移動シーン7
やがて夜が訪れる。
ユキ達は野営の準備を始める。
今日のメニューは───
1.雪馴鹿の丸焼き
2.雪馴鹿の蒸し焼き
3.雪馴鹿の串焼き
1D3=1
───雪馴鹿の丸焼きである。
雪馴鹿の丸焼き・・・。
それは下処理をした雪馴鹿の肉を、ほぼ解体せずに骨付きのまま焼き上げる豪快な料理。
そしてシンプルが故に料理番の腕が試される料理でもある。
ユキは配膳された骨付き肉にナイフを入れる。
そのまま齧り付いてもいいが、そのやり方は行儀が良くないと飢爺に習った。
人間であるのなら、人間のやり方に従うべきだろう。
ナイフでスライスした肉に、鉄串を刺して口に運ぶ。
・・・。
悪くない。
少ない調味料の内、塩味がよく効いている。
肉はまだ生焼けだが、それがかえって良い。
肉食系の獣人が獣肉の生食を受け付ける強靱な胃袋を持つからこそできる荒技料理である。
しっとりとした脂気を宿した肉を平らげたユキは一息ついた。
一緒に食事を囲んでいる仲間は───
1.ユキ
2.ダン
3.ジャグ
4.ミランダ
5.ビンド
6.ギーリ
7.レアク
8.ヴァザン
9.ガレドグ
10.ジルア
3D10=5,9,3
───ビンド、ガレドグ、ジャグの3人だ。
ユキ:
「久しぶりに新鮮な獣肉を食べた気がします。」
ジャグ:
「実際は せいぜい3日ぶりだけどね。」
ユキ:
「貴方は2日前に雪蛞蝓を平らげたでしょう?
そこにいるガレドグと一緒に。」
ガレドグ:
「・・・。(ビクッ)」
ジャグ:
「あー・・・悪かったって。
次は誘うからさ。」
ユキ:
「いえ、叩き起こされると無性に腹が立つことは先日確認済みなので結構です。
寝かせといて下さい。」
ジャグ:
「なんだこいつ。」
ビンド:
「ミランダ、おかわりしても良いかい?」
ミランダ:
「いいよぉ。」
ビンド:
「ありがと。
・・・ほら、ユキ。
先にスライスしておいたよ。」
ユキ:
「おや、相変わらず気が利きますね。
いつもは能天気なクセに。」
ビンド:
「実家の教育の賜物かな。
ウチくらいの家柄になると、族長の従者を務めることもあるしね。」
ユキ:
「なんですか、それ?
随分とエディが嫌いそうな制度ですね。
私はありがたく恩恵に与りますが。」
ジャグ:
「確かに あの婆さんは従者なんて採らないだろうね。
全部 自分でやるって感じの人だったし。」
ユキ:
「まさしくその通りです。
一緒に狩りをする為には、まず喧嘩で粘って諦めさせないといけません。」
ジャグ:
「・・・従者的なことをするハードルが雲を突き抜けてるね、それ。」
ユキ:
「?
楽しいですよ?」
ジャグ:
「そうかな?」
ガレドグ:
「・・・。(ブルブル)」
ビンド:
「ミランダ、味変できる調味料はあるかい?」
夜は更けていった。




