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少年の密やかな悩み
店長視点ではないです
鬱陶しい梅雨も明け
太陽が元気になり始める 初夏にはもう少し早い季節
柔道着姿でロードワークという生き恥を晒さなければいけない
他の姿であるなら その道を通るのは一目でもマドンナの姿を見られるかもと
心が沸き立つのだけど 神様は無情である
会いたくない時にこそ 出会ってしまうのである
暑気払いのためか 埃っぽいからか打ち水をするマドンナの姿を見つけてしまう
部活仲間は有美と会えるかもと声を張り上げる
止めてくれーーー
内心 そう叫んでいるのだが 超能力者じゃない彼の心の声は届かない
マドンナに届いたのは部活仲間が精一杯張り上げた声である
軽く会釈をするマドンナ、、会釈を返す不幸な柔道少年である
アタックをしようにも経験不足であり
年齢的にも相手にされないだろうけど 諦める事が出来ない彼である
誰かに相談出来ればいいのだが そんな事をしたら噂が広まるだけだし
つい、リルケの詩集なんて柄にも無いものを手にしたり 食事も咽に通らなくなる
…バレバレである
周囲は相手がわからないでもとち狂っているのだけは解ってた




