表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夢、とりかえばや物語?2

作者: mama

「ふぅ、やれやれ。どうしようかなぁ。」

「なに?どうしたの?」

「ちょっと、悩み事かな?」

「なぜ疑問?」

「最近の口癖みたいなもんだから、治るかなぁとね。」

私の言葉に対して律儀に返事を返してくれる空くん。


空くんと私が入れ替わってから10日が過ぎた。


昴の記憶待ちだったけど、戻る気配なしと。


10日間をなんとかこなしてこれたから、皆は焦ってない模様。


でも、私は焦るというか覚悟を決める必要ありなんだよねぇ。

近藤先輩からも、とにかく出社しなさいと連絡が入っている。

あと2日で結論を出さないといけないから、あの口癖が出てくると。

まぁ、退社覚悟はできているけど、手続きと後処理をどうするかの問題が。

引継ぎは、近藤先輩に頼めば良しとして。他は、どうしよう。

2日後に考えよっと、ただの先送り。


さて、この10日間はというと。


10日前の皆が集合した日の打ち合わせから。


「真人、入れ替わっていれる時間は?」立花さん。

「レコーディングは、真さんができるからなんとかなる。

林マネの話では、おれ達の番組さえクリアできれば二ヶ月の猶予。

ただし、真さんの猶予が二週間。」真人さん。


「すべて昴次第というのが、じれったいわね。

レコーディグにしても番組にしても何もわからない真さんを一人にする訳には

いかないわね。空、林さんのマネージャー見習いで真さんにつきなさい。

私の姪ってことで社長に二週間から三ヶ月の許可をとるから。

状況の説明をすれば許可はでるでしょう。

あと、空、真さん、呼び方に注意しなさい。今のままはダメよ。皆もよ。」


「はい、でも自分を真さんと呼べない気がします。」私。


「じゃあ、立花空って名前にする?ただ、空を空くんではなく空さんと呼べれば

だけど。」立花さん。

「はい、空さんなら大丈夫です。呼べます。」私。


「皆も空のことは空さん、真さんのことは空と呼ぶのよ。」立花さん。


「空、空さんか、気をつければ大丈夫だろう。気を抜いた時にばれないようにしない

とな。」真人さん。


「ちょっと待って、私、芸能界というよりこの『REVE』の関係者だと知り合いに

知られると困ります。特に空くんファンには、顔見知りがいたりするんです。

何とかなりませんか。」


「ああ、それなら大丈夫。服装や化粧で真さんとわからないようにするから。」

空くんの頼もしい言葉でほっと。


「それよりも僕は、どこに寝泊りすればいいかなぁ。できるだけここの近く。

真さんのフォローができて、スクープされないとこ。」

空くんと同居が理想なんだけどなぁ。


「ここから一番近いのは、私のマンションね。

それより、この部屋の隣って空いてたわよね。三ヶ月間借りるのが早いわね。

空、ここのオーナー誰?」立花さん。

「最上階に住んでいる西郷さんですよ。立花さんをご存知でしたけど。」空くん。

「あっ、そう。じゃあ、連絡はこちらで済ませます。空は、今日はここに泊りね。

スクープだけは気をつけてね。」立花さん。


「立花さん、買い物に行きたいので、この後つきあって欲しいのですが、なんとか

なりませんか?ここのマンションから出るのに立花さんの姪ってポジションを周り

に見せておきたいので。」空くん。

「そうね。ここに出入りしやすくするためにも姪って宣伝しましょうか。」立花さん。


「さて、明日と明後日のスケジュール確認だけど、全員レコーディングよね。

空は、林さんが迎えにきたら空さんと一緒に行くこと。で、現場では皆がフォローよ。

林さんには、こちらから空さんがマネージャー見習いとして動くことを伝えます。

彼もその方が安心でしょう。誰か質問とかある?」立花さん。


「ないな。

明後日、レコーディング後にここへ集合。翌日からの打ち合わせをするから。

じゃあ、今日はこれで解散。」真人さん。


真人さん、海くん、聖夜、昴が帰って、私、空くん、立花さんが残った。

「さて、空さんと買い物に行くとして、空はどうする?」立花さん。

「私が、外へ出るのはまずいですよね。部屋の探検とパソコンで遊んでます。

空くん、パソコンの設定をしたいからルーターのマニュアルとパスを教えて。」

「空、言葉直して。外で出るから普段から変えたほうがいいわ。」立花さん。

「マニュアルもだけどパソコンのそばにまとめて置いてあるから見て。

僕は、あっ、私は教えれないから。部屋は好きに見ていいですよ。」空くん。

「空さん、了解です。探して設定します。」私。

「空、何か買ってきて欲しいものとかある?」空くん。

「夕食の食材が、欲しいです。冷蔵庫にいろいろあるけど。」私。

