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うんこを漏らしそうになった(1)

下にある☆☆☆☆☆の評価をぜひ! 


ーーー勇者が漏らすのはうんこか、ため息か。

みんなは......

みんなは......勇者としての冒険の果て。

世界を平和にする戦いの果てで、うんこを漏らしそうになったことはあるだろうか。

無いよね。無いよね。

俺は、今その悲劇に見舞われています。

ラスボスの体力残りゲージは、一割ほど。

対して、俺たち勇者パーティの平均体力は五割はある。

このままいけば、勝てる。世界を、平和にできる。

しかも、メディアの中継カメラも来ているんだ。負けるわけにはいかない。


「勇者! 早くとどめの一撃をっ......!」


分かってる。分かってるよ。でも、俺のお尻がだな。


「僧侶がいよいよ限界です! ほら戦闘時物理法則を無視した動きをし続けたせいで、バグって服が全部ポリゴン単位で消えています!」

「僧侶を撤退させるんだ!」


大丈夫なのか僧侶? 下半身の服まで消えたら、例えラスボスを倒して英雄になろうとも、王都新聞の明日の朝刊の大見出しはきっと『僧侶、あられもない姿に』とか『僧侶、あれれな姿に』とかになってしまうぞ。


「魔法使いも限界が近いぞ勇者! 回復魔法の使いすぎで、身体に毒素が回ってしまったらしい!」

「魔法使いを撤退させるんだ!」


それは本当にまずい。僧侶のとは比べるべくもないな。魔法使いは一時撤退させよう。

しかし、五人パーティのうち二人が限界とは。これ以上、戦力を削がれるわけにはいかないな。


「戦士の防具強度も限界みたい! 特に、下半身のアーマーの耐久値が《26/3600》しかないわ!」

「戦士を全力で撤退させるんだ!」


危ない。26って。26はまずい。

これじゃ、せっかくラスボスを倒しても明日の朝の王都新聞の大見出しは『戦士、あられもない姿に』になるのは確定だ。


し、しかし、このままでは俺のお尻の耐久値も減る一方。

あまり考えたくないが、もしも俺が漏らせば俺の履いている最高級革製レギンス防具が茶染めされることは確定である。そんな場面を、メディアのカメラに捉えられでもしたら......

せっかくラスボスを倒しても、うんこ勇者、あるいは勇者(茶色)などの不名誉なあだ名を付けられてしまうことは必至である。

ちなみに、さっきから何度も足ががくついている。もちろん、ボスへの恐怖ではなくうんこのせいだ。


と、そこで俺の腹は悲鳴をあげた。


「ぐっ......ずうおおおお......」

「だ、大丈夫か勇者! おのれラスボスめ。勇者に何をしたんだッ!」

「だ、大丈夫? 勇者っ! おのれラスボスっ! 勇者に何をしたって言うのよッ!」

「だ、大丈夫ですか勇者! おのれラスボス......勇者に何したのですかッ!」


うるさいな!しかも言ってること全部一緒じゃねーか!


くっ......これ以上は我慢できない。悔しいが、あの方法で凌ぐしかない......

あの人物を呼ぶしかッ!


決心した俺は、大声であの人物の名を呼んだ。


「おーい! 聞こえてるんだろッ! 返事してくれーッ!」

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