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第十四章〜危機

宜しく御願い申し上げます!

「そんなぁ!マジかよー!ホントかよ!やっぱりかよ!うああっ」

零の叫び声が教室内に響いた。零は背中を掻きむしるような仕草で秀次郎を追い出そうとしていた。

ヤスオは少し、秀次郎の身が心配になった。

━━なんとかしてそろそろ秀次郎を救出すべきなのだろうか?それとも、秀次郎にとっては脱出しようと思えばいつでも出来るものなのだろうこ?

打ち合わせがなさ過ぎたりヤスオ歯後悔した。

もはや、両隣(りょうどなり)のクラスでの人間も何かあったのかと(かん)づいたのか、授業を中断させて聞き耳を立てているらしいのが皆にも伝わってきた。

「ひああっ」

零。

「なんだと?それは本当か。それはまずいな。それにしてもこんな清潔な校舎に今どき虫の類とは・・・」

先生はさすがというか、やはり冷静。

「わたし、イヤだわ。その虫。元来(がんらい)、よほど不潔な人間にしか近寄らないのよ。虫だって人間は警戒(けいかい)するんどから。ってことは、よ・・・」

先程の女子生徒が続けようとするのを平木零が(さえぎ)ろうとした。

「いやだ。そんなことないよう。これはたまたま、偶然だよ!偶然何処かからか飛んできたのがたまとま入ったんだよう!信じてよう!俺、毎日風呂入ってるし毎朝顔洗って歯、磨いて、ちゃんと・・・うがあっ」

秀次郎がとどめを刺すように彼の身體の素肌の上を這い回って見せているのだろう。

零が涙を流しているのが、後ろ姿からもわかった。

「男なんだから少しは我慢なさい。授業の邪魔になるぞ」

先生が、時代錯誤(じだいさくご)のよえなことを言う。

ヤスオは笑う。

━━どうだ?それが、底辺の気持ちだぜ。底辺の気持ちというもののんだよ。わかったかい?

心の中で、思った。彼の制服の中で(うごめ)く秀次郎も同じようにわらっているのではないか、と思えてならなかった。

━━もうそろそろいいぞ。

ヤスオは思った。

その時だった。

有り難う御座いました。

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