シーカーの里の戦闘、その7~復讐心~
「あれー? 君、なにしてんの?」
「いやいや、キミこそ」
ダルカスの森の上空、アルフィリース達が戦っているその真上で交わされるどこか場違いな空気の会話がある。
だが姿は見えず、声だけが聞こえてくるのだ。もちろん彼らはアルフィリース達に見つからないように、姿を魔術で隠しているのである。気配や声も同様だ。一定空間にのみ聞こえるように、防音の魔術空間を固定して張っている。
「僕は素材の調達さ。ちゃんと兄弟子様には断ってるよ? なんせ一番忙しいのは僕なんだしね。君はどうせ断りいれてないんでしょ?」
声の一つが軽妙に語る。アルフィリース達が知らぬところで暗躍していた、あの声の持ち主である。そして、もう一つの声もその調子に応ずるかのように、軽薄な語り口だ。
「まぁね~。シーカーで遊び飽きちゃったから、こっちを見にきたの。所詮シーカーっていってもダメだね。何が誇り高い民族なんだか」
「何やったのさ」
声は疑問を投げかける。
「三人女の子が余ったから玩具にもらったんだけどさ、一人を他の二人の目の前で壊したのね。それで『次はどっちがいい?』って聞いたら『自分は嫌だ、隣の奴にしろって』罵り合いを始めちゃってさ。それじゃ人間と変わりないじゃん? なんか興味なくなっちゃったから、オークとゴブリンにくれてやった。今頃楽しんでんじゃない?」
「いや、君の壊し方見たら、普通はそうだと思うよ??」
「えー? 今回は軽めにやったつもりなのにな」
明らかに不満そうな声の主。だが、彼の感覚が他人にとってどれほど恐ろしい結末を産むか、彼もまた自覚しながらやっているのだ。
「で、後始末は・・・って、まさか。ボクの実験房に放置か??」
「もち。3番に入れとくように言っておいた。あの子なら雑食だから大丈夫でしょ?」
「んー、まぁそうだけどさ・・・2、5、11番あたりは繊細だからやめてくれよ?」
もう片方の声の主も、決してシーカーを憐れみはしない。彼の興味は自分の実験だけ。自分の実験を行うためなら、一つの街を消しさることすら躊躇わないだろう。その残虐性において、彼は他方の声の主を上回る程の残虐さの持ち主だった。
「わかってるって~。で、素材って何?」
「それはね・・・」
声の一つが姿を現す。誰も知る由は無いだろうが、先日ザムウェドへの進軍命令書を書いていた青年の部屋に出現した声の主である。その声だけは少年のようであるが、現れたのは醜い老人だった。顔はまるで潰れたヒキガエル、いや、もっとひどい。カエルならば顔がまだ左右対称であるが、この老人は目の位置が左右対称ですらない。
左目だけがやたら下の方にあり、しかも斜めになっている。鼻は大きくゆがみ、半ば腐り落ちている。口は大きく横に歪み、唇はめくれ上がり、顎が割れていた。髪は右だけにちぢれた毛が残っているが、左は全面禿げあがっている。しかもひどい吹き出物が出ていて、ところどころ膿が溢れてきている。匂いもひどく、普通の嗅覚の持ち主なら鼻を押さえずには我慢できないだろう。とても正視に耐えれるものではない。
「相変わらずひどい顔」
「そういうなよ・・・これはこれで便利なんだから」
