登場人物紹介、その7~エルザ、イライザ~
幕間的な登場人物紹介です。
名前:エルザ=ヲルドリクセン
年齢:26
身長/体重/スリーサイズ/容姿:164cm、55kg、82/57/85、腰までの金髪直毛・青眼
職業:シスター(教会での地位は司祭)
好きなモノ:ギャンブル、体を動かすこと、後進の育成、猫
嫌いなモノ:じっとしていること、勉強
一人称:私(昔はアタイ)
プロフィール:
巡礼のシスターにして、ミリアザール直下の部下でもある。個人としての戦闘力も大したものだが、一番得意なのは集団を指揮する戦いである。巡礼の中でもトップクラスの実力を誇り、魔術も攻撃・補助・回復とバランス良くこなし、自身は近接戦闘をこなすのでどのような状況でも戦える。
性格は通常は穏やかなものの物事ははっきりと言う方で、戦闘時には何の容赦もしない冷徹さも持つ。昔、地方を荒らしていた盗賊が改心しないと見るや、砦ごと破壊して殲滅した経歴を持つ。
以前はスラム出身の犯罪組織の首領のようなことをしていた。あまりの暴れぶりに自警団では手に負えなくなった市長が国に依頼して騎士団を出動させたが、二回にわたり撃退している。そこで市長が密かにアルネリア教会に依頼を協力したのだが、そこにおいてついに彼女は捕えられ、あやうく市長に処刑されそうになるのをアルネリア教会が保護した。もちろんミリアザールが出向いての事である。
ミリアザールは当時自分が直接動かせる手駒を確保するために、様々な行動を起こしている。その中でエルザは彼女の目にとまった。その後は教会本部にいる司祭の養子という形で引きとり、ヲルドリクセンの姓はその時もらったもの。
エルザは他人を信用しないタイプの人間ではあったが、面倒見は良いという矛盾した側面を持ち合わせていた。それは彼女が生来持つ優しい気質と、育った厳しい環境から用心深くなったという相反する2つがそうさせたのかもしれない。だがそのせいで、彼女は首領として仲間から信頼される立場にあった。
アルネリア教に入ってからの彼女は優しい人々に囲まれたせいで、徐々に本来の落ち着きと性格を取り戻していく。またミランダの講演が彼女にとっては転換点となり、以来本気で修行に取り組み、めきめきと頭角を現した。
アルネリア教に入会(信仰ではないため、入信ではなく入会という形をとる)してからわずか二年、彼女は巡礼の任務を拝命する。それから実に八年の間各地で活躍する彼女は、巡礼の任務につきながらも教会本部でもちょっとした有名人であり、彼女の指導を受けた者はその後必ず大成するとの評判から、引く手数多のシスターとなっている。
名前:イライザ=ファイディリティ=ラザール
年齢:16
身長/体重/スリーサイズ/容姿:168cm、58kg、83/59/87、金の短髪に・緑の目
職業:神殿騎士(二刀流、双剣使い)
好きなモノ:かわいい服収集、アクセサリ収集
嫌いなモノ:家事全般、猫
一人称:私
プロフィール:
ラザール家の一員で、アルベルトやラファティとはいとこにあたる。彼女もまた剣士として育てられ、ラザールの運命を受け入れた者である。14で神殿騎士団に入隊、今回成人と同時に巡礼の任務を拝命した。
彼女の戦い方はかなり特殊である。ラファティが正規の二刀流(二刀流自体が比較的異端だが)なのに対し、イライザはレイピアの様な細身の二刀を使う。つまりラファティの剣技が「斬る・払う」お主体に組み立てるのに対し、イライザは「突く」ことを主体に組み立てる(もちろん斬ることもできる)。また多人数を相手にするときは「双剣」といわれる、通常は馬上で用いる剣を用いる。
これはイライザの身長よりも長い武器で、重量も結構なものになるため、通常の歩兵は使わない。だがイライザは自分の身が女性であることで腕力に欠ける事を補うために、あえてこの重量のある武器を選択した。これならば回転運動で扱いを補うこともでき、結果として彼女にはとても向いている武器だったといえる。
今までラザール家に女性騎士がいなかったわけではない。だがその数は非常に少なく、大抵は司祭への道を選択した。だが彼女は後方で守られるよりも、前衛として敵に向かっていく方が性格的に向いていると思い、またアルベルトという憧れが近くにあったことも大きかった。幸いにも彼女は剣の才にも恵まれていたため、騎士として従事することに成功している。なお魔術の方はあまり得意ではない。
性格もまたアルベルトに似ており、寡黙かつ実直。だがアルベルトほど堅物でもなく、年相応に可愛い物好きであり、また身だしなみにも気を使う。ちなみにベリアーチェやロクサーヌとも仲が良く、妹のように可愛がられている。ベリアーチェにジャスティンが生まれる前は、しょっちゅう二人はイライザの部屋に泊まりに来ていたくらいである。
続く
次回投稿は、3/28(月)18:00です。次話から新シリーズかつ、第一幕最終シリーズです。
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