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寄り道好きのユキ  作者: ソドムとゴモラの獣
アンテスロム氏族
75/110

アンテスロム氏族集落 拠点シーン1

・経済レベルを物々交換レベルに変更。

・価値調整のために、”雪剣竜の骨板”の数を10倍に変更。

<あらすじ>

 例の如く、3人と1匹で氷角竜を2体仕留める。


────────────────────


十日目。


ユキ達は機能仕留めた氷角竜の残りを食べた。


ユキ:

「そろそろ、私は戻ろうと思います。

部下達がそろそろ集まった頃でしょう。」


飢爺:

「おう!

ユキは戻るのか!

そういうことなら儂も帰るか!」


エディ:

「じゃあ解散ですか。

私は人を集めて肉を回収しますかね・・・。」


エディが腰を上げた。


それを境に、ユキ達は思い思いの方向に進んでいった。


─────アンテスロム氏族集落─────


拠点である集落に戻ったユキは、そのまま調練場に顔を出すのかと思いきや、市場へと向かった。


─────市場─────


市場に辿り着いたユキは、行商人ティアを探した。


やがてひっそりした場所に開かれたティアの露店に辿り着いた。


ティア:

「おや、また来たのかい。」


ユキ:

「あ?

来ちゃ悪いんですか?」


ティア:

「そうは言ってないよ。

それにしても薬神の迷宮にはまだ足を踏み入れてないようだね。」


ユキ:

「この度戦士になることが出来ましてね。

めでたく部下も出来たので準備に手間取っているんですよ。」


ティア:

「へぇ、とりあえずおめでとうと言っておこうかね。」


ユキ:

「ふん、貴方からの祝福というのが気に入りませんが、ありがたく受け取っておきましょう。

商品の値段を割り引きしてもらってもいいんですよ?」


ティア:

「イヤだね。」


ユキ:

「ケチ。」


ティア:

「行商人としてはホメ言葉だね。

前会ったときに言われた通り魔法書を揃えておいたから、気を取り直して見ていきな。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<浮遊>の魔法書

->少し浮く。

*交換レート:数百万円クラス


<風化>の魔法書

->ゆっくりと触れている物質を分解する。

*交換レート:数百万円クラス


<閃光>の魔法書

->一瞬だけ閃光を放つ。

*交換レート:数百万円クラス

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ユキ:

「ふむ・・・。

この短期間で集めてきたにしては上出来ですが、やはり少ないですね。」


ティア:

「集めるにしても持ち運びが利く初級魔法の魔法書じゃあここらが限界だね。

これ以上は専門家に頼むんだね。」


ユキ:

「まぁ当てはありますが・・・売ってくれる可能性は薄いですね・・・。」


ティア:

「まぁアンタの解読スピードを考えたら、閲覧を希望するだけで良いと思うけどね。」


ユキ:

「頼んでみますよ。」


ティア:

「そうかい。」


ユキ:

「まぁそんなことはともかく、”雪剣竜の骨板”を3枚あげるので、魔法書3冊全部下さい。」


ティア:

「羽振りがいいねぇ。

狩りの成果かい?」


ユキ:

「把握しているようですね。

人を使っているんですか?」


ティア:

「まぁ仕事柄ね。」


ユキ:

「情報も扱ってるんですか?」


ティア:

「まぁ・・・そうだね。」


ユキ:

「売ってくれません?」


ティア:

「・・・何が知りたいんだい?」


ユキ:

「貴方が仕込みに関わったという薬神の迷宮の情報ですよ。」


ティア:

「え~⤴。

・・・いいよぉ⤴。」


ユキ:

「気持ち悪い反応ですね・・・。

・・・どれくらい掛かります?」


ティア:

「まぁアンタには世話になってるからね。

さっきの骨板10枚くらいで良いよ?」


ユキ:

「まぁまぁしますね。」


ティア:

「そのくらい持ってるんだろう?

何でも答えてあげるから、さっさとよこしな。」


ユキ:

「出し渋ったら殺しますからね。」


ユキはそう言うと、ティアに”雪剣竜の骨板”を10枚(一千万円相当)渡した。


ティア:

「毎度。

それで・・・何を聞きたいんだい?」


ユキ:

「薬神の迷宮に巣くっている連中の正体を教えて下さい。」


ティア:

「アーギバルト族(余所の部族)の百人隊だね。

ムドリア族(ユキの部族)に侵攻するための尖兵みたいなものだよ。」


ユキ:

「ほぉ~ん。

その割には攻めてこないですね。」


ティア:

「そりゃあ前哨基地を築く為の露払いみたいなものだからね。

この集落に程近い薬神の迷宮を、本隊が到着するまで占拠し続ければ勝ちなのさ。」


ユキ:

「そういう侵攻ですか。

中々狡猾ですね。」


ティア:

「まぁ、入れ知恵したのはアタシなんだけどね。」


ユキは取り敢えずティアを殴った。


ユキ:

「それで?

相手の配置なんかは分かりますか?」


ティア:

「イチチ・・・あー、配置ね。」


ティアはそう言うと、店の奥から一本の巻物を取り出した。


ティア:

「これに大体書いてあるから。

確認しな。」


ユキが中身を広げて確認すると、そこには敵将の居所から見張りの巡回のルートまで詳細に記載されていた。


ユキ:

「よくここまでのものを作りましたね・・・。

何のために作ったんですか?」


ティア:

「そりゃあ、アンタみたいな面白そうな奴に売るためだよ。

ここの百人隊が全滅しようが、私には何の痛痒も無いしね。」


ユキ:

「薄情ですね。

ですがその意地汚さと享楽主義は嫌いではありませんよ?」


ティア:

「はいはいどうも。

他に聞きたいことはあるのかい?」


ユキ:

「そうですね。

罠はありますか?」


ティア:

「無いね。」


ユキ:

「そうですか・・・。」


ティア:

「・・・ちょっとつまんないって感じてるだろう。」


ユキ:

「まぁ。」


ティア:

「アンタの戦闘に掛けるこだわりにはちょっと凄いと思うよ。」


ユキ:

「ありがとうございます。

・・・そういえば忘れていましたが、魔法書を読み終わったので買い取って下さい。」


ティア:

「あいよ。」


ユキは魔法書を4冊渡し、”猛獣の毛皮”を4枚受け取った。


ユキ:

「それでは。」


ティア:

「じゃあね。

今度は違う形で会うかもしれないね。」


ティアと去り際にそんな言葉を交わしながら、ユキは市場を後にした。

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