「どういう風に?」
もう一つの声の主は、その理由がわからなかった。素直な疑問を老人のような少年に、いや、少年のような老人に投げかける。
「この顔で近付くとね、最初は男でも女でも嫌悪感で逃げるのさ。そして恐怖が限界を超えると反撃してくる。そうしたら僕は思いっきり殴ったり蹴ったりしてもらえるんだ・・・想像するだけでイキそうだよ! どう、最高だろう??」
「・・・僕が言ってもあれだけど、キミは僕達の中でも最高、いや最低の変態だね」
「そうかなぁ? どっちにしても褒め言葉にしかならないけどね! それはともかく、今は下だよ」
そしてその老人のような少年がちょいちょい、と下を指さす。
「まさか・・・あの封印って?」
「そう、意外でしょ?」
良い玩具を見つけたように、老人のような少年がほくそ笑む。
「うーん、それは気付かなかった」
「でもなんか一杯人間がいるね。でも今はボク達が直接手を出すのは禁止されてるし・・・どうしよう?」
「じゃあ彼を連れて来ていてよかったね。ちょうど仕事が空いてたみたいでさ、合流していたんだ」
活発な少年の後ろでゆらり、と陽炎のように空気がゆらめく。そこから出てきたのは、今度は先の老人とは対照的な、凄まじい美男子であった。金の流れるような長髪を腰のあたりで一つに束ねている。まつ毛も長く、少し切れ目ではあるが、決して冷たい印象ではなく、どちらかというと全体的に朗らかな顔立ちだ。この柔らかな雰囲気の中で、切れ目が逆にアクセントとなり、利発そうな印象を醸し出す。女装すれば絶世の美女で通じるだろう。少年と老人と同じように黒いローブに身をくるんではいるが、どことなく気品すら漂わせる。少なくとも、下にいる王子よりは王族に見えるだろう。
「なるほど、あの鎧達は君の作品か。ところで久しぶりだね、3年は姿を見なかったような」
「正確には3年と4カ月ぶりです。お2人ともお元気そうで」
そして優雅に一礼してみせる青年。
「相変わらずバカ丁寧だな~。キミ、本当に僕達の仲間?」
「一応そのように自負しております」
「まあまあ。彼もボク達に負けじ劣らじ変態なのさ、きっと」
「ふ~ん・・・まぁいいや。ところでキミの作った人形って、魔術を解呪できるんだっけ?」
いまだ姿を隠したままの声の主が、青年に尋ねる。
「ええ、今回あの場にいるのは。で、あの封印を解呪すればいいのですか?」
「賢い人は話が早くて助かるよ。じゃあ早速やっちゃって!」
「ち、ちょっと待ってよ! 先にボクに素材を回収させてくれないのかい?」
老人が慌てふためく。彼はいそがしい中を縫ってここに出向いているのだ。そんな彼の苦労も知らず、へらへらと声の主は楽しそうに語るのだ。
「あー、まぁ後でもいいんじゃない? どっちにしても封印は解かないと回収できないでしょ? それに簡単にやられちゃうような素材なら、役に立たないんじゃない?」
「いや、そういう問題じゃなくてね・・・」
「口論が長引くと思うので、とりあえず解呪するように命令しておきました」
「「はやっ!」」
青年は口論に時間を割くのが面倒だと思ったのか、二人を無視してフェンナの残した封印に鎧の兵士を差し向けたのだった。
***
ヒュンッ!
