一章まとめ
第二幕を始めるにあたって、ちょっとまとめを。まとめきれていない部分もありますし、「覚えてるよ」って人には必要ないかもしれません。忘れていることがあれば、ここを見てください。詳しく知りたい場合は、各人物紹介へ。人物紹介がないキャラクタもいるので、その点はご容赦を。また人物紹介をする場合もあるかと思います。
(アルフィリースの仲間達)
アルフィリースは生まれ持ったその力ゆえに、その存在を疎まれた。長らく隠れるように育てられた彼女は、師匠の死と共に、まだ見ぬ世界を見るために旅に出る。彼女が何をしようと考えるようになったのかは一章の最後で述べたとおりだが、そのためにこれからまだ見ぬ苦難が彼女を待ち受けているだろう。
アルフィリース:本作の主人公。魔法剣士の傭兵。膨大な魔力を呪印により封印している。
ミランダ:アルネリア教のシスター。アルフィリースの親友。不老不死の肉体を持ち、既に300年を生きている。
リサ:ミリアザールとの交換条件で、アルフィリースと旅を共にするセンサー。
ニア:グルーザルドの軍人だが、武者修行のためアルフィリースに同行する。
フェンナ:シーカー(ダークエルフ)の王族。ライフレスと戦って以来、行方不明。
カザス:若干14歳にて教授になった若き天才。ライフレスと戦って以来、行方不明。
ユーティ:水の妖精だが、人間以上に俗っぽく、いたっておしゃべり。上位精霊を目指している。
エアリアル:大草原の管理人。アルフィリースのために大草原を出て彼女に付いていくことになる。
楓:ミリアザールが遣わした、アルネリア教の暗部でミランダの護衛。
ラーナ:白魔女フェアトゥーセに育てられた、淫魔の血を引く闇のシスター。
グウェンドルフ:伝説上の真竜にして、アルフィリースを見守る存在。
イルマタル:生まれて間もない真竜だが、アルフィリースを母と慕う。
(アルネリア教)
大陸に800年近く存在する、慈愛と救済を旗印とした団体である。その影響は多くの国に及び、アルネリア教の存在を無視できる国家は事実上ないに等しい。なお聖女アルネリアの像を各教会に置いてはいるが、アルネリアはあくまで偶像であり、境界の者達にとって自分達の行動を律するための戒めの様なものである。決してアルネリアを神と崇めているわけではない。
現在の教主であるミリアザールが作った団体であり、彼女は姿形を変えながら今まで何人もの人間を演じてきた。もちろん彼女は人間ではなく、遥か昔に滅んだ絶滅種である魔物の最後の一頭である。
アルネリア関係者のほとんどはシスター、司祭などの非戦闘民だが、魔物を狩るための独自の戦闘部隊として神殿騎士団を抱えている。またミリアザールが自由に動かさせる人材として、さらに実力者のみを選抜させた『巡礼』や、『口無し』と呼ばれる暗部も抱えている。
ミリアザール:アルネリア教の最高教主。その正体は1000年近くの時を生きる魔物。
梔子:アルネリア教暗部「口無し」の長である女性。普段は女官としてミリアザールに仕える。
アルベルト:アルネリア教の騎士の頂点に立つ者。大陸でも有数の剣の使い手といわれる。
ラファティ:アルベルトの弟。神殿騎士で、妻帯者。
ベリアーチェ:アルネリア教に拾われた人魚。ラファティの妻でもある。
モルダード:アルベルト、ラファティの父であり、神殿騎士。
マナディル:アルネリア三大司教の一人。
ドライド:アルネリア三大司教の一人。
ミナール:アルネリア三大司教一人。
ロクサーヌ:エルフの剣士。深緑宮の護衛をしている。ベリアーチェの親友。
ジェイク:リサに育てられ、また彼女の婚約者でもある。アルネリア教で一人前の騎士となるべく修行中。
エルザ:アルネリア教で巡礼の任務を負う、戦闘専門のシスター。
イライザ:アルベルトの従姉。エルザと行動を共にする神殿騎士。
(黒の魔術士達)
アルフィリース達が旅の過程で遭遇した魔術士達。彼らの目的に関しては不明な点が多い。仮説は多く立てられるが、確信を持つにはまだ誰も至っていない。もっともその目的については、彼らの長であるオーランゼブル以外は誰も知らない可能性がある。
魔王を大量生産することで何かを企んでいるようだ。さらに個人が大魔王級の使い手である可能性も秘めている。
彼らが世界に、アルフィリースにどのように絡んでくるのかに注目である。
オーランゼブル:黒の魔術士達の長にして、伝説の五賢者の一人。ハイエルフの出自である。
ヒドゥン:オーランゼブルの秘書の様な立場にある。皆に「兄弟子」と言われている。
ライフレス:歴史上における英雄王グラハム。戦いを好む性格。
ドゥーム:悪霊と人間のクオーター。残虐な性格で、リサに興味を示している。
アノーマリー:魔王を製作する工房を管理する者。快楽主義者
サイレンス:「操演者」の異名をとる魔術士。
ドラグレオ:「百獣王」の異名をとる男。肉弾戦が得意。通称バカ。
ブラディマリア:一見幼いが、彼らの中でも1、2を争う実力者。普段は猫をかぶっている。
ティタニア:歴史上における、剣帝本人。人類史上最高の剣士と呼ばれる女性。
カラミティ:虫を扱う女性。どこかに潜入中のようだ。
???:名前も明かされていないが、その実力は極めて高い少年。全てを知っているようだが・・・?
