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様子見

作者: 告良 三月
掲載日:2018/11/16


様子見してた。


あなたとあの子がどういう関係なのかって。


手をつないだりはしてないけど、二人でよく話したりして楽しそうな感じ。


私はあなたの彼女じゃないけど、高校時代からずっと近くにいた。


いつの間にか私とあの子が入れ替わっているように思えて寂しくなった。


嫉妬する性格じゃなくてよかったものの、やっぱりどうしても気になる。


別にあなたのことが好きだったわけでもないのに。


急に意識するようになっちゃって……自分でも変だなって思う。


「さっきどんな話してたの?」と聞いても、「ただの世間話」としか返ってこない。


本当は話の内容が知りたいわけじゃない。


それなのに核心に迫るのが怖くて回り道してしまう。


昔だったらちゃんと聞けたのに、今ではあなたが遠く感じてしまう。


それも日が経つにつれて、どんどん他人のように見えてくる。


私は気のせいだと信じたかったのかも。


しばらくしたら、あなたとあの子は付き合っていた。


私が様子見していた間に。


今になって思えば、あの時の二人は別に何でもない関係だったようだ。


もう様子見する理由がなくなってしまった。


いや、最初から様子見なんて必要なかったのに。


もしかすると、あの子にも私とあなたが同じように映っていたかもしれない。


あなたの近くにいたい、私にはこの想いに辿りつけなかった。


「お前といると楽しい」


昔、あなたがくれた言葉が涙とともに浮かんだ。

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