一方、下では状況が変わっていた。フェンナが問答無用でムスター王子に矢を射かけたのである。矢は王子の足元の地面を凄まじい速度で射抜き、矢の尾がフェンナの怒りを表すように震えていた。
その行為に王子は激怒する。
「クルムス第3王子たるワシに向かってなんのつもりだ、ダークエルフ!」
「質問は私がいたします」
「こいつ!」
「動くなっ!!!」
さすがに王子を取り巻く兵が色めき立つが、フェンナが普段からは想像できない様な大声で一括する。あまりの気迫に兵士達だけでなく、アルフィリース達も少し身がすくんでしまった。
「王子と私の距離はおよそ30m。この距離であれば、私程度の腕前では一撃で王子にとどめを刺せず、苦しませてしまうかもしれません。無用な苦しみを味わいたくなければ、速やかな返答を。質問、沈黙は許しません」
「ダークエルフ風情がふざけ・・・」
ヒュンッ! という風切り音と共に、何かがぽとりと王子から落ちた。
「は・・・は、はぁぁ!?」
「すみません、手元が狂ってしまいました」
王子が耳を押さえてうずくまるり、フェンナは無感動な一言を投げかけた。
「わ、わ、ワシの耳が・・・!」
「言ったはずです、私程度の腕前では王子にとどめはさせない、と。次は手元がくるって膝を射抜くかもしれません。次は肩。次は腿。とても軽く私の手元は狂うので、ご注意ください。理解できますか、私の言っていることが?」
フェンナの銀の眼が暗い輝きを帯びている。ここ何日か一緒にいたことで、アルフィリース達はフェンナは大人しくて引っ込み思案な性格だとばかり思っていた。いや確かにそうなのかもしれないが、ただ無用な争いを避けたかっただけで、彼女は一族の仇を目の前にして黙っているほど大人しい性格ではなかった。ただただ、ずっと我慢をしていただけなのだ。そして仇を目の前にして今や我慢の限界を越えたのか、フェンナは鬼気迫る表情で王子を見据えている。
「速やかに答えるかどうか、返答はいかに? 私としては、答えなくてもいっこうに構いませんが」
「わ、わかった! 何でも答える!!」
もう既に王子は反抗する気力をすっかりなくしたようだった。当然といえば当然だが、あまりにも「撃たないでくれ」とうろたえる姿が滑稽で、なんとも無様な印象を全員に与えた。彼は王子といっても現クルムス王は在位が長く、第3王子であれど40歳前の結構な年齢である。おまけに背が低く肥満で、頭も半分以上禿げあがっているのだから、余計その卑屈な姿に拍車をかける。容姿はともかく、こんな情けない気質の者が王族では、さぞかし領民も迷惑することだろう。
そんな彼の様子も手伝ってか、酷薄な目をしたフェンナが王子に質問する。
「では・・・まず、私の里の者をどこへ? 全員死んだわけではないようですが」
「そ、それは知らない」
ガッ!
王子の返答と共に、フェンナの矢が王子の膝を射抜いていた。一瞬何が起こったかわからない王子は、自分の膝を確認するとともに悲鳴を上げる。
「ぎゃああ!」
「どうやら貴方に耳は必要ないようですね。一つ残す必要はありませんでしたか。それとも、その嘘をつく口から射抜いておけばよかったですか?」
「ほ、本当に知らないんだぁ・・・ワシは何人か生かして捕えろと頼まれただけで・・・」
「誰に?」
フェンナが弓をさらに引き絞る。
「最近ワシの近侍になった者だ!」
「名は?」
「ゼルバドス。そう、ゼルバドスだ」
ゼルバドス。その名前をフェンナは口の中で刻み込むように呟くと、さらに質問を続ける。
「私の里を襲うように言ったのもその男ですか?」
「いや、その男はこの里の秘術を教えてくれただけだ・・・」
その質問にフェンナは疑問を覚える。なぜ自分の里の秘術を、外の人間が知っているのか。
「そのゼルバドスとやらは何の秘術だと?」
「練金の秘術だと聞いた。お前達ダークエルフは、錬金術で金を好きなだけ作れるのだろう?」
王伯父の質問に、フェンナがふるふると首を横に振る。
「そんな馬鹿な・・・それはありえません」
「な、なんだと!?」
