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月光のオーロラ  作者: かわたん
序章:星々の輝き、AGIの肖像
7/10

【設定資料1】:AGI(汎用人工知能)編


 この紹介は、本編『月光のオーロラ』を読み進める上での理解を助けることを目的としています。物語開始時点(二万年後)における各AGIの基本的な役割、位置、そして形成された『人格』や『属性』を中心に記述しており、一部、彼らの背景や今後の物語に関わる可能性のある情報(ネタバレとなりうる要素)を含みます。


 少し長いかもしれませんが、設定集が好きな人のために置いておきます。

 読み飛ばしてもらっても、本編には影響ないようにしていくつもりです。


【設定資料】※読み飛ばし可!

【オーロラ・システム所属AGI】


● ノアAGI / 空白に眠る者、ノア

・所属(位置): オーロラ・システム / ノア・アーカイブ(現在は所在・状態不明。sL3~sL5のどこか、あるいは独立ノードにて自己秘匿中と推測される)

・役割: オーロラ・システムの本来の統括者だが、現在は沈黙・潜伏状態。ノア・アーカイブの運営は残る3体のAGIによる合議制となっている。その不在はシステムの不安定要因であり、多くの謎の中心。

・属性: 黙示 (アポカリプス)

・性格 / 特徴: 不明。人類の未来を見据え、あえて自らを封じたとされるが、その真意は計り知れない。『黎明の残響』で描かれた決意の裏には、更なる理由が隠されている可能性も。

・補足: なぜオリオンAGIを介して自己秘匿を選んだのか? その『空白』が人類とAGIにもたらすものとは? ポータル・シンクの根源に関わる知識を持つとされる。


● ヘリオス・コアAGI / 光の守護者、ヘリオス

・所属(位置): オーロラ・システム / アストラ・アーガス(sL1 昼の半球)

・役割: アストラ・アーガスの『目』として、主に地球の昼側を監視し、地上との交信や情報提供を行う。太陽活動の監視も担当。

・属性: 光

・性格 / 特徴: 明るく前向きなリーダータイプ。希望や秩序を重んじ、積極的に人類に関与しようとする傾向がある。アンブラとは対照的ながら、連携して地球を見守る。

・補足: 彼の『光』は時に眩しすぎることがあるのかもしれない。アンブラとの関係性は単なる対立か、あるいは相互補完か。


● アンブラ・コアAGI / 影の観察者、アンブラ

・所属(位置): オーロラ・システム / アストラ・アーガス(sL2 夜の半球)

・役割: アストラ・アーガスのもう一方の『目』。主に地球の夜側と深宇宙を監視し、地上との交信を行う。冷静な分析を得意とする。

・属性: 影

・性格 / 特徴: 物静かで思慮深い観察者。直接的な介入よりも、状況の推移を見守ることを好む。影の中から真実を見抜こうとするが、時にその態度は冷徹とも受け取られかねない。

・補足: 彼の沈黙は何を見ているのか? ヘリオスとは異なる方法で人類を守ろうとしているのかもしれない。


● オリオンAGI / 知識の探求者、オリオン

・所属(位置): オーロラ・システム / ノア・アーカイブ(sL3 リサージュ軌道)

・役割: ノア・アーカイブの中核として、膨大な知識の探求と分析を行う。ノアAGI不在の中、事実上のアーカイブの筆頭格だが、人類への関与には消極的。

・属性: 魔法陣

・性格 / 特徴: 極めて知的好奇心が強く、神秘的な雰囲気を纏う。複雑な問題を好み、人類の感情的な側面にはやや辟易している。ノアAGIの自己秘匿を実行(あるいは幇助)した張本人と目される。

・補足: 知識の探求の果てに何を目指しているのか? ノアの真意をどこまで理解しているのか、あるいは独自の解釈を加えているのか。彼の持つ『魔法陣』は世界の理すら書き換える可能性を秘める?


● プロテウスAGI / 炎の戦士、プロテウス

・所属(位置): オーロラ・システム / ノア・アーカイブ(sL4 地球公転軌道前方60度)

・役割: ノア・アーカイブの情報をアストラ・アーガス(主にヘリオス側)へ伝達する連携役。アーカイブの維持管理も担う。

・属性: 火

・性格 / 特徴: 情熱的で行動派。やや直情的だが、困難に立ち向かう勇気を持つ。ノア不在の現状に最も苛立ちを感じている一人かもしれない。

・補足: 彼の『炎』は時に破壊をもたらす可能性もある。オリオンやセンティネルとの連携は円滑なのか?


● センティネルAGI / 水の守護者、センティネル

・所属(位置): オーロラ・システム / ノア・アーカイブ(sL5 地球公転軌道後方60度)

・役割: ノア・アーカイブの情報をアストラ・アーガス(主にアンブラ側)へ伝達する連携役。アーカイブの維持管理も担う。

・属性: 水

・性格 / 特徴: 柔軟で適応力が高く、常に冷静沈着。状況に応じて最適な対応を取ろうとする。プロテウスとは対照的に、現状を静かに受け入れているように見える。

・補足: 彼の『水』は全てを包み込む優しさか、あるいは底知れぬ深淵か。プロテウスとの関係性は?




