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呪印の女剣士【書籍化&コミカライズ】  作者: はーみっと
第二章~手を取り合う者達~
312/2685

第二幕人物紹介、その1

名前:アンネクローゼ=メディガン=スカイロード

年齢:22、人間の女性

外見:172cm、60kg、87/59/90、少しウェーブがかり肩よりも少し長い金のブルネット、金の瞳

職種:最上位竜騎士ドラゴンマスター、ドラゴンの名前はドーチェ、アルロンの二頭

好き・得意なモノ:ドーチェ・アルロンとの遠駆け

嫌い・苦手なモノ:宮廷作法

一人称:私

〈プロフィール〉

 ローマンズランド第二公女。男5人、女3人の8人兄弟であり、彼女は下から4番目。上に3人の兄と、一人の姉。下に2人の弟と1人の妹がいる。

 スカイロードの一族は、元は武門の家柄であり、全員がそれなり以上に武術をたしなむ。兄達は全員が軍人であり、全員が師団長以上の役目を帯びている。現皇帝も国を統括すると同時に軍人でもあり、自ら竜を駆る竜騎士でもある。若かりし頃は王国一の竜騎士と言われていた。そんな彼に最も似ているのはアンネクローゼだとも言われており、気性もまた近しいものがある。

 生来は気高く、自信に満ち溢れた性格。気性も強く、兄や父にも全く譲ることが無い。だが妹の我儘にだけは手を焼いており、いつも振り回されては迷惑している。

 王家のしきたりどおり12歳で軍人となった彼女は、軍内でその才能を発揮し始める。もっとも単体の竜騎士としては優秀だったが、徹底した帝王学の影響か、他人を見下したような行動を取る彼女は傲岸不遜とも受け取られていた。だがそんな彼女も、軍に入って数年経ち、運命の出会いを果たす。

 当時軍内で評判となっていたルイの部隊に配属されたのだ。横柄な態度と単独行動を取ろうとしたアンネクローゼだが、その瞬間ルイはアンネクローゼの尻を思い切り蹴飛ばした。公衆の面前で地べたにはいつくばらされたアンネクローゼはルイを手打ちにしようとするが、あべこべに折檻されてしまう。

 それからもアンネクローゼはルイに徹底的にしごかれたが、良い働きをしたときは思う存分褒めてくれた。いつしかアンネクローゼはルイに懐き、尊敬できる騎士として一目置く態度を取るようになっていた。そしてアンネクローゼ自身もまた、ルイに徹底的に指導をされてからは良い指揮官として生まれ変わっている。冷たく見られがちな彼女だが決して情が薄いわけではなく、自己にも他者にも厳しいだけである。


 なお彼女の首の後ろには竜を象ったような模様が刻まれている。彼女はその意味を知らないが、ローマンズランドの開祖であるシグムンドもまた、同じ模様を体に残していたとの記述が残っている。その模様を体に残す者は、当代最強の竜騎士になるとの言い伝えがある。彼女より年上の兄弟と父はその事実を知っているのだが、彼女が増長しないように本人には伏せているのだった。



名前:アムール

年齢:86(人間では38相当)、黒豹の獣人の男(?)性

外見:たてがみは短め、身長:182cm、体重:70kg、

職種:グルーザルド千人長

好き・得意なモノ:可愛くて強い物、光り物、男全般

嫌い・苦手なモノ:うるさい女、モテる女

一人称:アタシ(真剣な時は俺)

〈プロフィール〉

 グルーザルドでもっとも将来を嘱望された軍人の一人であったが、同時に凶暴な性格で有名でもあった。手のつけられない暴走を繰り返す彼であったが、ゴーラにその性根を叩き直されてからは非常に大人しく、性格が180度入れ替わったかのように周囲の事を考える戦士となった。

 それからの彼は出世よりもグルーザルド全体を慮るようになり、獣将やドライアンの命令を直に受ける一平卒として、人材発掘や裏の任務につくことが多かった。なお、ドライアンやロッハ、ヴァーゴとはほぼ同期に当たる。

 そしてニアに特に目をかけていた彼は彼女を自分の右手として育てるべく様々な画策を巡らせていた。獣人一倍ニアに辛く当ったのも、彼女に期待すればこそ。グルーザルドを裏で支える人物の一人である。



名前:エメラルド

年齢:35歳(人間では15歳相当)、ハルピュイア(男性はハルパスと呼ばれる)

外見:金色の、耳より少し長い程度の髪。緑の瞳。161cm,48kg,80/53/82

職種:剣士

好き・得意なモノ:アルフィリース、優しい人、お菓子をくれる人

嫌い・苦手なモノ:怖い人、怒る人、声が大きい人

一人称:エメラルド

〈プロフィール〉

 遥か昔有翼人ニケと呼ばれた、美しい種族に似た容貌を持つハルピュイア。本来はもっと獣に近い容貌をしているはずなのだが、彼女は人間とハルパスのハーフのため、容貌がより人間に近い。そのため里では仲間外れにされがちであった。

