第三幕人物目次~その他の人物編~
(魔術教会)
原初に真竜に知識を授けられた人間が創設したとされる組織。前身からの歴史は非常に長いが、組織として現行の体制に入ったのは、ここ数百年程度。現在では魔術士が暴走しないための監視機関や、魔術が必要とされる案件に手を貸す組織。またこの大陸に残っている大魔王の監視も行っている。
多くの派閥から形成される組織で、一本化した命令系統が存在していない。そのため集団の長ですらその行動を把握しきれていないこともあり、時に暴走するような人間も出現する。
才能ある人間は占星術などを駆使して早めに保護し、しかるべき教育を施して正しく導くのが彼らの務め。だがアルフィリースはなぜか彼らの保護から漏れており、力が暴走した彼女はあべこべに征伐部隊を差し向けられることとなった。
そのため、征伐部隊を返り討ちにしたアルフィリースを、いまだに危険視する一派が存在する。
○テトラスティン:現在の魔術教会代表。見た目は少年だが、実に60年もの間姿形はそのままである。非常に利己的な性格であり、目的のためならその手段を選ばないが、その目的はいまだ不明。
○リシー:テトラスティンの秘書兼護衛。彼女もまた60年間姿が一切変わらないと言われる。テトラスティンとは浅からぬ因縁があるようだが?
○エスメラルダ:テトラスティンの数少ない弟子にして、彼の良き理解者。教会で恐れられる彼に唯一対等に口を聞く存在。現召喚士派閥代表。
・部下:ピッカート、ドガロフ
○イングヴィル:魔術教会の暗部責任者。若くして暗部の隊長となった秀才。同時に野心家でもある。
○フーミルネ::暗黒魔術教会の代表にして、協会で最大の勢力を誇っている。会長の座を狙っているとの報告もある。
(東方討魔協会)
アルフィリース達がいる大陸とはまた別の、東の大陸に存在する組織。戦闘に特化した集団で、数こそさほど多くないが、精鋭ぞろいである。
東方において魔物討伐に成果を上げてきた四家によって取り仕切られていたが、近年初めて四家以外の者が頭首となった。以降彼らは破竹の勢いで魔物を討伐しており、東の大陸諸国でもその影響を無視できない状況になっている。
そして彼らが次に狙うのは・・・?
○浄儀白楽:討魔協会の長。傲岸不遜であるが、相当の実力者。陰謀・野望を抱く男でもある。ブラディマリアと結託して何かを企んでいるようだ。
・猿丸:白楽に拾われた彼の直属の部下。白楽いわく、「そこそこ使える」そうだ。
○清条詩乃:討魔協会の名家である清条家の筆頭。凄まじい力の巫女だが、かなり天然でドジ。だが実際にはかなり頭の回転も早く、肝も座っている。彼女はヒドゥンと通じて何か企んでいるようだ。
○東雲桜花:詩乃に仕える侍。真面目な性格。
○式部都:詩乃に仕える武者巫女。相当砕けた性格。自他共に認める変態。
○耀姫:ふとしたきっかけで詩乃と友人になった『千弦の谷』の鬼姫。現在は詩乃の所に匿われている。
(ヴァンダル=ヴァルサス=ブラックホーク)
大陸最強とも言われる傭兵団。アルフィリースは三番隊と抗戦経験があるが、その時は一方的にやられてしまった。一人一人が歴戦の勇者であり、特に団長のヴァルサスは大陸最高の戦士とも言われている。人間の身でありながら、グルーザルドの国王ドライアンとも引き分けたという経歴を持っている。
活動範囲は戦乱の多い大陸の西寄りで、最近では主に魔王を狩って回っている。ちなみにアルフィリースは二番隊、三番隊と面識があり、四番隊の隊長であったゼルドスの店で魔王戦の祝勝会をしたことがある。
ヴァルサスはその独特の勘で大陸の異変を感じとっている。魔物を狩って回る彼らの活動は期せずして、魔王達と絡み合っていくことになる。
○ヴァルサス:大陸最強の傭兵団、ブラックホークの団長。あだ名は「狂獣」。大陸最強の戦士の一人であり、その名前を知らぬ者はいないとさえいわれる剣士。戦場で生まれ、戦場を寝床として育った生粋の傭兵。
0番隊:ミレイユ、アマリナ、グレイス、カナート、その他
○ベッツ:ブラックホークの副長。あだ名は「化け物」。元は武家の名家の出自。老いてますます盛んなその剣技は、どの団員にも引けを取らない。
○マックス:一番隊隊長。あだ名は「蛇目」。常にラヴァーズと呼ばれる部下を伴っている。
