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名前が決まるまでの間、私はクローケンにこの城を案内してもらうことにした。

中の構造を一番知ってそうなケビンに頼もうと思ったが、サイアスの手伝いをするとか理由を付けられ避けられてしまった。

彼にとって私はまだルヴィアナの偽物だから仕方ないのだけど。


案内された城の中はとにかく広かった。

広い廊下に中庭、図書館、執務室に大きな食堂、キッチン、いくつもある部屋や客室、大浴場まであってまるで夢の国のテーマパークのよう。

沢山の人が働いていて、掃除や料理を魔法でこなしている。

キッチンでシェフの人が魔法で火を起こしたり、水で食器を洗っているのを見て感動する私をクローケンは微笑ましそうに見守っていた。


広大過ぎて見るものすべてが珍しくて、途中で歩き疲れてしまった私はクローケンに抱っこして貰い部屋に戻っていた。

聞いたことない名前の果物を剥いてもらい休憩してると、サイアスが意気揚々とやってきた。


「お前の名前が決まった」


後ろに控えているケビンは少し複雑そうな顔をしている。

ルヴィアナの体にいる私がサイアスから名前を貰い親子のように過ごすのが不満なのかもしれない。

しかしこれは私とサイアスが決めたことだ。ルヴィアナとの約束もあるし、受け入れてもらうしかない。


「お前の名前は『ヴィア』だ。ルヴィアナの愛称と似ているから外でも呼ぶことが出来る。どうだろうか?」

「ヴィア……」


口に出してみるが慣れない、慣れるまでには時間がかかりそうだ。

でも、悪い気はしない。


「いいと思う」


私が頷くとサイアスは嬉しそうに目を細めて優しく名前を呼んだ。


「ヴィア、これからよろしく頼む」


幸せそうに微笑むその笑顔をルヴィアナにも見せてあげたかったと心から思った。




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