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呪印の女剣士【書籍化&コミカライズ】  作者: はーみっと
第一章~平穏が終わる時~
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登場人物紹介その3~ルイ、レクサス、アルドリュース~

名前:ルイ(名字は隊長以外は知らない)

年齢:23、女性

外見:175cm/66kg/94/63/95、黒髪長髪、黒い茶色の瞳

職種:魔法剣士(氷属性)

好きなモノ:強い奴、「雄弁は銀、沈黙は金」

嫌いなモノ:弱い奴、軟弱・軽薄な奴、団長

一人称:ワタシ

〈プロフィール〉

 もとはとある国の有名な名門武家の出自。三人姉妹の次女である。父は男子を望み、やっと四人目に男子を設けたが体が弱く、とても騎士としては出世が望むべくもなかった。そのため、せめて孫の代で強い子を残そうと姉妹を全て強い騎士に嫁がせようと画策し、絵にかいたような令嬢だった3つ上の姉は文句もなく嫁いでいった。

 

 なお武家の生まれとしてある程度の武芸は知らねばならないとの父の方針から、三姉妹共にそれなりに武芸を仕込まれたが、次女であったルイは天賦の才を発揮。家庭教師をしていた武芸の教師(元は騎士団の大隊長)から10歳の時に一本を取ることに成功。12の時には完全に互角の戦いを出来るようになっており、父の反対を受けるも家庭教師と周囲の推薦で騎士団に入隊した。

 入隊後、彼女はいかん無く能力を開花させ始め、個人的な技能だけでなく戦術面でも才能を発揮。模擬戦でも全戦全勝を治め、15歳にて伍長(4人の部下を任された)に抜擢。これは男子を含めても異例の出世速度であった。だがこの出世をねたまれ、他の部隊に絡まれた時に部下が誤って城壁より転落し再起不能となる。その折に激怒したルイは魔法剣士としての才能に目覚め、部下を追い込んだ4人を全員その場で再起不能にし、止めに来た大隊長を含む30人余りの兵士をまとめて叩きのめしてしまう。この時、使う魔術と、容赦のない戦い方から氷刃」のあだ名がついた。

 

 色々なかばいだてもあり処分は謹慎のみとなったが、騎士団内での評判はむしろ上がり、3ヶ月後中隊長に抜擢。地方反乱、国境の小競り合い、魔物討伐と全てに勝利し、常勝の名をほしいままにすると、また身分の上下を問わない人気から20の時に師団長(千人の部下を持つ)に任命。女性初の軍団長の呼び声も高かったが、自分の出世を兄弟はともかく両親が喜んでおらず、父がまだ自分の結婚を諦めていないこと。そのせいで妹と父の折り合いが悪くなっていること。また自分の出世に伴い、末の弟の立場がますますなくなることを危惧し、全てに嫌気がさした彼女は21を待たずして国を出奔。

 そのまま能力を隠し傭兵として各地を放浪していたが、ある日耳にしたブラックホークのヴァルサスに一騎打ちを挑み、魔法剣を使った上で完膚なきまでに敗北する。その時同時に勧誘され「いつ何時も一騎打ちを挑んでよい」ことを条件に入隊した。が、現在まで20戦20敗という結果に終わっている。

 

 彼女自身は無口、というよりは無駄口を叩かない性格であり、戦いの時に全く容赦ないことから冷酷だと勘違いされがちだが、本来はかなり周囲・部下思いな性格。また非常に公明正大でもある。良い意味で非常に騎士らしいといえる。



名前:レクサス=オーレヴ

年齢:27、男性

外見:178cm/75kg、ブラウンの髪・瞳、短髪で比較的直毛

職種:剣士(二刀流)

好きなモノ:金、ルイ、巨乳、子ども

嫌いなモノ:身の程知らず、偽善、貴族・金持ち

一人称:俺

〈プロフィール〉

 西方諸国のとある寒村の出。彼が生まれた周辺は土地がやせていたわけではないが、何カ国かの国境に近く、度々の小競り合いが絶えない土地であった。そのため土地の者は自衛のため武器を取る者が多く、女性であっても一定以上戦える者が多い。レクサスも農民でありながら、また例外ではなかった。

 

 土地からは傭兵も多く出、出稼ぎに行く者が沢山いた。レクサスの父親もそうであったが、レクサスが9歳の時に戦死したとの連絡が届いた。ただ遠い戦地での出来事なので、死体は確認できてはいない。母親はその翌年の小競り合いに巻き込まれ死亡し、兄弟のいない彼は10歳で天涯孤独となる。これは特に珍しいことでもなく、彼の土地にはそういった者が多かったので別段彼に孤独感は無かった。それから彼は自分が生活する手段として、戦場で死体から追剥などをして過ごすようになる。

 

 その後彼には同い年で同じ境遇の親しい友人ができたが、12歳の時に親友が重病にかかった。治療費が膨大になるため貧民救済院では面倒が見れないことは明白であり、親友は救済院を無理矢理追い出された(この村はアルネリア教会の影響下に無かった)。彼の面倒を見るためには戦場荒らしの収入では追い付かず、金を稼ぐためレクサスは12歳にして前線専門の傭兵として活動することを決意。それは報酬が高いものの、常に特攻兵としての役割をこなすことから、3年生き残る者はいないとまでいわれる過酷な仕事だった。

