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第三章〜出逢い

書きました。どうぞ宜しく御願い申し上げます。

ドアが開き切る前にドアの向こうから声がした。

「秀次郎クン、気がついたかな?」

坊主頭の少年がドアの隙間(すきま)から頭だけ出した。

「あ、眼は開いてるね。良かった。気がついたんだね」

見た目は男性━━見た目?人間基準の見た目による印象など知る筈もないが━━なのだが、声変わりする前なのか声は中性的で男とも女とも声だけでは判断出来なそうだった。

「ああ━━。秀次郎?」

秀次郎は問い返した。どうやら言葉も(しゃべ)れるようだ。

「あ、喋った」

「ヒデジロウというのはオレの名前ってこと?」

秀次郎が問うと、彼が(こた)えた。

「うん。そう。戦国時代に生きていた戦国武将の名前のひと文字と、好きな作家の名前を足して2で割ったんだ」

━━そうか。オレの名前か・・・。秀次郎は!しみじみ思い、その名を噛み締めた。そして問うた。

「ああ・・・、徳川秀吉、かな?」

「あはは。豊臣、ね」

「君は?」

「僕はヤスオ。縦縞(たてじま)ヤスオだ。好きに呼んでいいよ」

秀次郎に笑い掛けた。━━笑う?これが笑うということか。

ヤスオが言葉を続けた。

「幸いにして今の君は健康上の問題はなさそうだよ。うちは町の医者を開業してるからそのパに診断をして貰ったんだ。だから間違いない」

秀次郎にほよくわからなかったから、訊いた。

「何故オレを?何故オレを知っている?何故オレを助けた?何故オレは殺されない?」

ヤスオは笑った。

「それはね・・・」

「うん」

「ゴキブリの君を叩き潰した張本人が僕だから、だよ。転生しちゃったから、さ。殺すことなんて出来ないよ。当たり前だろう?いや、本来、ゴキブリであっても殺すべきではないのかもしれないけれど・・・」

「は?」

御読みになって頂きまして、誠に有り難う御座いました。

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