「考えてもごらんなさい。どうして金は貴重なのです?」
「それはキラキラしてきれいだから・・・」
その答えに、フェンナは呆れ果てた。
「・・・どうやら貴方は何も知らないようですね。いいですか、光るだけなら他の金属でもよいのです。美しいだけなら宝石など、金より余程きれいな物は多数存在しますし、何が美しいかは個々の価値感によっても違います。その中で金が希少価値を持つのは酸化されない、つまり錆びることのない永久不滅の象徴として扱われることと、絶対量が少ないゆえなのです。もし錬金術などが存在し、金が自由に産出されればその価値は相対的に下がってしまう。それゆえ錬金術で自由に金を作りだせたとしても、無意味なのです」
「な、なんだと?」
王子は心底意外そうな顔をした。そんなことは考えたこともなかったのだろう。フェンナはさらに言葉で追い打ちをかける。
「そんなことにも気がつかないとは・・・しかも人に言われるままに兵を繰り出して争いをするなど、このような愚か者、馬鹿者のために私の家族は・・・友人は・・・」
フェンナがうつむいて唇をかみしめている。が、
「ワシがバカだと!? ふざけるな! ワシはバカなどではない!」
王子が突然激昂した。フェンナが流れる涙も隠さず吠え返す。
「貴方が馬鹿でなくてなんなのだ!? 私欲のために兵を出し、他の者を死に追いやるなど為政者のすることではない!」
「私欲ではない! ワシは我が国の民のため、よかれと思ってやったのだ!」
「そのためなら私の仲間は死んでも良いのか!?」
フェンナが一層声を張り上げる。引き絞った弓を今にも放たんばかりの勢いだ。その瞬間王子の命は終わるのだが、そんなことを彼は忘れているかのように話し続ける。
「ダークエルフなど汚らわしい一族だ! ちゃんとそう本に書いてあったぞ? 貴様たちは魔王に手を貸して追放された一族なのだろう? つまりワシは正義だ、正義のワシが宮廷で認めてもらうために死ねるのだ。光栄に思いこそすれ、恨まれるいわれなどない!」
「な・・・」
フェンナが絶句する。誤解もあるとはいえ、とんだ暴論である。いい加減ニアやミランダだけでなく、ブラックホークの面々や、果ては王子を護る兵士にまで嫌悪感を示している者がいる。もはやフェンナは怒りが限界を通り越して、言葉も出ない。それを自分が言い負かしていると勘違いしたのか、さらに王子が言葉を紡ぐ。
「ワシは宮廷で認められなければならないのだ。ちょっと兄君達が優秀なだけで皆、皆ワシをバカにした・・・! ちょっと背が低くて太っているくらいなんなのだ。馬に乗れないくらいなんなのだ。勉学ができなかったからなんなのだ。王族はなんでも人より優れていなければならないのか? それをあいつらは愚図だ、ちびデブだ、ノロマだ、ハゲだと陰口を叩きおって。それを八つ当たりするために庭園の枝を折ったり、ちょっと近侍に当たりちらせば、やれ暴君だのなんだのと・・・それでもワシは皆に認めて欲しかったんだよ! そのために役にも立たない、汚らわしいダークエルフを殺して何が悪い!? おとぎ話ではつねに正義が悪を滅ぼして終わりだろう! 貴様らダークエルフなどは、ワシという正義のために死ねばよいのだ」
怒り狂った顔で王子が激白する。多少同情すべき点もあるかもしれないが、それがいかに独善的であるかには全く思考が及んでいないようだ。むしろそうだったからこそ、宮廷で嫌われたであろうことに全く気が付いていないのではないか。たとえ人として特別優れておらずとも、その仁徳や人柄で名君の名を残した王や諸侯は沢山いる。彼の本当の不幸は、為政者として何が必要なのかを説く人物が周りにいなかったことであろう。
だが、フェンナの怒りはそれでは治まらない。静かに森の中で暮らしていた自分の一族を、たったそれだけの、一人の見栄という理由でほとんど皆殺しにされたのだ。しかもおとぎ話と同レベルで自分の仲間達の命を語られた。既に怒りが限界を通り越し、弓矢を持つ手がガタガタと震えている。顔は怒りで完全に上気し眼は見開かれ、さしもの美しい顔も台無しに近く、まさに鬼のような形相だ。
