トンネル
もしかしたら
神さまの云うとおり生きることができれば
幸せになるのだろうか
いまもこの世界に
殉教者というひとは
いるのだろうか
なにもかもを知りたかった
ちいさな無知な子どものころ
いつかはなにもかもを知れると想っていた
夜は早く寝た
朝は早く起きた
雨が嫌いで雪が好きだった
そして寝て起きて
それを繰り返していればきっと
なにもかもを知れるひとになると想っていた
闇が怖かった
その中になにかがいるようで
けれども一度もなにかをみたことはない
なぜひとはつらい想いをして
それでも生きてゆくのだろう
悲しみにそれでも涙は流さずに
いつまで待っても
子どものころと変わらないね
なにも知らないしなにも進まない
どこへ向かって旅をしているのか
あるいは生まれたところに帰るのか
なにもわからないしなにもしていない
あるいは出口のない真っ暗なトンネルで
行ったり来たりしている
無知な子どものままだ
そんなつもりもなかったのに
それだから迷いながら
想い出しながら
もしかしたら
神さまの云うとおり生きることができれば
幸せになるのだろうか
なんて想ったりする幸せ探しをしている
祝福を期待するでなく
不得意なままでひとと付き合いながら
なんて想いつづけながら
ひとりでリアルな未来を睨みながら
憐れまれることだけないように生きよう
感傷的にはならないように
悲惨な道から逃げてもいいから
好きなことだけやって生きてゆこう




