10話 一歩ずつ飛ばさずに
追試が・・・
「んっ」
目が覚めるとそこはログハウス
2週間も過ごせばさすがにわかる。
リムに割り当てられた自室だ。
そこまで考えて気絶する前のことを思い浮かべる
「うで!!」
もちろんそこにあるのは肘より先のない
自分の右腕だった。
そこで思い出す。
これを使っていた大好きで憧れでもあったキャラの弟子も最初に無茶して右腕を切っていたなと
こっちのが悲惨だが
張り切っていたのだ。
魔法では苦労もせず「炎の巨人」の術式をくみ上げたこともあっただろう。
どっちにしろうまくいきすぎていたのだ。
その結果調子にのって右腕の肘より先を失ったのだ。
反省しなくてはいけない。
この右腕より先を自戒にして
一歩ずつ鍛錬を修練を勉学を歩んでいかない決して段階を飛ばしてすすんではならない。
そうした場合今度は命を落とすかもしれない
そんなのは絶対に嫌だ。
こんなにもワンダフルでエキサイティングなところに来たのだ
楽しむためにもこの自戒を俺は忘れない。
そこにさっきの声を聴きつけてリムがやってきた。
「コーーーーージーーーーーーー」
「ごめん心配かけたな。あと治癒と看病ありがとう。」
「それはいいの!!でももう二度とあんな真似したらダメだからね!!!」
「わかってる。一足とびに手を出したのが間違いだった。この右腕を自戒に一歩ずつやるよ。」
リムは俺の顔を見てやめるつもりがないのを悟ったようだ。
「…………分かったよ。止めはしない。けど今度あんなけがをしたら絶対止めるからね。」
俺の意思を尊重してできる限りの譲歩をしてくれた。
「ありがとう。」
俺はとてもいい召喚主をもったようだ。
「でもコージに死なれたらとても困るし悲しい。だから絶対に死んだらダメだよ。」
リムは俺のことをとても真剣な目で見つめていた。
「わかってる。ご命令とあらば必ず生きてずっとあなたのそばにいましょう。」
そう、少しおちゃらけて返した。
「っ命令よ。」
リムは顔を真っ赤にしながら命令してくれた。
あれ?
「おう目ぇさましたか。」
そういってアルベルトは入ってきた。
そして真っ赤になったリムをみて。
「おう元気そうだなそして邪魔したな。わるいな俺は下にいるからゆっくりしていろ。」
そう笑って言っていた。
勘違いだな。リムはおそらく召喚主として命令することが恥ずかしかったのだろう。
「邪魔じゃないから聞きたいことがある。気絶してどのくらいたった。」
「2時間くらいじゃねーかな。」
そしたら夕飯前だ。
「じゃあご飯の準備しないとな。」
「っちょ!?馬鹿たれゆっくりしてろ!お前ほどじゃないが俺と姉さんだって飯は作れる。だからゆっくりしてろ。腹切ってるんだぞ!治癒したとはいえ体に負担はかかってる。粥作ってきてやるから待ってろ。」
「私も作る。」
リムが復活した。
「おう。じゃあコージのために精がつくもんつくってやろうぜ。」
「迷惑かけるな。」
「気にするな。俺たちはもう同じ屋根の下に暮らす家族だからな。」
そういってウインクして出て行った。
「おいしい物作ってくるからゆっくりしていてね。」
そういってリムもウインクして出て行った。
「はぁ迷惑かけちまったな。」
そう浩二の声が部屋に響くのだった。
次話は閑話です。
ぶっちぎりで最長な気がする。
更新予定日は15日




