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勢いで何となく更新、明日も仕事たもう寝よう。

「オフ会に行きたい?」

「断り切れなくって……」


 担当さんの険しい顔が難易度の高さを表していた。昨日の下水道探検の後にお風呂に入った時、ミーナちゃんに洗われながら半分くらい意識が飛んでいたのだが、気が付いたらオフ会の約束をしていたようなのである。たしか昨日のお風呂でこんな会話が有ったような?


「お客さん今日も凝ってますねぇ」

「ん~そうねぇ」

「やっぱり大きいと凝るものなの?」

「ん~そうみたいねぇ」


 「髪の洗い方が雑!」と指摘されてからミーナちゃんに髪を洗ってもらうのが銭湯に行ったときの習慣になっていた。洗ってもらうついでにマッサージもしてもらっていると意識が飛んで生返事をしていた。


「わ~ずっしり、これは肩凝るわ」

「こらこらやめなさい」


 女の子ってこういう時遠慮が無いの? ミーナちゃんの距離感が近いの? まぁいいか~。


「ノーラってどこに住んでるの?」

「羽ばたく鳥停だよ~」

「そっちじゃないほうは?」

「ん~○○市だよ」

「あ、結構近いじゃん」


 あ、前に住んでたところだった、そういえばアーコロジーって何処に有るのか知らないわ。


「じゃぁさ~オフ会しようよ」

「ん~いいんじゃない?」

「やった! 決まりね‼」


 意識が朦朧としている間に、あれよあれよという間に予定が組まれていた。そして本日朝の9時に急遽担当さんに相談する羽目になってしまった。


「待ち合わせ時間は11時、JR○○駅銅像前で間違いないですか?」

「はい……」

「急ですが問題ありません、衣装は私が用意したほうがいいですか?」

「お願いします」


 そう、アーコロジーから出入りするのってめっちゃ大変なの、それと服が無い。だってねぇ一週間前に攫われるようにアーコロジーに引っ越しした時、服は全部処分した。それからずっとタンクベッドで寝ているだけ。今着ているのも芋ジャージである。いや、部屋着として優秀なんだよこれ、そのまま外出れるし。密林でも3000円位で売ってるし。下着とかはマジでわからんので全く同じものが数セットあるだけだ。


 小さくなっているうちに担当さんが次々に電話をかける。そのたびに人がやってくる。ジャージを剥かれて下着姿でサイズを計られると、フィッティング担当の人が来て服を着せてくれる。


「あの、担当さんは何でずっと見ているんですかね?」

「監督責任がありますので」


 まぁ私も元は男だ、肌をさらす事にそれほど抵抗は無い……でもね、男の人にじっくり見られるのもどうかと思うんですよ。まぁさっさと着てしまおう。等身大の姿見が用意され、そこに水色の袖なしワンピースに白いサマーカーディガンを羽織った君が居た。


 分かってる、君の髪は黒で金髪じゃない、君の瞳は黒で緑じゃない、君の耳は尖ってなんていない。大丈夫、コレは君じゃない。だから大丈夫。とっさに胸を押さえて心臓を掴まれるような痛みを誤魔化そうと努力する。


「とてもお似合いですよ」

「うわぁビックリしたあ!」


 肩に回された手を振りほどいて飛びのいた。心臓がバックンバックン鳴っている余りに驚いたのでちょっと涙が出てしまった。振り返った先に担当さんが立っていた。


「さ、遅刻してしまいますよ、行きましょう」

「あ、はい」


 手を取られてエスコートされるとヘリポートへと誘われた。あ、やっぱりアーコロジーの出入りってヘリコプターでやるんだ。そういえば目印に緑色のものを手に持つ約束だったんだけど……。


「こちらをどうぞ」


 担当さんから手渡された緑色のハンドバックと白い日傘を手に取った。そうこうしているうちに座席にシートベルトで縛り付けられて、また私は機上の人となってアーコロジーから飛び立ったのだった。


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