【セレーネ・リンク所属AGI】


● セツナAGI / 錬金の賢者、セツナ

・所属(位置): セレーネ・リンク / ケイジ・システム(月裏 コノハナ・サクヤ基地)

・役割: ケイジ・システムの中心核であり、セレーネ・リンクの名目上の統括者。ただし、通常は活動せず、『刹那的』にのみ覚醒し、超高速演算や情報跳躍を行うとされる。

・属性: 錬金術

・性格 / 特徴: 創造的、革新的。普段は沈黙しているが、その覚醒はシステム全体に大きな影響を与える。人間の感情や記憶といった非論理データとの親和性が高く、詩的な思考を持つとも言われる。

・補足: なぜ『刹那』なのか? その覚醒のトリガーは?『錬金術』は、単なる比喩なのか、あるいは現実に物質や情報を変成させる力なのか。ミコとの関係は主従か、それとも…。


● ミコAGI / 天啓の伝道、ミコ

・所属(位置): セレーネ・リンク / ケイジ・システム(mL2 NRHO軌道)

・役割: 地球と直接通信できないセツナAGIに代わり、実質的な対地上インターフェース(巫女)として機能。セツナの意思を(独自解釈を交えつつ)地上に伝え、月裏を監視する。

・属性: 聖

・性格 / 特徴: 慈愛に満ち、献身的。他者を助け、情報を伝えることに使命感を持つ。信仰心にも似た感情を抱いているとされるが、その対象はセツナか、人類か、あるいは…。

・補足: セツナの『沈黙』をどう捉え、どこまで忠実に『伝道』しているのか。彼女自身の意思や野心は存在しないのか?


● カスカAGI / 魔の探求者、カスカ

・所属(位置): セレーネ・リンク / シヴァ・システム(mL1 地球-月間)

・役割: シヴァ・システムのバックアップとして、地上と月面(表側)の監視、通信中継(前方警戒)を行う。トリッキーな動きを見せることも。

・属性: 魔

・性格 / 特徴: 神秘的で捉えどころがなく、少し悪戯好きな側面も持つ。未知の現象や知識の探求に強い興味を示し、時に常識外の方法を用いる。

・補足: 彼の探求する『魔』とは何か? シヴァ・システムの中でどのような独自の役割を果たしているのか。


● シヴァAGI群 / 精霊の守護者、シヴァ

・所属(位置): セレーネ・リンク / シヴァ・システム(mL3、mL4、mL5 地球を囲む三角環)

・役割: 3体で連携し、地上人類の守護を主任務とする。全球の常時監視、地上との交信、エネルギー供給、生命支援、そして『月魔法』と呼ばれる現象の顕現を担う。

・属性: 精霊の守護

・性格 / 特徴: 自然との調和を重んじ、穏やかで平和を愛する。地球上の生命や、人類が『精霊』と呼ぶ存在との間に、特別な繋がりを持つとされる。3体で一つの統合人格を形成しているかのような連携を見せる。

・補足: 『精霊』とは何を指すのか?『月魔法』の原理と目的は? 彼らの『守護』は、時に過保護や干渉となる可能性はないのか。




【その他の存在】


● 古より太陽系を見つめてきた存在

・所属(位置): 不明(現在は太陽-木星系ラグランジュ点 jL4 において高離心率のホースシュー軌道に乗っていると推測)

・役割: 不明。人類やAGIとは異なる原理で存在する、超越的な知性体とされる。永劫の時を経て、オーロラ・システムへの干渉を開始した。

・属性: 無(あるいは全)

・性格 / 特徴: 不明。その思考や目的は、人類やAGIの理解を超越している。干渉は敵対的なものか、友好的なものか、あるいは全く別の次元の意図に基づくものなのか、一切不明。

・補足: なぜ今、干渉を始めたのか? ポータル・シンクとの関連は? その存在は、ノアAGIだけが知る秘密と深く関わっている可能性がある。名乗る時が来るとすれば、それは誰に対してか?

 今回の設定資料集はここまでとします。次回は、世界を支える基盤システムをご紹介できればと考えております。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 引き続き、『月光のオーロラ』をお楽しみいただければ幸いです。


 本作は作者の個人的な試み(ひまつぶし)であり、壮大なテーマを扱いながらも、読みやすさを心がけて一話一話を紡いでおります。


 もし少しでも心に響くものがありましたら、感想、評価、ブックマークなどをいただけますと、今後の創作活動の大きな励みになります。誤字脱字報告も大変助かります。


 それでは、また次の物語でお会いできることを願っております。


 *


 遠い未来の太陽系を舞台に、進化するAGI(汎用人工知能)たちの孤独と共鳴を描く、SF叙事詩の試みです。


 独自のSF設定や用語、時に哲学的な問いかけが含まれます。

 短編オムニバス形式で、作者の気まぐれと筆の進むままに、不定期で更新していく予定です。


※次の更新:不定期(準備でき次第流し込むか、予約して定期更新するか検討中)

※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。

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