俺っていったい何なんだー!!
「えっと……これを飲むんだっけか?」
小瓶にはよく分からない文字が書いてあった。
【IRUSUKUREREAKOUUTUH】
「ぃるす……くれ…れぁこ……うぅつふ?」
うん。
まっっったく意味分かんねぇ!!
絶対こんな英文学校で習ってねーし、
これ、まさか麻薬とかの危ない薬じゃないよな…
そっち系の人しか分からない暗号だったりとか…
……いや、だったらハゲはなんで心が読めたんだって話。
あんな人間離れした能力なんか使えるわけ無いし、魔法でもあるまいし……やっぱりこの薬のお陰か。
……えぇい!!飲んじゃえ!!
俺は心の中で念じた。
【猫と会話が出来ますよーに】
ゴクッ
………………?
なにも起こんねぇ……
まさか…
「またあのハゲに……騙されたのか……」
さすがにヘコむ。
俺って軽い人間なんだなぁ……
チョイチョイ
やめろよ。俺は絶望と言う名のどん底を味わってんだ、
チョイチョイ
やめろっての、こんな時ぐらいせめてカッコつけさせてくれ、
チョイチョイチョイチョイチョイチョイ……
「うるぁあ!!うざってぇからやめろー!!」
誰だ俺の悲愴感を邪魔するやつは!!
一発ぶっ飛ばしてやる!!
殴るポーズをして振り向く俺の目に、とんでもない物が見えた。
『ねー、なにしてんのぉ?』
え、
ん~っと…………ねこ?
あぁ、さっきのねこか。
へ~、ずいぶんかわいい声で話すんだな~
まるで妹みたいだな~
…………………………………………………………
「えぇえぇ!!」
ね……ねきょ…ねくぉ……ねこぉ!?
これはどういう事かな!?
喋ってたよね!?今このねこ喋ってたよね!?
……いやいやいや、落ち着け俺。さっきのは幻聴だ。
そうだそうだ。喋るねこなんかこの世にいるはずがない、
一度深呼吸をする
軽くストレッチ
後ろを向く
見えたのは猫
『……?ね~どうしたの?』
幻聴じゃねぇ!!
『!!……もしかして――』
「お?」
『僕の声聞こえてる…?』
「あ、あぁ……」
『……へぇ、』
なんだ、そこまでビックリすることはないだろ。
話してる、ただそれだけの事なのによ、
……いや…凄い事だ。
たかが一滴の薬で猫と、猫と話しているんだ。
石川家秘伝の薬……恐るべしだな。
◆□■◇
話を戻そう。
「……んで、ちょっと聞きたいんだけどよ」
『……なにぃ?』
やべぇ、可愛い。
俺実は猫飼いたかったんだよ~
でもハゲが
「猫!?聞いただけでかゆみが!!」
……とか言って…
話を戻そう
「でな、聞きたいことって言うのが――」
『あ、分かってるよぅ』
おぅ?
『ずっと待ってたんだよ勇者さん!!』
はぃ?
『さぁ行こう!!僕らの世界へ!!』
え?え?
「ちょ、ちょっとまて、お前なんか勘違い――」
『とりゃ!!』
ブゥゥン
猫の声に合わせて、突如足元に穴が現れた。
……穴?
足場が…消えた……。
『レッツゴー!!』
「うわあああぁぁ――」
―――この時はまだ、あんな事に巻き込まれるなんて思っていなかったんだ――
「おい、作者」
『なんだバカ』
「バカじゃねぇ!!バカって言う方が――」
『わーったようるせぇな、なんだよ』
「お前…前話で『楽しみだ』見たいな事言ってたよな?」
『だから?』
「それって…穴に落ちるだけか?」
『…盗一……それはな…』
「ゴクッ」
『……ネタバレだから言わねぇ』
「糞バカやろーが!!」