・部下:リムフェラ、シャイア、ペネローペ、ハルートラ
○ルイ:二番隊隊長。元ローマンズランドの軍人で、あだ名は「氷刃」。アルフィリースの事が気に入っている。国に居場所を失くし、また弟のために国を出奔したが、故郷をいまだ捨てきれずにいるかのようでもある。
○レクサス:二番隊副隊長。あだ名は「死神」。一見変人だが、腕は確か。普段は軽いノリだが、戦場ではこの上ない鋭さを発揮する。
○ゼルヴァー:三番隊隊長。もと軍人で、あだ名は「剛剣」。本来真面目を絵にかいたような性格だが、何かと賭け事好きの隊員に振り回されている。剣の腕だけならアルフィリースを圧倒して見せたほどの使い手。
・部下:ドロシー、ダンダ、ベルノー、その他半数は未登場
○ゼルドス:四番隊隊長。引退中はミーシアで居酒屋を営んでいた。あだ名は「鉄破」。素手で鎧兜を破壊する事からついたあだ名である。以前はグルーザルドの軍事顧問などを務めていたが、飽きて出奔。生き倒れた所をミーシアで助けられ、以後働くことに。四番隊の全滅に伴い、ヴァルサスの頼みで復帰する事となった。
○ラッシャ:四番隊副隊長。あだ名は「瞬殺」。獣人にしては理知的な性格だが、キレると手がつけられない。なお四番隊は約20名である。
・部下:ミーニャ、オールーなど
○ゲルゲダ:五番隊隊長。あだ名は「外道」。非常に残酷な性格。ブラックホークの汚れ役であり戦闘の上では重宝するが、その陰険な性格から団員には嫌われている。なお五番隊は数だけなら最多であり、約30名が在籍している。
○ファンデーヌ:六番隊隊長。あだ名は「調教師」。美貌の女性だが、かなり怖い性格。数々の猛獣を従え、戦場に臨んでいる。六番隊は彼女だけの構成。だが従える猛獣の数は無数にいる。
(フリーデリンデの天馬騎士団)
・総隊長ミストナ:総勢1000名近いフリーデリンデ騎士団の総隊長。故郷からは滅多に動かず、今では依頼もほとんど受けてはいない。なお二人の子供の母親でもある。
・一番隊隊長カトライア:部隊アフロディーテの隊長であり、同時に高級娼婦でもある。世界でも有数の美女と言われる彼女をその手に抱くには、並の男なら一生分の稼ぎが相場とも言われている。
・二番隊隊長ヴェルフラ:部隊アテナの隊長。見た目は少女だが、大地に祝福された彼女は生まれながらに巨人族を凌駕する怪力を誇る。
・二番隊副長マルグリッテ:常に笑顔の絶えない報復者。その剣の冴えは普通の人間では捕える事もできない。
・三番隊隊長エマージュ:ターシャの姉にして部隊ラスワティの隊長。支援や陽動まで幅広くこなすなんでも屋的な部隊であり、最大数を誇る部隊でもある。
・三番隊副長ネスネム:気真面目な副長。エマージュの事を崇拝している。
(その他の人々)
様々な場所で物語に登場する人を紹介します。全部は紹介しきれないので、また登場するたびに少しダイジェストは入れたりします。網羅しきれない人物もいるでしょうが、気付いたら適宜指摘などしてください。
○アルドリュース:アルフィリースに呪印を施し、育てた者。魔術士であり、騎士であり、アルフィリースにとって人生の師匠であり、故人。マイスターの称号を授かるほど世の中で成功したが、彼は満足を得られなかった。彼の魂はアルフィリースを育てることで初めて安らぎを得たのである。
○ファランクス:エアリアルの育ての親であり、大草原の守護者。幼い頃ミリアザールに助けられたこともある。ドラグレオとの戦いで死亡。
○ウィンティア:大草原に住む上位精霊で、ユーティの育ての親でもある。魔王の群れによりすみかを追われ、放浪の旅に出る。
○フェアトゥーセ:沼地の白魔女であり、魔女達の現代表。ラーナを育てた。サーペントとは恋仲。現在魔女の団欒を開催すべく東奔西走中。
○サーペント:真竜の一頭で、グウェンドルフの弟分。真竜でありながら、人間のフェアトゥーセに恋をした。今は沼地で静かに浄化を行いながら、フェアトゥーセの帰りを待っている。
○ルージュ:サーペントが助けた火竜の娘。サーペントに恋をしていたが、その思いは成就することなく既に死亡している。
○勇者ゼムス:ギルドや諸国によって、その功績を認められ勇者と認定された者。大陸に名だたる戦士の一人。だがその真の顔は・・・?
