表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寄り道好きのユキ  作者: ソドムとゴモラの獣
アンテスロム氏族
88/110

シーン6

<あらすじ>

 ユキは魔術の先生から見ても怖い。


────────────────────


ユキ:

【氷の弾丸よ、貫け。】


ユキが発した呪文に反応して、ユキの掌に指先大の氷の塊が生成され、鋭い回転をしながら的に命中する。


デイラ:

「素晴らしい。

ものの数刻(数時間)で初級魔術を習得するとは・・・空恐ろしいものを感じますね。」


ユキ:

「いやぁ~、それほどでもあります。

ですが、それもこれもデイラ先生の教え方が良いせいですよ。」


デイラ:

「どれだけ教え方が良くても、最低でも数年は習得期間が必要な初級魔術を数刻は不可能です。

貴方の恐るべき才覚のなせるワザですよ。

もっとそれを自覚し、律するべきです。」


ユキ:

「つまり・・・恐ろしいくらい私が凄いってコト・・・ですか?」


デイラ:

「・・・概ねそうです。」


ユキ:

「流石の私も照れてしまいますよ~。」


デイラ:

「貴方の底抜けのポジティブさには感心すら覚えますよ・・・。」


ユキ:

「いやですね、先生。

さては私を褒め殺す気ですね?

そうはいきませんよ?

殺されない内に、レアクや部下達と合流してやります。

それでデイラ先生の恐るべき計画はご破算です。」


デイラ:

「はいはい・・・行ってあげなさい。

婆はいつでも この屋敷で待っていますからね。」


ユキ:

「はい!

レアクに<氷の弾丸>を習得したって自慢してやります。」


デイラ:

「程々にして下さいね。」


その言葉を背に、ユキは元来た道を走り出した。


・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。


ユキ:

「レアク~、<氷の弾丸>教えて貰ってきましたよ~。」

【氷の弾丸よ、貫け。】


<氷の弾丸>が、レアクと部下達を縫うように飛び、最終的に外の地面に突き刺さった。


レアク:

「あっぶな!!

ちょっとアンタ!魔術の使い方には気を付けなさい!

いつかミスって誰か殺しても知らないわよ!」


ユキ:

「狙っていないんだから当たりませんよ・・・。

レアクは心配性ですね。」


レアク:

「これは当たるか当たらないかの問題じゃないの!

魔術師としての心構えのようなものよ!?

アンタ倫理観どうなってんの!?」


ユキ:

「師いわく、私は倫理観がぶっ壊れていても問題ないそうです。

しかし、貴方の言い分が正しいことも確かでしょう。

そこは認めます。」


レアク:

「そう・・・。

ならこれからは魔術を撃つときは周りに気を付けることね。」


ユキ:

「それはそれ、これはこれです。

こんな楽しい玩具、私が遊ばないワケないじゃないですか?」


レアク:

「アンタねぇ・・・。」


ユキ:

「そんなことより・・・ダン達に例の話は通してくれましたか?」


レアク:

「また流そうとしてるでしょ、今度じっくり話し合いましょう?

そうね、例の話は通したわ。

というか、アナタが大体通してくれてたみたいね。

狐族からユキの隊に5人出すって話。」


ユキ:

「まぁ、行きにあらましくらいは。」


レアク:

「それだけ話せば十分でしょ、余計な手間を掛けさせるわね。

・・・そろそろ他の4人も来る頃よ。」


レアクがそう言うと、本当に数分後には狐族の若者が4人訪れた。


ユキは訪れた狐族の若者達に指示を出すと、横一列に並ばせた。


ユキ:

「では皆に紹介しましょう。

左から例のギーリ、私の妹分です。

アホですが、厄介なことに、それなりに腕が立つ上、悪運もあります。」


ギーリ:

「姐さん!

そんな紹介酷いですよ!!

俺は誰よりも姐さんが好きなのに!」


ユキは無言でギーリをはたいた。


ユキ:

「次にヴァザン。

口数こそ少ないですが、感情表現豊かな面白い女です。」


ヴァザン:

「・・・よろしく。」


銀髪の少女が軽く頭を下げた。


ユキ:

「次がガレドグ。

デカイですが、一応狐族で、魔術も剣も出来る中々凄い奴です。」


ガレドグ:

「・・・。」


巨躯で赤髪の青年が軽く頭を下げる。


ユキ:

「そして最後が我が親友、レアクです。

魔術を得意とし、雑学も豊富な楽しい奴です。」


レアク:

「フフン!

宜しくお願いしますね!」


ユキ:

「じゃあ紹介はこのくらいにして、装備面の確認を───」


???:

「ちょっと、ユキ!

俺っちの紹介は!?」


ユキ:

「くっ、何やら幻聴が聞こえますね。

先日もあった神格からの干渉でしょうか・・・。」


???:

「聞こえてるよね!?

おーい、聞こえてるかなぁ~!!」


ユキは耳元で大声を張り上げた狐族の青年の頭をはたいた。


ユキ:

「五月蠅いですよ!

人の耳元で そんなに大声を張り上げるなんて!

常識がなっていませんね!!」


そう言って、ユキは青年に関節技を極める。


???:

「イテテテテ!!

理不尽!

理不尽だから!!」


ユキ:

「あ、コイツはジルアと言います。

ワケあって私の下僕なんで、宜しく。

ホラ、挨拶しなさい下郎。」


ジルア:

「アダダダダ!

宜しくね、みんな!

イダダダダ!!」


黒髪の狐族は、苦悶の声を上げながら挨拶した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