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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

虹のうた

認めたくない

作者: 陽川文実

いつもあの人を目で追ってしまう。


これは恋かな?

それとも思春期の悪戯かな?


きっと後者に違いない。

ある時期が来れば、この熱は急速に冷めていくんだ。


だってあの人は、

私と同じ女の子だもの。


きっとこれは幻想だ。


彼氏ができないからって、

現実逃避しすぎだよね。


次元を超えれば、

いくらでも相手はいるじゃない。

(それも少し情けないけれど。)


私の周りには、

顔が良い男の子がいっぱいいるでしょう?


彼らに少しでも恋心を抱いたりはしないの?

嫌いな訳でもないでしょうに。


でも、どうしても。


私の視線はあの人を追うの。


気が付けばあの人の姿を瞳に収めている。

気が付けばあの人の声を耳に集めている。


あの人の踊る姿をじっと見つめて、

あの人の曲線の美しさに見惚れてる。


指先まで芯の通った美しい身体を、

私はただ見ているだけで良かった。


これは思春期の夢幻だ。


ただ虚しく散っていく桃色の花弁なんだ。

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