○スピアーズの四姉妹:大戦期における大魔王の生き残り。魔術教会の監督下で生活しているが、時に自分達の領地を出て活動する。
○ロッハ:グルーザルドの12獣将の一人。『神速』の異名をとる。冷静だが、キレると手がつけられない。
○ヴァーゴ:グルーザルド12獣将一人。『剛破』の異名をとる。短気で情にもろい。
○レイファン:クルムス公国の姫。存在はあまり公にされずに過ごしてきた。王族にしては気さくであり、現クルムス公国代表。
○ラスティ:レイファンの護衛であり、堅物。どうやらクルムス宰相に出世が決まっているらしく、現在勉強中。
○ムスター:クルムス公国の第三王子。兄二人を殺して実権を握ったと言われ稀に見る愚物とされたが、その正体は違っていた悲劇の王子。アノーマリーの手によって魔王となった挙句、ラインによって倒された。
○アンネクローゼ:ローマンズランド第二公女にして、竜騎士団第三師団長。非所に勝ち気かつ高圧的な性格だが、アルフィリースの気軽さには勝てず彼女の親友となった。現在ではアルフィリースと手紙をやりとりする仲。
○クローゼス:ピレボスの氷原に棲む氷の魔女見習い。アルフィリースの誘いを断り現在も氷原でとある封印を守っているが、アルフィリースの事が気にかかっている。
○ドライアン:グルーザルドの国王。その戦闘能力は大陸最強との呼び声も高い。戦場において負けを知らず、唯一の引き分けがブラックホークのヴァルサスである。若い頃は無鉄砲で知られたが、現在では経験を重ね、冷さと見識を兼ね備えた王となった。
○アムール:グルーザルド所属の軍人。普段はおネェ言葉。その能力は高いが、本人が出世を嫌ったため軍内でも特殊な位置づけで活動している。ニアを自分の副長として勧誘し、彼女をグルーザルドに連れ戻した。またロッハなどに頼まれて魔王などの動向を探っている。
○ゴーラ:オーランゼブル、グウェンドルフと並ぶ五賢者の一人。早くから彼は野に下り、獣人達の発展を願って地道な活動をしてきた。その結果が現在のグルーザルドであるが、彼自身は普段は表に出ない。その能力は未知数。
○ミルネー:アルフィリースの傭兵団に所属していたが、彼女の方針に会わず傭兵団を追いだされている。消息は現在不明。
○ラ・ミリシャー:オリュンパスの先代巫女。ラ・フォーゼの母親。
○ラ・フォーゼ:オリュンパスの現代巫女。大陸最高級の魔術士ではないかと見られている。その能力はいまだ謎に包まれている。
○ミーシャトレス:オリュンパス出身の魔女。その名を知られず、彼女はひっそりと行動をして来た。魔眼により未来を見渡せた彼女は、各地で特異点となるであろう人物に声をかけてきたが、ヒドゥンによって殺される。彼女が何を見、そしてどうしたかったのかは、闇に葬られた形となった。
○ノーティス(トリュフォン):現存するグウェンドルフよりも年上の真竜。以前は『識竜』と呼ばれたほど見識・知識に優れた竜であったが、自分の意見が徐々に受け入れられなくにつれ、ある時ふらりと真竜達の前から姿を消した。いまだに彼の信奉者は多いが、彼自身は人間の中で酒におぼれて暮らしている。アルドリュースとは面識があった。
○シュテルヴェーゼ:グウェンドルフよりも年長の真竜であり、真竜達の御意見番でもある。マイアに助言を与えてアルフィリースの元からイルマタルを連れ戻すようにいいつけたが・・・?
○ラーフォン:マイアの夫である真竜。その仲はあまり上手くいってないようで・・・?
人物紹介は以上です。明日(本日)から第三幕連載開始です。次話投稿は2/22(水)16:00です。
もし「俺のお気に入りがいなかったぜ」ってことがあればこっそり知らせてください。やはりこっそりと追加しますので。