「うん、適当に考えておく。立花さんも一緒に食べますよね?」空くん。

「おじゃまでなければ、よろしく。

電話を二箇所かけたら出かけましょう。」立花さん。


電話をしている立花さんを横目に二人で雑談。


「空さん、部屋の件だけど、隣を三ヶ月借りたから、出入りはそちらからしてね。

で、隣と部屋を行き来できるように明日工事します。工事時間は二人とも仕事中

になるから私が立会います。空さん、問題ないわよね?」立花さんすごーい。

「私は、問題ないです。生活は、こちらでいいということですよね。

気をつけるのは、出入りと電気をつけたり消したりぐらいでいいですか?」空くん。

「そうね、水道料とかチェック入るかもしれないのでシャワーくらいは使って。」

立花さん。

「了解。」空くん。

「じゃあ、そろそろ行きましょうか。空、留守番よろしく。」立花さん。

「いってらっしゃい。」私。


さて、二人が出かけたのでパソコンの設定しましょう。


で、二人が帰ってきて夕食を食べて、キングサイズのベッドで空くんと寝た。


翌日と翌々日は、林さん、空くんとレコーディングに行き、お仕事して帰宅。

空くんと別々の部屋の入口がから入って、空くんが部屋の電気をつけてから

こちらの部屋へ移動。

お仕事は、覚えた歌を歌うだけだから無事終了。

問題だった人間関係も林さんと空くんがいて挨拶のみだからなんとかなり、

ブースでは真人さんか海くんが必ずいてくれて話す必要がない状態にしてくれた。

このままで済めばいいなぁと。


まもなく、メンバー&立花さんがくるんだよなぁ。

どうせ夕食も食べるんだろうから、なべでいいかな。

男4人に女3人か。

「空さん、夕食どうします?」9時だから夜食かな?私。

「ん、海がなんか持ってくるよ。つまみだけ作ろうか。アルコールはあるし。」

空くん。

「私、長いもの短冊と長いも焼きとたまねぎのおつまみ作ります。

おしゃれなのは作れませんからね。」私。

「僕は、適当に作るね。」空くん。


おつまみ作成中に全員集合と。海くんは空くんの言うとおり、食べもの持参。

テーブルに並べて各々腹ごしらえ。


「さて、そろそろ打ち合わせするぞ。」真人さんが皆の様子を見つつ発言。

「明日から二日間バラエティの撮影がある。各自のコーナーと歌と料理か。

空さん、空の料理はどう?明日のは練習済みだと助かるが。」真人さん。

「確認した範囲では問題なし。本番のみかな。歌もレコーディングしたのだから

大丈夫。僕の今回のコーナーは朗読だから今晩特訓予定。」空くん、聞いてない。

「じゃあ、空の問題は対人関係と。俺と海だけでは無理だな。聖夜頼むぞ。

お前は、控え室が一緒だからフォローな。料理のフォローとして、海と組ませる

からな。海いいな。いつも通りにしろよ。空、海との対応大丈夫か?」真人さん。

「はい、TVで見ていたイメージのまま対応します。ファン心理の深読みは、

危険ですよね?」私。

「はぁ、何、そのファン心理の深読みって。」海くん。

「海くん、聞きたいの?」私。

「海くん、止めた方が良いよ。」昴。

「なんだ、昴。知っているのか?」海くん。

「だって、僕ファンと話してるもん。聞いてるよ。

照れ隠しばればれの海くんと一歩ひいた空くん、きゃー、怪しいってね。」

昴、言っちゃった。

「・・・。」海くん絶句。

あら、他の皆は知っていたみたいね。冷静に見てるし。

「ばればれだよな。」ぼそっと真人さん。

「で、僕と海くんではその雰囲気だせないよね。空くんのTVでのイメージは、

クールな対応って感じだから問題ないけど、海くんがねぇ。」私。

「俺か?いつもクールだろ。」海くん。

「あ~あ、気づいてないの海くん。自分のことなのに。」昴。

「はぁ、何それ。」海くん、すごんでも・・・。

「空、海に対してクールで冷ため、Sぎみでいい。海はな、外身は空なんだから

思い込め。一応、メンバー内恋愛は禁止してない。」立花さん多々問題発言。

「は~い。」私は良い子の返事、余計ことは考えません。

「・・・。」海くん引き続き絶句。


「今週は問題なしと、で、来週は特番がくまれるので休み。次の週は俺の特番で

皆はなし。二日間頑張って乗り切ろう。じゃあ、解散。」真人さん。


で、皆のサポートのおかげで、二日間を多少のどたばたありで、無事終了。

その後は、空くんの執筆活動が中心のため、私の出番はなし。

暇って言いたいけど、入れ替わり期間が長い時の為に、林マネージャーに付き

添われつつ外出したり、単発ドラマと舞台関係者への挨拶周り。

挨拶周りは、空くんも一緒。一応、変装して空くんとショッピングも。


と、10日間が過ぎた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