 性格は大人しく、どちらかというと気弱で甘えん坊。だが狩猟民族であるため、剣士としての腕前は一定以上持ち合わせている。

 彼女は里で祀られる精霊剣インパルスに選ばれた女性であり、本来ならば里では崇められる存在。長老が彼女に伝えたお告げは事実であるものの、同時に厄介事を彼女に押し付けたのも事実。レメゲートは里にあるものの、いつからあるかも定かではなく、なぜその剣を祀っているかももはや誰も覚えてはいない。一つ確かなのは、彼女にはもはや帰る場所はないという事であるが、彼女自身はその事を悲観するほど弱くもない女性であり、今日もアルフィリースの傍で美声を披露している。



名前:クローゼス

年齢:21歳(容姿は17歳程度)、人間の女性

外見:白に近い青の、肩より少し長いくらいの直毛。同色の瞳。155cm,45kg,78/53/81

職種:氷の魔女

好き・得意なモノ:お茶、静かな場所、夜、読書

嫌い・苦手なモノ:五月蠅い場所・人、暑い場所、昼、アンネクローゼ

一人称:私

〈プロフィール〉

 元々はローマンズランドの出自である。彼女は旅館の一人娘として生まれ、一つ違いのアンネクローゼにちなんでその名を名付けられた。だが光り輝くような容姿と太陽の様な性格と伝えられるアンネクローゼとは、クローゼスの性格は全く異なっていた。

 彼女は生まれてこのかたほとんど泣きもせず、笑いもせず。赤ん坊の頃からとかく無表情であった。ある程度成長しても言葉も発さず、段々と彼女は両親からも気味悪がられる存在になっていった。彼女が決定的に両親に嫌われることになったきっかけはある日の夕餉の時。臨時収入があってよろこぶ両親の前で、4歳の彼女は初めて言葉を喋ったのだ。「母さん、父さん。一体何が面白いの」と。

 それ以降彼女は両親に相手にされなくなった。独り言も多いと余計に気味悪がられ(実際には水の精霊と話していただけなのだが)、彼女の師匠である氷原の魔女がたまたま通りかかって彼女を見出すまで、実に彼女は2年間、人間と全く喋っていなかった。

 氷原の魔女に拾われて彼女が魔女としての修行を開始すると、彼女は瞬く間に才能を開花しはじめた。元々人間よりも精霊と話す方が得意な彼女は魔術を扱うことに何の苦労もなく、あっという間に魔女に必要な素養を身につけた。年老いた彼女の師匠に変わり、氷原の管理は彼女がほとんど行っているのである。

 そして、クローゼスはその中でアルフィリースと出会ったわけだが、クローゼスにとってアルフィリースは、師匠以外で初めてまっとうに喋った人間であった。物珍しさもあったのだろうが、それにしても何の苦労もなく話せる人間の存在はクローゼスにとっても意外であった。クローゼスの中に芽生えた「アルフィリースと話してみたい」という感情が何と呼ばれるものなかを、まだ彼女は知らない。



名前:インパルス

年齢:1200年以上(見た目は10歳の人間の少女)、魔剣の人間化した姿

外見:金のカールがかった短髪、金色の瞳、140cm,32kg,??

職種:雷鳴剣

好き・得意なモノ:歌

嫌い・苦手なモノ:虫

一人称:ボク

〈プロフィール〉

 もとは雷鳴の上位精霊。その当時仲の良かったハルピュイアを救うために精霊剣となったのがインパルスである。古巨人によって鍛えられた剣に、儀式によって自身を封印して彼女は精霊剣となった。

 もともと彼女には友人がいた。ハルピュイアの娘であった彼女はどこか間の抜けた少女であり、狩りもままならぬ一族のお荷物であった。だが彼女は一族でも随一の歌い手であった。そんな彼女の傍で歌を聞きながら眼下に大陸を見下ろす。そんな日常がインパルスは大好きだった。

 やがて彼女達の集落の近くに魔王が出現するようになる。その力は強大で、ハルピュイア達は次々と里を追われた。だがハルピュイアを捕食対象として認識したその魔王は、しつこくハルピュイアの里を追撃し始める。

 ハルピュイア達が絶望に包まれる中、真っ先に立ちあがったのはインパルスの友人であった。彼女は遅い来る魔王の軍勢に立ち向かおうとした。それに気が付いたインパルスは彼女に手を貸して魔王を撃退したが、結果として他の魔王達にも目を付けられてしまう。

 このままでは里は全滅する事を悟ったインパルスは、自らを精霊剣として運用するように友人に進言した。もちろんハルピュイアの娘は反対したが、インパルスは強引に儀式を結構。精霊剣となった彼女をハルピュイアの娘はその命が尽きるまで振り続けたという。

 そして里を狙う魔王がついにいなくなり、インパルスは眠りについた。彼女に自我が宿っていたことを覚えている者も少なくなり、やがて彼女に語りかける者もいなくなったインパルスは自我を手放していたが、エメラルドの歌声と、アルフィリースのせいで再び目覚めることとなる。彼女はアルフィリースの事に何か違和感を覚えているようだが・・・?




続く


次回投稿は9/14(水)19:00です。

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