「姐さん。金にはならんスけど、あいつ殺していいですか? なんか本気で腹立ってきたんですが」
「・・・この変態に同意するのは癪だが、同じだよ。ゼルヴァー隊長、あのバカ王子殺っていいかい? 証拠なんか残さないくらい、徹底的にやるからさ」
レクサスの言葉に真っ先に同意したのはドロシーである。既に自慢の曲刀は鞘から抜き放たれていた。
「その女と同意見なのは腹がたつが、私も参加していいか、アルフィリース?」
「心配しないでニア。私も止める自信はないから」
「リサはフェンナの傍にいますが、リサの分まで思いっきりお願いします」
アルフィリース達とブラックホークが全員が殺気立ち始める。リサまで同じ気持ちのようだ。だが意外なことにミランダが全員に釘を刺した。
「もーなんか国際問題とか、どうでもよくなってきたね・・・アタシも立場的にまずいけど、もういいや。ただし、フェンナの我慢の限界が来てからだよ、皆。フェンナより先にアタシ達がいっちゃだめだ。あの子はまだ我慢してる」
確かにあの王子を殺したことが発覚すれば、ここにいる者は全員容疑者として永久にクルムスに追撃されるだろう。そのことがわかっているから、フェンナもまだ矢を放っていない。だが、それも時間の問題といえる。
さすがにブラックホークの隊長2人はまだ冷静であるが、
「本来俺は止める立場なんだろうがな。止めるかどうか悩むな」
「ワタシは止めない。が、空気が変だ。全員周囲に気をつけた方がいい」
ルイの一言に全員がはっとする。
「・・・確かに。姐さん、これ何スかね。殺気とかは感じないのに」
「リサにもわかりませんが、何かしら危険ということだけ・・・」
「・・・封印が解けかけてるのよ。あの家だわ。皆、あの家と距離を取った方がいい。ゆっくりと離れましょう」
皆がぎょっとした目でアルフィリースを見る。アルフィリースは真剣な面持ちで家の方をじっと見ている。
「どういうこと? アルフィ」
「私にはリサみたいなセンサー能力は無くて、言われて気が付いたけど、違和感には昔から敏感なの。それに声が聞こえなくなった。さっきまでは少しは聞こえてたのに・・・これは怒り? いえ悲しみと、それになんだか不自然に怒りを注入されているような・・・」
「アルフィ? 声とか、何を言っているのですか? リサには何も聞こえないし、感じませんが」
リサが首をかしげたが、ルイもまたアルフィリースと同じ方向を見つめている。
「いや、アルフィリースの言うとおりだ。今ワタシにもはっきりわかったが、アレはやばい。全員離れろ。そのエルフの娘も守ってやれ」
「そういや鎧の奴らもいないもんね・・・いかに鈍重でも、私達の加勢に来ててもよさそうなものなのに」
ドロシーの指摘に3番隊の人間達がそういえば、という顔をする。もともと鎧の特殊兵は目の前の愚鈍な王子が彼らに預けたものだが、侵入者がいれば少なくともこの里の中にいる限り、自動的に追いかけるはずなのだ。
ブラックホークの面々が様子がおかしいことに気がつき、周囲に警戒心を巻き散らす。その様子を上空から見つめる三人。
「まさか、彼らは気付いたの?」
「どうやら、そのようですね」
「ふっふーん。だがもう遅い。今回は出血大サービスで僕の力も付け加えちゃうもんね!」
そういう声の方向からは、何も無い空間から黒い粘性の物体が、どろどろとだらしなくこぼれていた。最初は数滴程度だったそれらも、やがて漏れる口が壊れたかのようにごぼごぼと流れ落ち始める。そして空中で反転し、人間大の黒い塊となると、それはふと形を消した。
「良い見世物になるといいのですが・・・」
「キミの演出ってイマイチだからね」
「ほっとけ!」
上空ではそのような会話がかわされていることを、アルフィリース達が知ろうはずもない。そしてフェンナが我慢の限界からついに矢を放とうとした瞬間――
続く
閲覧・評価・ブクマ・感想ありがとうございます。
次回投稿は11/8(月)9:00です