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第四章〜ヤスオと秀次郎

風邪ひきました。なんとか書きました。宜しく!

「ヤスオ」

秀次郎が苦虫を噛み潰したような顔で呟くように言った。

「ヤスオは、オレを始末(しまつ)した・・・」

「ゴメン・・・」

「でも、ある意味では救ってくれた、という意味か」

「まぁ、そうかな」

「ん〜、そうか。なんとも言えんな。複雑な気持ちだ」

「うん」

ヤスオは頭が上がらない。

「オレはこの姿ではもう、親や兄弟には会うことは出来はしないだろうな。彼らは人間といえものを一番恐れるのだから」

と、秀次郎。

「だろうな」

ヤスオは、秀次郎から怒られるのではないかと、恐怖していた。秀次郎が続けた。

「その意味では君は殺人犯だ。いよ、殺ゴキブリ犯なのこもしれない」

「うん。それに関しては何の言い訳もしないよ、秀次郎」

恐る恐る、秀次郎の眼を盗み見た。

が、意外にも、彼の眼は怒ってはいなかったのだ。

「でも、いいんだ」

「え?」

「オレも仲間たちが叩き潰される姿は数え切れない程、目にしていた」

「そうなんだ・・・かも、ね」

「でも、こうなってみると、意外にいいもんどぜ。これからはなんでも出来るんだ。黴の(かび)の生えたパンだとか犬のうん◯とか、食べなくてもいいんだろ?」

「も・・・、もちろーら・・・さ。僕が責任をもってなんとかするよ」

「そうか、ならいい。揺れそう」

秀次郎は笑った。正直、ヤスオにはそれが笑顔なのかどうかもはっきりとはわからなかったのだが。

ヤスオは訊いた。

「人間として生きていくてもりなのかい?」

秀次郎が(うなず)いた。

「それしかあるまい。そうなんだろ?まぁ・・・底辺なんだろうけど、ね」

有り難う御座いました。

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