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第十五章〜救出
宜しく御願い申し上げます。
前の方から男の声がしたのだ。
「平木!大丈夫か!ほら!あっち向け!背中に入ってんだろう?俺様が叩き潰しちゃるから背中向けてみろ!」
━━しまった!
ヤスオは思った。咄嗟に立ち上がりかけた。
秀次郎も零の背中の中で同じように焦っているかもしれなかった。
言った生徒が、掃除用具入れから持ち出してきたのか、柄の短いほうきを手にしているのが見えた。
「きゃあっ」
女子たちが奇声ををあげる。
まさかここまで大事になろうとは。
━━ヤバい。逃げろ、秀次郎!
ヤスオは叫び掛けた。
しかし、そんなことをしとら、ヤスオがゴキブリの友達で、ヤスオの復讐をする為にゴキブリが零の服の中に入っていったのがきでとバレてしまうのだ。
ヤスオは困った。非常に困った。
もし、秀次郎が服の中で潰されたりしたら・・。
それはとても哀しい、とヤスオは思った。
━━どうしよう。どうしたらいい?えまけ逃げ出してくれ、秀次郎!
心の中でそう叫ぶしかなかった。
生徒がほうきを振り上げるのを見た。
その時だった。
御薬飲んだので寝ます。




