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呪印の女剣士【書籍化&コミカライズ】  作者: はーみっと
第五章~運命に翻弄される者達~
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戦争と平和、その281~悲願㊶~

「リユウはフタツ。ヒトツはアルフィリース――オマエがミコのカノウセイがアルトイウコト。ミコにタイコウデキルノハ、サイゴはミコだけ」

「どういうこと?」

「ソレはシラナイ。ワタシもマタスベテをシルワケデハナイ。チョウロウタチの『タクセン』にシタガウだけ。

 フタツメは、アルネリアはシンヨウデキナイ。コレはタダのチョッカン。ダケド、オルルゥのチョッカンはヨクアタル」

「勘ねぇ。曖昧なものを出してきたなぁ」


 ラインが呆れ気味の表情をしたが、オルルゥは憤然と反論した。


「ワタシはワヌ=ヨッダのセンシダンのソウタイチョウだ! グルーザルドのジュウショウとワタリアッテキタ、ワタシのカンではフソクだとイウノカ!?」

「総隊長だぁ? ってことは、お前が一番の戦士ってことか?」

「ソウダ! ワヌ=ヨッダのソウタイチョウにナッテ5ネンだ! コノテでジュウショウをシトメタこともアル! ソレでもフソクだとイウノカ!」


 オルルゥがダン! と床を叩いた。憤然とする様子は、ラインの言葉が彼女の誇りを傷つけたからだろう。

 ニアがオルルゥを窘めた。


「済まぬな、オルルゥ殿。大陸の中央部ではグルーザルドすらまだ未開の土地なのだ。ましてワヌ=ヨッダのことは誰も知らぬ。我々にはその威光も伝わるが、彼らに伝えるのは難しいのだ」

「――ソウカ」

「ああ。だが獣将は確かにワヌ=ヨッダとの戦で何名かの獣将を失っている。近年も二人失ったな」

「フタリ? イヤ、ソレはワレワレデハナイ。ワタシがジュウショウをタオシタのは、3ネンマエだ」

「え?」


 話の齟齬に、ヤオが入ってきた。


「アキーラ殿とニジェール殿。タカとワニの一族だ。知らないのか?」

「シラナイ。ソレホドのオオモノをシトメタなら、カナラズモウシデがアル。ジュウショウのクビはイクサのイチバンテガラ。モウシデナイリユウがナイ」

「なんと。それではあの二人を殺したのは一体・・・?」

「ごめんなさい、ヤオ。それは後で考えるとして、オルルゥは私達と手を組みたいのね? その条件は?」


 アルフィリースが本題を切り出すと、打って変わってオルルゥの表情が自信に満ちたものになる。そして不敵な笑みを浮かべると、アルフィリースは嫌な予感がすると共に、ある意味では予想通りの答えが返ってきたのである。


「トテモカンタン。アシタのシアイでカッタホウにシタガウ」

「おいおい、そこは協力してことに当たりましょう、じゃねぇのか?」


 ラインの言葉にもオルルゥは首を振った。


「ワヌ=ヨッダのセンシダンでは、ツヨイコトがスベテ。ショウシャはスベテをエて、ハイシャにはナニもノコラナイ。オルルゥはレキダイでサイショの、オンナのソウタイチョウ。オルルゥにシタガワナイモノ、タクサンいた。ソレをスベテチカラでネジフセ、イマのチイにイル。

 オルルゥよりヨワイモノ、マシテオンナにはダレもシタガワナイ」

「まぁ大陸中央部でも似たようなものですからね。しょうがないか。ちなみに、ワヌ=ヨッダの戦士団とやらは、総勢何名なわけ?」

「センシダケで10000。タタカワナイモノをフクメルト、ソノ10バイ」


 その数に何名かの者達が驚きを隠せない。


「1万? 小国の軍隊より大規模じゃないですか!?」

「落ち着け、エクラ。そうでなければグルーザルド相手に耐えられると思うか? 我々は5万近い軍隊を抱えているのだ。むしろ1万で戦っていることの方が驚きだ」

「シュウヘンのショウブゾクにまでショウシュウをカケレば、マダフエル。サァ、ヘントウはイカニ?」

「受けるわ」


 アルフィリースの即答に、仲間のみならずオルルゥまで目を剥いた。


「おいおい、アルフィリース本気か?」

「私が冗談で交渉していると思う?」

「イイノカ? ジブンでイッテオイテナンだが、オマエタチのヨウヘイダンまでカケルとイウコトダゾ?」


 オルルゥの問いかけにも、アルフィリースは揺らがない。


「私が作った傭兵団よ。私がどうしようと勝手だわ」

「ナルホド。デハアス、ケッチャクをツケルとシヨウ」


 オルルゥは不敵に微笑むと、ゆっくりと立ち上がり部屋を出て行った。オルルゥがいなくなった後、幹部たちは騒然とする。



続く

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