092⚫️うん?
風がつよい。嵐がくるな。天気予想のとおりだ。
この惑星のこの地域は、比較的温暖で穏やかな気候なんだがな。
今日は早仕舞いだ。
悪いね、お客さん、今日は早めに帰ってもらったほうがいいと思うぞ。
ふたりで店回りの鉢植えなんかを中に入れる。
飛ばされるようなもんはないよな。
窓には超強化ガラス。
何があたっても大丈夫だが、うちのモンがよそのお宅に当たったら大変だもんな。
籠城準備は万端だ。おっ!なんか風音がすごいな!
雨粒がドカドカ窓を叩くぞ!おもしろい!いい感じだ!
うーん、なんだか決闘シーンみたいな雰囲気だぞ!
雷まで鳴り出した!絶景だあ!俺の野生に響く!
「春雷や うごめく虫ども 獣ども」って、だれの俳句だったっけ?
ま、今は春じゃないけどな。
あれっ?どうした?・・・お前、雷、苦手なのかあ?!
いやあ、バカになんかしてないぞ。意外なだけだ。
頭では自然現象だってわかってるって?
そうだ、そうだよ、自然現象。いい眺めじゃないか?
生理的に雷はいやなのか。
うーん、だれしも嫌いなものはあるからなあ。
そんなに震えなくてだいじょうぶさ!俺がついてるんだから。
それは、わかってるって?
だから、雷が鳴っている間だけでいいから、昔みたいにギュッとしてくれって?
いや、お前、そりゃあ、そう言ってもだな、もう子どもじゃないんだから・・・
うわっ!抱きつく力、結構つよいぞお!・・・
ピカッ!ゴロゴロゴロ〜ン、ンンン!
うん?・・・




