式典当日、事件発生
かわいいものに囲まれたい。
「到着しました。さ、時間もあまりありませんし席の方に移動しましょう」
「ああ」
式典が行われる会場、そこは広いという言葉ではまだ広さが表せられないと思うほど巨大な講堂である。なにしろここには王、貴族、そして神々が勢ぞろいするのである。会場に来たことで今回の任務の重大さを改めて痛感した。
「レン兄さん、ここどこですか?」
「ここはですねー、えーと、名前はー確かー」
「『聖ジュミナリル堂』」
「そうです!それですよ!」
「ここで何をするんですか?」
「式典と言いましてね。まあ簡単に説明すると、これからも僕たちが平和でいましょうねっていうのをみんなで共有する感じで大丈夫ですかね?」
「まあ、間違えではないな」
「そんなのを毎年するんですね」
「それを言うとたぶんおしまいだからあまり言わないでねー」
「アズール家の皆様ですね。お席はこちらです」
「ありがとう」
「おやおや、アズールさん。お久しぶりですね」
「おお!カルングスさん。こちらこそ」
「この前の魚拓は素晴らしかったですね!さぞ巨大な組合を持ってなさるのでしょうね」
「いえいえ、私のなんかはまだまだですよ」
「おや、そちらの子は····」
「あっ、倅です」
「アズール・ダンテと申します。いつも父が大変お世話になっております」
「おお!良く教育してなさっておりますなぁ!これだったらアズール家は安泰ですな!ハッハッハ」
「もったいないお言葉です」
「レン、さっき何をダンテ君に教えてたんだ?」
「ちょっと社交辞令とかを」
「どうやらそれのお陰でアズール殿のご機嫌が良くなったようだな。もしかしたらボーナス報酬あるかもな!」
「ボーナスなんてあるんですか!」
「うんうん、俺らはこれを貰うためにサービス精神を持って依頼に当たってるのさ」
「そこ!そろそろ始まるから静粛に!」
「はーい」
「時間的にそろそろかな」
「そうですよね、貴族の方も全員揃ってから大分経ちますしね」
すると突然電気が消え、前の方にスポットライトが当たった。
「ご来場の皆様、ごきげんよう。第15代王位継承者、キルグだ」
パチパチと会場中から拍手が聞こえる。
「本日で第30回を迎えたこの式典。神々天使皆様、貴族の方々、そしてチルドレンの皆、まずはご出席ありがとう」
「私はこの国の王として、人間と神々天使は永久に鉄の結束を約束し、襲い来る脅威に共に立ち向かうとここに契る!」
会場中に盛大な拍手に包まれる。その時、
ドーン!
どこかから何かが破壊されたかのような音が鳴り響いた。
「な、何事!?」
「まずは王君や貴族の方々の安全を確保しろ!」
その声にすぐさま会場の警備員達は避難の準備に取り掛かった。
「襲撃·····でしょうか······」
「おそらくな!だが、その心配の前に俺たちは警護が役目だ!」
「はい!」
「警備班!そっちは!」
「複数の魔物と人影がそちらの講堂の建物へ入って行きました!追いますか!?」
「ひきつけておいて!その内に避難を完了させる!」
「了解!」
「さあ!ダンテ君、行くよ!」
「は、はい····」
「大丈夫、怖がらなくて。俺が絶対に守るから!」
「は、はい!」
警備班
「警備A、Bチームに告ぐ!魔物及び邪神軍と思われし者共を講堂に近寄らせるな!」
『はい!』
「レイナ、行くよ!」
「はい!」
「魔物って言っても個体はまちまちだ。弱そうなのを殲滅していくよ!」
「わかりました!」
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