表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: 伊琴御伽

正面では電車が流れ 人が誰もいなくなった。


急に世界がズームダウンしていく。 各々がミニチュアの今日を過ごしにいくのだ。


それは意志によるものかはたまた地球のエキストラでしかないの か。神の目線で見れば世界はあまりにも細かすぎるのに人間がみな 意志を持ち動いているということになれば意識を取り巻く空間が足り ないのではなかろうか。

暑い。 時間通りに来た電車に乗ると 暑さはおいてけぼりになったようだった。


今、私は神の目線から隔離されている。


イヤホンからの音がそれを裏付ける。 他の乗客はそれを知らないようだ。

目線から隔離されても、 私は小さな小さなミニチュアではあるのだが。

溶けちゃうのかと思うよ


むしろ溶けちゃえばいいと思うよ


不快感は切り離してしまいたい。物理的に。腕とか。


でも腕がなければこうやって文字化できないんだからね。分かってる よ、腕なんか切ったら痛いもん。無駄に。


噛みたい、二の腕。


噛んで、感覚があることを、異常がないことを確かめたい。

そして、欲するのは、お酒。


無理やりでも構いませんのでふらふらにしてくださいワインがいい な、赤。


吐くと吐血したみたいで「わー」ってなるよ。あのときは気持ちよかっ たな、吐いて。


意志の弱さがどんどん自分を苦しめるよ。助けてください。


今日と明日の境い目では結局アタシはどこにいるの?

そして今はここにいていいのでしょうか。しばしば苦しいのですが、し かしながらここにいたいとも思うのですが、場違いではないかしら。


見つけてください。アタシでもよく分からないアタシを。そしてそれを 言語化してアタシに教えてください。


見破ってください。そしてやさしくなだめてください。腕が痛いほど だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