう。顔見知りだったのには驚いた。

「レイモンドさん、じゃれていて大丈夫なの?」

 お頭が居ない間、『うさぎ』を統括している副頭領のレイモンドさんに声を掛ける。

「ははは、姉御、心配はいりませんぜ。既に別動隊が屋敷に向かっており、内部を探っております。我々の本隊は、街を出た所で仕掛ける為に既に出撃しています。まあ、ゆっくりと見ていて下さいよ。我々の名前を騙った罪の重さ、たっぷりと思い知らせてやりますよ」

 あー、怒ってる、怒ってる。ま、しょうがないね、自己責任って事で。

「それで、今回はどれだけの兵力が集まったのかな?」

 敵は三十位はいそうだから、こっちも最低五十は欲しいんだけど、彼の口から出た数は想像の遥か上を行っていた。

「あまりに舐めた真似されてみんな怒っていましてね、そんなに集めるつもりは無かったんですが、あっしがアジトを出た時点で大体五百位・・・ですかねぇw」

「・・・・」

 まさにあんぐりだ。この短時間に五百も?『うさぎ』の招集能力は王国の正規兵にも負けていないわ、うん。

「さあ、ここに居たら奴らに見つかってしまいます。我々は東門要塞の上に移動しましょう」


 あたし達は、「まあお任せ下さい」と言うレイモンドさんにいざなわれて再び東門要塞の上に登った。

 ここで見ていれば、全てが上手く行くと言う事なのだが、正直心配だった。いや、心配しかなかった。

 もはやあたしに出来る事は、聖神マルティシオン様に祈る事だけだった。




「どうか、この街を破壊しません様に、破壊する際は被害は最小限に収まります様に・・・」



みなさま、作者の黒みゆきです。

ようこそいらっしゃいました。心から感謝しております。

現在、勉強の為四苦八苦しながら執筆しておりますが、どうしたら面白くなるのか正に暗中模索状態であります。

はぁ、全く目印の見えない航海で、行くべき進路が見えません。

書くのは大好きなのですが、この先どうしたもんだか悩みちうであります。

聖神マルティシオン様が降臨なされて道を示してくださらないものかと毎日ひーこらしております。

これからも頑張りますので、見捨てないで下さいね。

宜しくお願い致します。

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