それでも私は生きなければ。

人生において一番大切なことはと聞けば、幸せに生きることと返ってくるこの世界。
人々は本当に『幸せ』というものを正しく理解できているだろうか。

主人公、長井竜美は、その捻くれた態度と突拍子もない言動から、周囲から孤立していた。
高校へ進学して、一からすべてやり直す機会があったのにも関わらず、彼はそれを拒否。
再び周囲から引かれる孤立した存在となった竜美。
そんな彼に、一人の少女が問う。
「人から嫌われて、引かれて、拒絶されて、それであなたは幸せなの？」
彼は答える

「自分で自分を嫌うより、ずっと幸せだ」

人とは違った視点でものを見、時に周囲を巻き込んで行動を起こす彼、長井　竜美の、本物の『幸せ』を求め、そしてこの間違った世界を変えるべく、なりふり構わず当たりを蹴散らしてひたすら独歩する物語。