シーン2
・<2024/10/3>時点の世界観および小説の書き方に修正。
ユキ:
(・・・?)
風邪かと思って少し座り込んだユキだったが、悪寒は直ぐに収まった。
薬神の祠も含めて、そういう神秘のスポットには悪霊が憑くというが、今のが悪霊に攻撃された感覚なのだろうか?
そう思ったユキは、試しに遺跡内をウロウロしてみる。
・・・。
しかし肝心の悪寒を、ユキは二度と覚えることが無かった。
きっと気のせいだったのだろう。
何も居ない廃墟で一頻りウロウロしたユキは、落ち着くと辺りを見回した。
長年放置されら遺跡ゆえに雑草などは生えているが、薬草は見当たらない。
どうやらここはハズレのようだ。
───探索フェーズ───
ユキは次に探る場所を考える。
ユキはマップ真ん中の建物を探ってみることにした。
建物に近づき、聞き耳を立てる。
ユキの耳には這いずる音が一つと、かすかに何かくぐもった風の音が聞こえた。
ユキは、敵が一体なので奇襲で瞬殺出来ると踏み、奇襲を仕掛けた。
壁の近くに居るようなので、拳で壁ごとブチ抜く。
しかし急所からは少しズレてしまい、致命の一撃とはならなかった。
奇襲は思ったよりも上手く入らなかったが、雪蛞蝓は吹き飛び、体勢を崩した。
雪蛞蝓は体勢を崩したところで手刀によって体内に侵入され、内臓を引き抜かれて絶命した。
ユキの興奮のボルテージが更に上がる・・・。
ユキは全身に凄い勢いで血液が巡る感覚を覚えた。
ユキ:
「はぁぁ・・・。」
体温が急上昇し、息が湯気のように白く染まる。
躰が本調子を取り戻すようにメキメキと鳴る。
ユキは調子が出てきたことを悟った。
───報酬フェーズ───
ユキは雪蛞蝓を剥ぎ取り、その白身肉を手に入れた。