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短め。
平日の朝早くにちょいちょい書いていたらどうしてもね。
「思った以上に上手くいったな」
トシ君がご機嫌で言った。害虫害獣駆除討伐部位であるデカイGの触角とデカイネズミの尻尾の束(何重にも浄化をかけた)を換金した後、私たちはギルドに併設された酒場で祝杯を上げていた。
「三で分けても10800Gになったな」
「なんかメチャクチャ居たよね」
下水道と言う環境が初心者向けじゃないんだろうな、毒の沼地のような所だから初心者では対策が立てられず間引出来ないままモンスターが溢れかけていたのだろう。
下水道調査依頼は下水道内の間引きも仕事の一部だが、そちらがメインじゃない。下水道を管理していたお爺さんが亡くなって8年管理が行き届かず、一部で異臭が逆流するようなっており、その理由を調査するのが本来の目的で下水道内部の地図作製も依頼の一部だ。
「地図も結構書けたんじゃないの?」
「全体の1割も書けてないよ」
私の手書きの下水道地図を広げて見せても、メインルートをそこそこ歩いたが支道や連絡路は全く埋まっていない。地図を埋めて臭いの逆流原因の詰まりの場所を特定するには、まだまだ調査が必要だろう。
「地図作製も盗賊系で取得できるスキルのはずなんだけどなぁ」
「だって私、地図読めないし……」
「まぁそういわないで、一緒に頑張ろう、ね?」
私は知力でごり押しで地図作製取ったけど、盗賊のミーナちゃんの方が職業優遇で楽にとれると思う。
「教えてくれると言えば、料理! お弁当美味しかった」
「あのサンドイッチは美味しかったなぁ」
「いやぁそれほどでも」
強引な話題反らし、私でなくても見逃さないね、まぁいいけど。
兎肉は結局サンドイッチの具材になった。一人で食べきれない量だったので二人に食べてもらったのだ。食べ盛りってすごい、あれだけの量を食べきれるんだ。年寄りが若い子にご飯を食べさせようとする気持ちが分かった、なんか楽しい。どんどんなくなる、カービィかな? もっと用意しないとって思う。
「うんじゃぁ次も作ってくるね、ミーナちゃんもお手伝いしてくれる?」
「え、あ、私あんまり料理が得意じゃなくて……」
「大丈夫だよ~」
っふ、藪蛇だったなミーナちゃん。こうやって若い子と一緒に活動することが、こんなに楽しい事だったんだなって実感する。老いては子に従えと言うが、手を引かれながらもどうしても保護者目線になってしまう。メンドクサイエルフにならないようにしながらも、全力でサポートしてあげたい。それを喜んでもらえたら嬉しいなぁ。そう思うのだった。




