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掌編小説集1 (1話~50話)

鮮やかな犯行

作者: 蹴沢缶九郎

泥棒について熱心に研究している青年がいた。ある時は図書館に通いつめ、泥棒に関する書籍を読み漁り、またある時は、インターネットで知識を深めた。


青年にとって泥棒の理想像が出来上がる。それは青年の中での完璧な泥棒だった。


やがて青年は、


「泥棒をしてみたい!!」


との衝動にかられる。その衝動は次第に大きくなり、いよいよ犯行に移してみようという所まできた。


狙いをつけた宝石店に潜入。長年泥棒を研究してきた青年の犯行は華麗で鮮やかだった。防犯システムをかいくぐり、見事宝石を盗んでみせたのである。


しかし青年はあっという間に捕まってしまった。


「自分の手口は完璧だった。一体何故?」


と問う青年に警察が答えた。


「今どきほっかむりで顔を隠し、唐草模様の風呂敷を背負った泥棒なんていないからな。」

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