(魔術教会)
原初に真竜に知識を授けられた人間が創設したとされる組織。前身からの歴史は非常に長いが、組織として現行の体制に入ったのは、ここ数百年程度。何か明確な目的があるというよりは、魔術を研究する者の集う場としての意味が大きい。もちろん大魔王の討伐など、人間の非常時に置いては力を貸すこともある。
多くの派閥から形成される組織で、一本化した命令系統が存在していない。そのため集団の長ですらその行動を把握しきれていないこともあり、時に暴走するような人間も出現する。
才能ある人間は占星術などを駆使して早めに保護し、しかるべき教育を施して正しく導くのが彼らの務め。だがアルフィリースはなぜか彼らの保護から漏れており、あべこべに征伐部隊を差し向けられることとなった。
そのため、征伐部隊を返り討ちにしたアルフィリースを、いまだに危険視する一派が存在する。
テトラスティン:現在の魔術教会代表。見た目は少年だが、実に60年もの間姿形はそのままである。
リシー:テトラスティンの秘書兼護衛。彼女もまた60年間姿が一切変わらないと言われる。
(東方討魔協会)
アルフィリース達がいる大陸とはまた別の、東の大陸に存在する組織。戦闘に特化した集団で、数こそそこまで多くないが、精鋭ぞろいである。
東方において魔物討伐に成果を上げてきた四家によって取り仕切られていたが、近年初めて四家以外の者が頭首となった。以降彼らは破竹の勢いで魔物を討伐しており、東の大陸諸国でもその影響を無視できない状況になっている。
そして彼らが次に狙うのは・・・?
浄儀白楽:討魔協会の長。傲岸不遜かつ、相当の実力者。陰謀・野望を抱く男でもある。
清条詩乃:討魔協会の名家である清条家の筆頭。凄まじい力の巫女だが、かなり天然でドジ。
東雲桜花:詩乃に仕える侍。
式部都:詩乃に仕える武者巫女。
(ヴァンダル=ヴァルサス=ブラックホーク)
大陸最強とも言われる傭兵団である。アルフィリースは三番隊と抗戦経験があるが、その時は一方的にやられてしまった。一人一人が歴戦の勇者であり、特に団長のヴァルサスは大陸最高の剣士とも言われている。
活動範囲は戦乱の多い大陸の西寄りで、最近では主に魔王を狩って回っている。ちなみにアルフィリースは二番隊、三番隊と面識があり、四番隊の隊長であったゼルドスの店で魔王戦の祝勝会をしたことがある。
ヴァルサス:大陸最強の傭兵団、ブラックホークの団長。あだ名は「狂獣」
ベッツ:ブラックホークの副長。あだ名は「化け物」。元は武家の名家の出自。
マックス:一番隊隊長。あだ名は「蛇目」。常にラヴァーズと呼ばれる部下を伴っている。
ルイ:二番隊隊長。元軍人で、あだ名は「氷刃」。アルフィリースのことが気に入っている。
レクサス:二番隊副隊長。あだ名は「死神」。一見変人だが、腕は確か。
ゼルヴァー:三番隊隊長。もと軍人で、あだ名は「剛剣」
ゼルドス:四番隊隊長。引退中はミーシアで居酒屋を営んでいた。あだ名は「鉄破」
ラッシャ:四番隊副隊長。あだ名は「瞬殺」。獣人にしては理知的な性格。
ゲルゲダ:五番隊隊長。あだ名は「外道」。非常に残酷な性格。
ファンデーヌ:六番隊隊長。あだ名は「調教師」。美貌の女性だが、かなり怖い性格。
(中原)
平和なはずだった大陸中央部に上がった戦火。その中で活動する人々を紹介します。
ライン:アルフィリースの傭兵仲間。元騎士。いつもはちゃらけているが、かなりの切れ者。
ダンススレイブ:ラインに仕える魔剣。人型の女性の形態もとる。皮肉屋。
レイファン:クルムス公国の姫。存在はあまり公にされずに過ごしてきた。王族にしては気さく。
ラスティ:レイファンの護衛。堅物な性格。
ムスター:クルムス公国の第三王子。兄二人を殺して実権を握ったと言われる。稀に見る愚物。
(その他の人々)
様々な場所で物語に登場する人を紹介します。全部は紹介しきれないので、また登場するたびに、少しダイジェストは入れたりします。
アルドリュース:アルフィリースに呪印を施し、育てた者。彼女の師匠。故人。
ファランクス:エアリアルの育ての親であり、大草原の守護者。ドラグレオとの戦いで死亡。
ウィンティア:大草原に住む上位精霊で、ユーティの育ての親。魔王の群れにより、すみかを追われる
フェアトゥーセ:沼地の白魔女。ラーナを育てた。サーペントとは恋仲。
サーペント:真竜の一頭で、グウェンドルフの弟分。竜でありながら、人間のフェアトゥーセに恋をした。
ルージュ:サーペントが助けた火竜の娘。既に死亡している。
勇者ゼムス:ギルドや諸国によって、その功績を認められ勇者を認定された者。だがその裏では・・・?
スピアーズの四姉妹:大草原に現れた者達。かなりの使い手のようだが、その正体は?
ロッハ:グルーザルドの12獣将の一人。『神速』の異名をとる。冷静だが、キレると手がつけられない。
ヴァーゴ:グルーザルド12獣将一人。『剛破』の異名をとる。短気で情にもろい。
ドライアン:グルーザルドの国王。その戦闘能力は大陸最強との呼び声も高い。
続く
次話から本編入ります。本日20:00投稿です。連日更新で行きましょう。