 だがその仕事を何年もレクサスは五体満足で行うことに成功する。それは彼の動物的勘の良さと、剣技の冴えがあってこその事だっただろう。彼はなんとか親友の病状を食い止めることには成功していたが、ある日完治方法があるとの話を聞き、さらに高額な報酬を得ようとより危険な戦場を渡り歩くようになる。そしてある戦場にて高額報酬の約束を取り付けたが、それが言葉のあやだったことが発覚。逆上したレクサスはその場で隊長格を斬り殺し、お尋ね者になった。

 

 その後追手を巻きながら故郷に戻ると、逃亡中に仕送りがなかったこともあり既に親友は死亡。やることのなくなったレクサスは追跡の手を逃れながら各地を放浪したが、ついにブラックホークのヴァルサスが追跡者となった。ヴァルサスに追い詰められたレクサスは死を覚悟したが、斬られる間際に名前を聞かれ答えたところ「・・・名前の語尾が同じ奴を斬るのは縁起が悪いな」の一言で見逃された。なお彼のお尋ね者の触れは、ヴァルサスが交渉することで取り下げられている。

 

 さらに様々な出来事を経てブラックホークとして活動することになったレクサスは後にルイと出会うが、最初の印象は互いに最悪で、ルイが貴族で女だったということもあり、彼らは一度全力の殺し合いをしている。その時は僅差でルイが勝ったということで、ルイを隊長として2番隊が発足した。もちろん2人にコンビを組ませたのはヴァルサスである。今ではレクサスがルイをからかい、ルイがレクサスに冗談半分で斬りかかる程には仲が良い。

 

 本来の性格は明るく面倒見の良い青年。ちなみに女・子どもが大好き。だが戦場で剣を握れば例え女・子どもでも容赦は一切なく、戦場の厳しさを良く知ってもいる。基本は二刀流だが、生粋の戦場上がりのため武器は一通り結構な腕前を誇る。そして長らく逃亡生活が続いたせいか特に周囲の気配に異常に敏感で、センサーや野生の獣以上の勘の良さを発揮する。なお魔術は一切使えない。



名前:アルドリュース=セルク=レゼルワーク

年齢:45(死亡時)、男性

外見:172cm/66kg、黒の短い直毛の髪・黒の瞳

職種:マイティーマスター

好きなモノ:?

嫌いなモノ:?

一人称:私

〈プロフィール〉

 アルフィリースの師匠にして、大陸で数少ない『マイティーマスター』の称号を得た人物。

 この大陸では比較的大きな戦争が人間の間で起きなくなってから、代替戦争とも言える国家間の統一武芸大会が何年かに一度開催されるようになった。合間に魔術大会、学問大会、芸術大会などが行われることを考えると、ほぼ毎年何らかの催しが行われている。

 アルドリュースはそれらほとんどに出場し、しかもどの部門でも好成績を治めるなど万能の天才の名を欲しいままにした。そして彼のようなあらゆる分野にわたり活躍するものとして『マイティーマスター』の称号が与えられる(最低魔術と武芸で優秀な成績を治めることが条件)が、彼は歴史上10人目の受賞となり、大陸の騎士たちが知らぬ者が無いほどの有名人。ちなみに称号を持っており存命しているのは現在2人だけである。

 

 アルドリュースは生まれてまもなく魔術教会に引き取られており、実の両親を知らない。8属性以外の多系統の魔術、特に封印術で非凡な才能を発揮した彼は、ゆくゆくは魔術教会で一つの派閥を形成するだろうと言われていたが、20歳であっさりと教会を出奔。その後しばし世界を放浪し、22歳でとある国に士官している。

 基本的な武芸は魔術教会でもある程度治めていたのだが、出生や魔術教会の経歴を全て隠した状態で彼は一兵卒から挑戦。最初は文官として知識を発揮したが、その後内政の仕事に携わりながら兵所で一兵卒に交じり訓練にいそしんでいた。やがては戦術における武官としてだけでなく、純粋に兵士としても師団内で10指に入るほどの高い戦闘能力を得る。

 その後32の時には師団長にまで出世。その間にマイティマスターの称号も獲得している。王からは伯爵号まで与えられ、王女とのラブロマンスを経て時期国王との呼び声まであったが、彼は35で突然全ての地位を捨て、またしても国を出奔した。その後さらに様々な国や場所を放浪。ミリアザールと面識を持ったのもこの時期ではないかと思われる。そして38の時にたまたま通りかかった村でアルフィリースと魔術教会の戦闘場面に出くわし、自分の魔術成果の無条件提出と、アルフィリースに呪印を施すこと、僻地での隠遁生活を条件に彼女の身柄を確保した。

 

 アルフィリースに呪印を施した結果彼の残り寿命は半減し、その後45で死ぬまでアルフィリースと共に暮らしているが、彼の内心を示した手記は何もないとされている。また多くの友人に囲まれていたものの、親友と呼べるほど彼と親しく付き合っていた人間はほぼ皆無であり、また恋人もいなかった(王女とも噂が盛り上がっただけで、特に約束も男女の関係もなかった)。なぜ彼がこのような人生を送ったのかは、全てが謎である。

 


続く


閲覧・評価・ブクマありがとうございます。


本編で述べられないことはこういう部分を使って述べていこうかと思います。


次回投稿は11/11(木)12:00です。


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